アニメ『天幕のジャードゥーガル』の制作陣による、モンゴルでのロケハンインタビュー映像が、テレビ朝日のアニメ公式YouTubeチャンネルで公開された。
映像には、本作の総監督をつとめる山田尚子さんと、監督のAbel Gongora(アベル・ゴンゴラ)さんが出演。
物語の舞台となるモンゴル現地を訪れ、ゲル(移動式住居)で暮らす人々の生活や伝統音楽、牧畜、史跡、広大な自然に触れた体験を振り返っている。
これまでSNS上にて一部公開されていた映像のフル尺版となる。
『天幕のジャードゥーガル』制作陣、物語の舞台・モンゴルへ
アニメ『天幕のジャードゥーガル』は、漫画家のトマトスープさんがWebメディア「Souffle」で連載している歴史漫画を原作とする作品。
13世紀のペルシアとモンゴル帝国を舞台に、奴隷として生きる少女・シタラが、学問によって得た知識を武器に、強大なモンゴル帝国へ立ち向かう姿を描いている。
アニメ『天幕のジャードゥーガル』
アニメーション制作はサイエンスSARUが担当。総監督を『けいおん!』『映画 聲の形』『平家物語』などで知られる山田尚子さん、監督を『スター・ウォーズ:ビジョンズ』『ダンダダン』などに参加したAbel Gongoraさんがつとめている。
今回公開された約10分の映像は、2人がモンゴルでロケハンを行った際に撮影されたもの。
広大な草原や川、遊牧民が暮らすゲル、馬や羊などの家畜、歴史的な建造物の跡地を巡る様子とともに、現地で得た実感が語られている。
ゲルでの生活に「時間をさかのぼったような感覚」
総監督をつとめる山田尚子さんは「(日本と)全く違う。電気やスマホのある生活に慣れてしまっていたな」と述懐。モンゴルの生活を体験することで、作品制作への解像度が上がったという。
山田尚子総監督(画像はYouTubeより)
Abel Gongoraさんは、モンゴル滞在について「素晴らしい体験だった」「これまでに見た中で最高に素晴らしい眺めの一つ」と回想。現地の人々に食事や飲み物を振る舞ってもらい、温かく迎えられたことを明かした。なかでも伝統音楽が強く印象に残ったという。
歌われているモンゴル語の意味は理解できなかったものの、声や音そのものに感情を揺さぶられ、泣きそうになったと振り返っている。
また、遊牧民が暮らすゲルについて、西洋や日本の住居とはまったく異なると説明。
Abel Gongora監督(画像はYouTubeより)
携帯電話やテレビなどの現代的な道具が取り入れられる一方、住居や生活の基本的な構造には、数十年前から続くものが残されている。内部で過ごした際には「時間をさかのぼったような感覚」を覚えたという。
ゲルの中で料理をつくり、外には牛や馬がいて、絶えず強い風が吹く。そうした環境を実際に体験したことで、モンゴルで暮らした人々の生活を、具体的に想像できるようになったと語った。
©トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会
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