STARTO ENTERTAINMENT所属の7人組アイドルグループ・Travis Japanが3月5日、新曲「Tokyo Crazy Night」のMVをYouTubeで公開した。
本楽曲は、同日リリースされたTravis Japan初のCDシングル『Say I do / Tokyo Crazy Night』の表題曲の一つ(先行して3月3日にデジタル配信)。
作詞はYUUKI SANOさんとHayato Yamamotoさん、男性デュオ・Blue VintageのJUNさんが担当。作曲はYUUKI SANOさんとHayato Yamamotoさん、編曲はGRPさんがつとめた。
メンバーの松倉海斗さんが主演するドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」(テレビ朝日系列)の主題歌である。
旧ジャニ史上初の全世界&配信デビュー「Travis Japan」の偉業
Travis Japanは、STARTO ENTERTAINMENTの中でも指折りのダンススキルを誇るグループだ。
2012年に結成。現在のメンバーは宮近海斗さん、中村海人さん、七五三掛龍也さん、川島如恵留さん(※2024年12月から体調不良で活動休止中)、吉澤閑也さん、松田元太さん、松倉海斗さんの7名。
Travis Japan/画像はSTARTO ENTERTAINMENT公式サイトより
メジャーデビュー前となる2022年に、武者修行として米・ロサンゼルスへと渡航。その際、米国の人気オーディション番組「America's Got Talent」の2次選考を通過したことが話題となった。
同年10月、ユニバーサル ミュージック傘下のCapitol Recordsより、配信シングル「JUST DANCE!」で全世界デビューを果たした。これらは、日本国内及びアジア圏だけにとどまっていた印象の強い旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)にとって、史上初の快挙といえる。
米グラミー賞主催団体にもフィーチャーされたTravis Japan
その後もTravis Japanは、国内だけではなく海外展開に積極的にアプローチしていく。
2024年9月から10月までは、世界6都市を巡る初の世界ツアーを開催。2024年12月には、そのロサンゼルス公演の演目を紹介するという形で、Travis Japanも米グラミー賞主催団体にフィーチャーされていた。
米津玄師やCreepy Nuts、YOASOBIなど、J-POPアーティストの海外進出が本格化していく昨今、Travis Japanもその潮流の真っ只中にいる注目アーティストの一組だといえる。
日本の首都を冠したシティポップ「Tokyo Crazy Night」が目指すもの
そんな彼らが今、日本の首都・東京を大々的にタイトルに打ち出して(※)放った新曲「Tokyo Crazy Night」には特別な意味を感じることができる。
(※)もちろん、タイアップ先である松本千秋さんの同名漫画を原作したドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」とも掛けていることは想像に難くない。
この楽曲から想起されるサウンドは、1970年〜80年代に日本で誕生し、2020年代に海外で再評価(外部リンク)された音楽ジャンル「シティ・ポップ」。描かれるのは、洗練された大都会としての<Tokyo>だ。
FMシンセサイザー特有のキラキラしたエレクトリックピアノの旋律が、<ネオン>の光で彩られた都会の一夜を、切なく鮮やかに浮かび上がらせる。
<Tokyo>を冠する理由──それは日本をレペゼン(代表)するアーティストとなり、J-POPをはじめとする日本の文化を世界へプレゼン(紹介)する存在になろうとする、彼らの気概の表れだろう。
そんな<Tokyo>で繰り広げられる幻想のような恋を、セクシーに、情熱的に、Travis Japanは世界に向けて歌い踊る。

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1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:12076)
とてもクリエイティブな視点でTravis Japanの活動を幅広くきちんとご紹介くださりありがとうございます。
私はただのトラジャ担(Travis Japanのファンネーム)ですが、事務所もなかなか難しい状況の中、子供の頃から普通の男の子の青春を犠牲にして努力を続けてきた遅咲きの彼らが、大人の混沌としたエンタメビジネスの世界に翻弄されることなく、世界を舞台に活動できることを願わずにはいられません。
記事、本当にうれしかったです。ありがとうございました。