デュエマ《アクア・ギャクテンポインター》が異例のテキスト変更へ ゲームに支障をきたすループコンボが問題に

デュエマ《アクア・ギャクテンポインター》が異例のテキスト変更へ ゲームに支障をきたすループコンボが問題に
デュエマ《アクア・ギャクテンポインター》が異例のテキスト変更へ ゲームに支障をきたすループコンボが問題に

テキスト修正が発表された《アクア・ギャクテンポインター》/画像は『デュエル・マスターズ』公式サイトより

トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』(略称・デュエマ)運営が9月30日、カード《アクア・ギャクテンポインター》のテキストを訂正することを発表した。

『デュエマ』運営は訂正の理由について、「ゲームプレイにおいて想定外の挙動を引き起こす」ことが発覚したと説明。

「今回のテキスト訂正に関し、皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と、プレイヤーに謝罪した。

《アクア・ギャクテンポインター》は、ループが成立するか否かがやり通すまでわからない、かつループの手順が省略できない(※)不完全なループコンボとして、コミュニティ間で物議を醸していた。

(※)『デュエル・マスターズ』の競技イベント運営ルールでは、端的にいえば、ループしている(=ある一連の処理・行動を繰り返せる)ことを対戦相手に証明できれば、ループの手順を省略できる、と定められている。

ループの証明ができない!?《アクア・ギャクテンポインター》前代未聞のループコンボ

《アクア・ギャクテンポインター》は、9月21日に発売された最新拡張パック「王道篇第3弾『ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル』」に収録されているカード。

当初の《アクア・ギャクテンポインター》テキスト

カードの種類:クリーチャー
文明:水
レアリティ:R
パワー:5000
コスト:10
マナ:1
種族:リキッド・ピープル
イラストレーター:Shin “JASON” Nagasawa
特殊能力:
■S・トリガー
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。
フレーバー:流転こそ逆転の本質。

問題視されていたのは、自分のデッキに《アクア・ギャクテンポインター》以外のクリーチャー・カードを入れないことで、《アクア・ギャクテンポインター》の「出た時」能力で《アクア・ギャクテンポインター》を無限に出し入れするというループコンボ。

その結果、対戦相手に山札にあるクリーチャーの「出た時」能力(例えば、「カードを○枚引く」など)を無限に使わせ、山札切れによる強制敗北を狙う、というものだ。

しかし、詳細は先の記事(外部リンク)を参照してほしいのだが、このコンボは、《アクア・ギャクテンポインター》の能力で山札をシャッフルする都合上、自分の山札に《アクア・ギャクテンポインター》以外のクリーチャーがないことを証明することが極めて難しい

そして、対戦相手のデッキに入っているカードの能力を利用するため、ループコンボが途中で止まってしまう可能性がある。

そのため、ループの手順が省略することができず、(特に制限時間が定められた競技イベントにおいて)正常なゲーム/イベント運営の進行を妨げかねないと、批判を集めていた。

自主的に使用禁止にする店舗大会や競技大会が続出

一部の店舗大会やCS(チャンピオンシップ)において、通常の殿堂レギュレーション(=制限・禁止カード)や『デュエマ』運営が公式に定めた使用禁止カードと別に、イベント運営者が特例的に使用禁止カードに指定するなど、大きな波紋を呼んだ《アクア・ギャクテンポインター》。

今回のテキスト修正の結果、《アクア・ギャクテンポインター》の「出た時」能力で出た《アクア・ギャクテンポインター》の「出た時」能力は誘発しなくなり(※)、ループコンボは不成立となった。

訂正内容)

このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。



このクリーチャーが召喚によって出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。

(※)『デュエル・マスターズ』において、「召喚」と「(バトルゾーンに)出す」は区別される。単にカードテキストに「出す」と書かれている場合、「召喚」したことにはならない。

なお『デュエマ』運営は、今回のカードテキスト修正に伴い、誤植となった《アクア・ギャクテンポインター》のカードを修正する予定はないとしている。

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