Xの日本トレンドで、「Wick」というキーワードが1位に浮上しています。
その正体は新興SNS。「まんが × 国産SNSアプリ」をコンセプトに、短文SNS機能と漫画アプリが合体したような機能を有しています。
そんなアプリがこのタイミングで注目を集めているのは、Xに突如実装された「投稿された画像をAI編集するボタン」。この機能に対する不安・反発から、クリエイターを中心に、Xからの移行先として注目を集めているのです。
ながらでポイントをためて漫画が読めるSNS「Wick」
「Wick」は、インディーゲームクリエイターの中道慶謙さんが代表取締役、ストリーマーのけんき(野間賢樹)さんが取締役をつとめる株式会社Wickが開発・運営するアプリ。
現在iOS/Android向けに展開されているほか、2025年10月にはWeb版(ベータ版)がリリースされています。
Xのような短文投稿SNS機能と、出版社公認の漫画を閲覧できる機能を併せ持ったアプリで、漫画はポイント消費で購入・閲覧ができるようになります。
大きな特徴は「ミニまど広告」。画面上に任意の位置・サイズで表示できる広告を見るとポイントがたまる機能です。たまったポイントは、アプリ内で漫画購入やクリエイター支援に利用できます。
「Wick」の「ミニまど広告」機能解説/画像は「Wick」公式Xより
この「ミニまど広告」は、「Wick」を起動していない状態でもスマートフォン上にオーバーレイ表示することができるため、「Wick」以外のゲームアプリなどを起動してい状態もポイントが蓄積される仕様です。
スマホを普段通り使うだけでポイントが貯まり、様々な特典に利用できる。一挙両得ともいえるアプリとなっています。
「Wick」が謳う徹底した画像保護機能がクリエイターから注目?
一方で、「Wick」がクリエイターから大きく注目されている理由は、運営が謳う徹底した投稿画像の保護機能にあります。
「Wick」の投稿画像保護機能について
ユーザー全員が利用できるノイズフィルタが用意されており、投稿画像はスマホアプリから(画像を長押しして)ダウンロードすることが不可。表示時には「AI学習禁止」メッセージが大きく写り、その後に画像が表示されます。
さらに、このアプリはスクリーンショット自体を禁止。実際に操作すると警告メッセージが表示され、真っ暗な画像だけが保存される仕様です。さらに、何度もスクリーンショットを行うとアカウント停止の可能性もあるおまけつきです。
アプリの規約上でも、作者の許可なくコンテンツをAI学習に利用することを禁止しており、「Wick」側も二次利用が不可(※)となっています。
※利用規約では「当社は、個別のユーザーの同意なくして、ユーザーコンテンツを販売その他の方法で収益化することはありません」「当社は個別のユーザーの同意なくユーザーコンテンツを生成AIに学習させることはありません」と記載されている。ただし、「本サービスの運営・宣伝・広告のために必要な範囲において、対価を提供することなく、ユーザーコンテンツを紹介し、又は利用する可能性がありますので、あらかじめご了承ください」「サービスの利用円滑化のために、ユーザーは、国内外を問わず、無償、永久かつ非独占的にユーザーコンテンツを利用できる権利を当社に許諾します」とも明記されている(2025年12月時点の利用規約)
Xの「投稿画像のAI編集ボタン」をきっかけに「Wick」への大移動は起こるか?
こうした機能群が注目されたのか、「Wick」にはイラストレーター・米山舞さんらもアカウントを作成するなど、クリエイターを中心にユーザー数が増えつつありました。
そして12月24日、X側に投稿画像のAI編集ボタンが実装。自分だけでなく、ほかのユーザーが投稿した画像にも素材にして画像生成が行える機能となっています。
投稿画像に対してこの機能を無効化する設定も見当たらないことから、実装直後から本機能には批判が続出。特にイラストレーターを中心に、他SNSへの乗り換えを検討する動きが生まれました。
「Pommu」「Bluesky」「Threads」「Misskey」「mixi2」なども候補に挙がっていますが、先述の機能のおかげか、「Wick」が大きく注目を集め、『葬送のフリーレン』公式アカウントも開設に至っています(外部リンク)。
本記事執筆時点では、Xの投稿画像のAI編集ボタンがどのようになるか、動向は不明瞭のままです。このボタンの存在が、Xユーザーが「Wick」へ大移動する決め手となり得るでしょうか。
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