これまでポートレートを撮影するためには、高価なカメラや複雑な照明設計、そして高度な編集スキルが必要でした。しかし、生成AIの技術が進歩・発展する現在、そのハードルは徐々に下がりつつあります。
米のAI企業・WhaleSwing社のオールインワン画像生成AI「BananaImg AI」は、こうしたビジュアル表現を新時代へと引き上げる革新的なツールのひとつ。
誰でもブラウザ上で、無料かつ高速に、ハイクオリティでリアルなポートレートやシネマティックな動画を作成できます。
この記事では「BananaImg AI」を使って、数分で想像を現実に変える手順をご紹介します。
目次
「Nano Banana」と「Veo 3」を統合した「BananaImg AI」
「BananaImg AI」は、Googleの画像生成AIモデル「Nano Banana」と動画生成AIモデル「Veo 3」を一つのプラットフォームに統合したオールインワンの画像/動画生成AIツール。
最大5枚の画像、最大1本の動画を生成できる無料プランのほか、3つの有料プランが用意されています。
BananaImg AI/画像は公式サイトのスクリーンショット
「Nano Banana」を搭載した「BananaImg AI」の画像生成ツールは、高い“一貫性”を実現。参照画像を指定すると、生成された画像にも、人物や空間といった元画像の特徴が(ある程度)維持されます。
また「Veo 3」をベースにした「BananaImg AI」の動画生成ツールは、自然な音楽・環境音・リップシンクを自動で追加することが可能。まるで本当に撮影したかのような仕上がりになります。
「BananaImg AI」でポートレートを生成する方法
ポートレートでは、「リアリズム」「柔らかな照明」「自然な肌の質感」「豊かな表情」といった要素が重要です。
「BananaImg AI」を使えば、シンプルなテキストや参照画像から、数秒でその雰囲気を再現できます。
「BananaImg AI」の画像生成ツールを開くと、2つの生成モードが表示されます(外部リンク)。
・Text to Image(テキストから画像):画像のイメージを文章で説明し、AIに生成させる
・Image to Image(画像から画像):既存の写真や画像をアップロードし、AIで加工・変換する
画像生成AIツールにとって、プロンプト(文章での指示)は最も重要な要素です。まずは、以下のようなシンプルなものからはじめてみましょう。
【被写体】+【ポーズ・感情・動作】+【照明】+【衣装・背景設定】
例:
・白いドレスを着た女性が、柔らかなスタジオライトの下で自信を持ってポーズを取る。
・モデルが夕暮れのビーチで優しく微笑む。シネマティックな光。
「Generate image」 をクリックして数秒待ちます。
「BananaImg AI」で生成した写真
プロンプトを入力せずAI加工・変換できるテンプレートも
なお、「BananaImg AI」では、プロンプトを入力せずに、アップロードした写真や画像を、AI加工・変換できるテンプレートもいくつか存在しています。
「Photo Booth Tool」では、アップロードした写真・画像を9種類のポートレートに変換します(外部リンク)。
Photo Booth Tool
「Black and White Photo」では、アップロードした写真/画像を白黒のポートレートに変換します(外部リンク)。
Black-White Portrait
「Blur Background Tool」では、背景を自然にぼかし、被写体を際立たせます。まるで一眼レフで撮影したような奥行きを再現します(外部リンク)。
Blur Background Tool
「BananaImg AI」でシネマティックな動画を生成する方法
ポートレートを生成したら、「BananaImg AI」の動画生成ツールでアニメーション化してみましょう。
「BananaImg AI」の動画生成ツールを開くと、2つの生成モードが表示されます(外部リンク)。
・Text to Video(テキストから動画):動画のイメージを文章で説明し、AIに生成させる
・Image to Video(画像から動画):生成したグラビア画像をアップロードしてアニメーション化します
シーンの雰囲気や動き、照明を具体的に説明します。
例:若い女性がカメラに向かって柔らかく微笑む。窓から差し込む朝の暖かな光、わずかなカメラの動き、ソフトフォーカス、自然な呼吸の動き、リアルな肌とライティング、シネマティックな雰囲気。
「Generate video」をクリックし、静止画がシネマティックな動画と変化するのを確認します。
生成AIでよりよいポートレート写真やシネマティックな動画をつくるヒント
最後に、よりよいポートレート写真やシネマティックな動画をつくるコツをご紹介します。
1. 複雑な指示は番号付きで書く:
ステップが多い場合は、番号で分けて書くとAIの理解が正確になります。
2. 正面を向いた高品質な写真を使用:
特にImage to Imageモードでは、クリアな顔写真を使うことで自然な結果に。
3. 感情表現を加える:
「優しい笑顔」「上品なポーズ」などの表現を追加して、リアリズムを高めましょう。
4. 先に画像を生成してから動画を作成:
まず画像生成AIでポートレートを生成し、それを動画生成AIに入力することで、一貫性のある作品に仕上がります。
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