『チェンソーマン』編集者 林士平のポッドキャストが書籍化 野木亜紀子ら9人と対談

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KAI-YOU編集部_アニメ・漫画部門

林士平コメント(書籍より抜粋)

このポッドキャストが始まったとき、正直に言えば、僕はかなり安心していました。

石井さんという〝プロ中のプロ〞が、責任を持って伴走してくれる。それなら大丈夫だろう、と。

ところが、いざマイクの前に座ってみると、自分のトーク力の低さに愕然としました。

言葉がうまく出てこない。話が広がらない。

編集者として、作家さんの話を聞くことには慣れているはずなのに、「話す側」になると、こんなにも心許ないのか――そんな記憶から、この番組は始まっています。

『林士平のイナズマフラッシュ』は、漫画編集者である僕が、会いたい人に会い、ひたすら深掘りする対談番組です。

漫画において一番大切なのは、キャラクターと物語だと僕は思っています。

だからこの番組でも、各界のトップランナー、創り手の方々を〝肩書き〞ではなく、〝キャラクター〞として捉え、その人の根源的な欲求や、人生という物語を聞き続けてきました。

まるで連載作品のように。

回を重ねるごとに、少しずつ人物像が立ち上がり、成功や挫折、選択の理由が見えてくる。

その過程そのものが、この番組の核です。

そんな対話の積み重ねが、今回、書籍という形になりました。

まず率直に思うのは、この本が、ポッドキャストを支えてくれているチームや運営の力になってくれたら嬉しい、ということです。

そしてもう一つ。

音声とテキストでは、情報の届き方も、認知のされ方もまったく違います。

声だからこそ伝わる熱。

文字だからこそ立ち止まって考えられる言葉。

この書籍を通して、対談を〝もう一度読む〞ことで、新しい気づきが生まれたら、それ以上の喜びはありません。

この本を手に取ってほしいのは、楽しく働きたい人、想像し、創造することの喜びと苦悩を知りたい人、そして、何かしらの刺激を欲している人です。

答えが書いてある本ではありません。

でも、考えるきっかけや、踏み出す勇気の火花――

そんな小さなイナズマのような気づきを、誰かの中に灯せたら。

それが、この本に込めた一番の願いです。

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