韓国のゲーム開発会社・Dynamis One(ディナミス・ワン)が9月8日、『プロジェクトKV』の中止を発表した。
『プロジェクトKV』は、NEXON Gamesが開発し、Yostarが運営するスマホゲーム『ブルーアーカイブ』の元開発スタッフが携わる新プロジェクト。
8月18日に発表されて以来、約3週間での幕引きとなる。
『ブルアカ』元開発スタッフが多数携わる『プロジェクトKV』とは?
Dynamis Oneは、「オタクの夢を実現する」をスローガンに掲げ、4月に設立されたゲーム開発会社。
『ブルーアーカイブ』の日本版担当プロデューサーやプロジェクトディレクターとして知られるパク・ビョンリムさんが、NEXON Gamesを退社し、設立したと報じられている(外部リンク)。
『プロジェクトKV』は、Dynamis One制作、同社が擁するゲーム開発スタジオのスタジオアラヤ原作・企画による“ノスタルジア学園活劇”。
制作陣には、シナリオディレクター・isakusanさん、音楽プロデューサーのMitsukiyoさん、イラストレーターのDoReMiさんなど、『ブルーアーカイブ』の関係者がクレジットされていた。
「弊社の未熟さにより皆様にこれ以上のご迷惑をおかけしないため」
Dynamis Oneは声明の中で、「『プロジェクトKV』に関し、問題と騒動でご心配をおかけしました点、深くお詫び申し上げます」と謝罪。
『プロジェクトKV』中止の理由については、「弊社の未熟さにより皆様にこれ以上のご迷惑をおかけしないため、またご不便をおかけしないよう」と説明している。
“問題と騒動”の詳細について、明言されていないが、9月4日、Dynamis Oneは、同社スタッフが関わる同人サークルの「コミックマーケット」参加申し込みを『プロジェクトKV』のティザーPVなどで宣伝した件(※)について謝罪していた。
(※)同人誌即売会「コミックマーケット」では、法人・営利目的などの団体のサークル参加は認められていない。
「現在配信中のゲームのファンの方々にもご迷惑をおかけいたしました」
なお、『プロジェクトKV』の世界観や設定について、一部ユーザーが『ブルーアーカイブ』との類似性を指摘。
そうしたゲームを『ブルーアーカイブ』の元開発スタッフが別会社で制作することについて、ユーザーの間では賛否両論の声が上がっている。
また、両タイトルの開発/運営会社を巡り、スタッフや会社間での対立があるのではないか、といった真偽不明のリーク/憶測も飛び交う状況となっている。
Dynamis Oneは、こちらもタイトルの明言を避けているものの、「現在配信中のゲームのファンの方々にもご迷惑をおかけいたしました」と謝罪。『プロジェクトKV』の関連資料は、すべて削除するとしている。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント