市川市動植物園の子ザル「パンチくん」のアクションゲーム登場 動物保護区の重要性を訴える

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タナカハルカ

パンチくんがサンクチュアリを目指す『Zoo Fighter』

『Zoo Fighter』の主人公は、実際のパンチくんと同じようにオランウータンのぬいぐるみを抱えています。

操作はシンプルで、マウスをクリックして迫りくるサルたちをパンチやキックで倒すというもの。序盤のスピードはゆっくりですが、終盤にかけて凄まじいスピードに加速していきます。

『Zoo Fighter』プレイ画面/画像は『Zoo Fighter』から

見事100匹を倒すと、パンチくんは動物保護区(サンクチュアリ)へ行くことができます。

一見すると悪趣味なジョーク作品のようにも見えますが、メニュー画面のタブをクリックすると、本作を制作した経緯が説明されています。

冒頭では「私たちは『フリー・パンチ(パンチを解放せよ)』と声高に叫び続けます!」と宣言。

続いて「一般公開することよりも動物の幸福を第一に考えているため、動物保護区は多くの場合、動物園よりも霊長類にとって適しています」と、本作の最終目的地である動物保護区の重要性を説いています。

さらに「保護区は生涯にわたるケアと人間の干渉を減らすことに重点が置かれており、霊長類へ、より安全でストレスの少ない生息場所を提供しています」と綴られ、実際の保護区への寄付を促すリンクも掲載されています。

『Zoo Fighter』の説明/画像は『Zoo Fighter』から

段階的に群れ入りに挑戦しているパンチくん

パンチくんを飼育している市川市動植物園も、もちろんこの状況をただ放置しているわけではありません。

2月27日(金)には、「パンチの人工哺育とこれまでの経緯について」という声明を発表(外部リンク)。

声明では、動物福祉の観点からパンチくんを群れに戻すことを最大の目標とし、群れになじませるために慎重かつ段階的に他のサルと接触させていたと説明しています。

そして、ぬいぐるみやタオルを抱かせることは、「母親にしがみつく行動を補助するだけでなく、人への過剰な依存を抱かせないため」という、合理的な理由に基づいて行われたものであるとも補足されました。

また、同園では過去にも人工哺育の個体を群れに合流させた実績があり、一例として2009年に行われた「オトメ」という個体の事例も紹介されています。

インターネットを通じて世界中を巻き込む話題となったパンチくん。今後はより良い環境のもとで無事に群れ入りを果たし、健康で幸せな生活を送れることを切に願うばかりです。がんばれパンチ!

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