2月27日はポケモンデー! 今こそ観るべき初代「アニポケ」名エピソード11選

21話「バイバイバタフリー」

“初代アニポケ屈指”とも名高い感動回です。

筆者は視聴し直して、自分で引くほど泣きました。サブタイトルの通り、サトシの手持ちポケモン・バタフリーとの別れが訪れます。

アニポケ21話「バイバイバタフリー」

バタフリーがパートナーを見つけて海をわたる恋の季節に遭遇したサトシたち。サトシのバタフリーも意中の相手を見つけるのですが、最初はこっぴどく振られて意気消沈。そんなバタフリーをピカチュウやサトシは元気づけ、最終的にカップルが成立します。

いざ別れの時。サトシは必死に涙をこらえてバタフリーの姿を見送るのです。サトシがはじめてゲットして大騒ぎしたポケモン・キャタピー(3話)から、大切に育てたバタフリーとの別れは、彼にとってはじめてのポケモンとの別れでもありました。

ピカチュウにとっても旅の中で出会ったはじめての友だちで、見送りの際には目に涙を浮かべているのです

別れのシーンで畳み掛けるような演出(出会いからこれまでの旅のダイジェスト、ピカチュウとバタフリーの涙、主題歌「めざせ!ポケモンマスター」の2番が流れる特殊エンディング的演出)も涙腺にきます。

最後までバタフリーには悲しい顔を見せまいと涙を堪えて、笑顔で送り出すサトシの男気が泣かせます。

71話「ニャースのあいうえお」

親兄弟がおらず、家もなく、いつもお腹を空かせて過ごしていたというロケット団のニャースの辛い過去が描かれます。

ニャースの過去編「ニャースのあいうえお」

偶然目にした映画に出てきたアイスクリームやフライドチキンに憧れて、生まれた街から一路映画の都・ホリウッドへ。そして、ブティックでくつろぐ上品なニャース(マドンニャちゃん)に一目惚れすることになるのです。

そっけないマドンニャちゃんに、「自分の主人のように煌びやかな宝石で私を飾れるか? そんな人間になれる?」と問われて、ニャースは人間になることを決意必死に人間の言葉を覚えようと頑張ります。はじめて覚えた言葉が、“痛い”から連想した「い」だったことが、当時の過酷な生活を想像させます。

最終的にマドンニャちゃんにこっぴどく振られるニャースですが、ロケット団のムサシコジロウとの友情が描き出される良い感じ〜!なお話です。

なお、コジロウが上流階級の窮屈な生き方を嫌って生家を飛び出した家出少年だったこと、ムサシが極貧の家庭で育ち孤独に生きてきた過去があるなど、ロケット団の3人は結構ヘビーな出自であることがわかります

80話「セキエイスタジアム! VSヒロシ!」

78話で登場したライバル・ヒロシと、ポケモンリーグ・セキエイ大会で対戦することになったサトシ。しかし、対戦を前にロケット団が一計を案じて、サトシは試合前にも関わらず追われることになってしまいます。

なんとか試合開始時間ギリギリで会場に駆けつけて、ヒロシと激戦を繰り広げるのですが、最後はサトシのリザードンがやる気を失い、バトル場で寝て試合を放棄(この時のリザードンはサトシを自分の主人とは認めておらず、言うことを聞かない状態でした)。まさかの不戦敗を喫します。

試合前のトラブルに加えて、リザードンを御しきれなかった不甲斐なさ、何より全力で戦うことができなかった(リザードン以外の手持ちポケモンの多くがロケット団と戦い疲労困憊だった)、悔やみきれない不完全燃焼の敗北です。

しかし、サトシは潔く敗戦を受け入れて、ポケモンマスターになるためにさらなる成長を誓うのでした。その前向きな姿勢に拍手喝采を贈りたい!

オレンジ諸島編 1話「マサラタウン! あらたなるたびだち」

オレンジ諸島編のはじまりにして、サトシの新たな旅立ちが描かれました。

1話のセルフオマージュとして、オニスズメから進化したオニドリル率いるオニスズメの群れが登場。サトシとピカチュウに因縁のあるオニドリルがサトシたちを襲います。

この中でボロボロになりながら、襲われるポッポたちを助けるためにピジョンが奮闘。進化したピジョットが大活躍する展開となりました。

そして、マサラタウンの森の平穏を守るためにピジョットがマサラタウンに残ることに。サトシはピジョットにいつか迎えに行くと約束して別れます。

この約束は、サトシが主人公をつとめたシリーズでは最終作となる『ポケットモンスターの最終話で果たされることに。実に24年ぶりの再会でした

金銀編18話「リザードンのたに! またあうひまで!!」

リザードンの谷と呼ばれ、野生のリザードンたちが強さを競い合うリザフィックバレーを訪れたサトシたち。

谷にいる猛者のリザードンにサトシのリザードンが挑戦するのですが、全く相手にされません。サトシの手持ちポケモンで最強だったリザードンがボコボコにされる衝撃的なエピソードです

金銀編18話「リザードンのたに! またあうひまで!!」

リザードンはプライドをへし折られ、ボロボロの身体で谷の外の湖に放り出されます。悔しさを滲ませながら、湖の中で耐えるリザードン。サトシはその姿を見て、勝負に人一倍熱いリザードンに胸を熱くします。

「世界で一番強くなりたい」と願うリザードンと、彼を見つめ続けるサトシ。そして、陰ながらリザードンを応援するロケット団の3人。

一夜明け、リザフィックバレーの閉ざされた門をロケット団が襲いリザードンを挑発。リザードンはロケット団を撃退します(ロケット団はわざとやられ役になったわけです)。その姿と、水の中で一夜耐え切った根性を認められ、サトシのリザードンはリザフィックバレーの一員として迎え入れられます。

しかし、リザードンはサトシとの別れを惜しんで立ち止まります。そんなリザードンにサトシが投げかけたのが「弱いリザードンなんかいらない」という、発破をかける言葉でした。

涙を隠してリザフィックバレーから走り去るサトシ。サトシの想いを全てを分かった上で、走っていくその背中に雄叫びを返し武者修行に挑むリザードン……2人の心意気に泣きました。

その後、リザードンはたびたびサトシの元に戻り、ピカチュウと共にエースとして大活躍するのです。

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