惑星科学者のVTuber個人勢「星見まどか」とは?
星見まどかさんは2021年9月にデビューした、宇宙や星空について情報発信をする個人勢のVTuberだ。
普段は、Xの投稿やYouTubeでの配信、を通して宇宙に関する話題やコンテンツを様々と紹介しており、2024年には自身のアクリルスタンドをバルーンを使って成層圏へと打ち上げる企画でも話題になった。
また4月2日(水)には、国立天文台 野辺山宇宙電波観測所の特別客員研究員に就任。
これを機に観測所では星見まどかさんさんのグッズを販売しているほか、天体観測の専門誌『星ナビ』2025年6月号に就任インタビューが掲載された。
なお、星見まどかさんは、「野辺山天文台展」について特別客員研究員として関わっており、「星見まどかと国立天文台とのコラボ」ではないと説明している(外部リンク)。
「特化型VTuber」は国や地方自治体、公共機関から認められはじめている
昨今、学術や専門知識に秀でたVTuberを評価する動きが一部で存在している。こうしたVTuberを「特化型VTuber(特化型V、特化V)」と呼ぶことがある。
そして、そうした特化型VTuberが国や地方自治体、公共機関とコラボしたり、協業したりする事例は、今回の星見まどかさんに限った話ではない。
例えば、星見まどかさんと同じく宇宙の分野でも、ロケット工学に詳しい個人勢VTuber・宇推くりあさんは、JAXAとのコラボや内閣府の衛星測位システム「みちびき」アンバサダー就任など、ロケットに関するアウトリーチ活動の第一人者として活躍している。
「特化型VTuber」というジャンルの影響力の実態については、まだ計り知れないところはある。
しかし、VTuberというジャンル・カルチャーが一般化したと共に、個々のVTuberの影響力や専門性が国や地方自治体、公共機関から認められはじめているのは間違いない。
今回のような形でのVTuberの起用も、今後のシーンを映し出す例のひとつなのかもしれない。

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