FPSゲーム『VALORANT』を運営するRiot Gamesが8月9日、東京で開催予定だった大会「VCT Ascension Pacific 2024」を急遽、インドネシア・ジャカルタでの開催へ変更すると発表した。
発表の中でRiot Gamesは「本大会については東京で私たちの目指す水準を満たす解決策を導き出すことができませんでした」と説明。
イベントの制作、運営を担当するRAGEも「RAGEとしてお応えすることが困難」となったと公式Xで説明している。
各地域のチームが国際リーグへの昇格を目指す「Ascension」
『VALORANT』の競技シーン「VALORANT Champions Tour(VCT)」は2023年から、国際リーグである「インターナショナルリーグ」と、そこへの昇格を目指す各地域の「チャレンジャーズリーグ」の2つのリーグにより構成されている。
「Ascension」は「インターナショナルリーグ」への昇格をかけて、「チャレンジャーズリーグ」を勝ち抜いたチームが激突するイベントとなる。
「VCT Ascension Pacific 2024」は「Ascension Pacific Tokyo」と銘打ち、アジア各地域の合計10チームが参加。日本からは配信者でもあるボドカさんがオーナーをつとめるRIDDLE ORDERも出場し、9月13日(金)から23日(月)に東京で開催予定となっていた。
大会形式に懸念が寄せられていた「Ascension Pacific Tokyo」
「チャレンジャーズリーグ」のチームにとっては最重要なイベントとなる「Ascension」。
一方、「Ascension Pacific Tokyo」の開催発表に際し、大会の実況解説を担当する岸大河さんが「ちょっと歪んだフォーマットに見えます」と投稿するなど、今大会の特殊な形式(外部リンク)には懸念の声も相次いでいた。
今回の発表の中でRiot Gamesは「配信環境の制限、大会形式に対する制約、そして出場チームの競技環境悪化の潜在的リスクなどが懸念される状態でした」と説明。
RAGEも「大会フォーマットや大会日数、オフライン観戦環境等のクオリティやホスピタリティなどの実現にRAGEとしてお答えすることが困難」となったと投稿している。
開催地変更で国内ではパブリックビューイングを検討
特に「Ascension Pacific Tokyo」の大会形式について、Riot Gamesは、東京での開催が制約になっていたと説明。
その上で、「開催地を変更したため、参加チームにとってより明快で競技性の高い環境を提供できるように」すべく、e-Sportsシーンでは広く利用されている大会形式である「ダブルエリミネーション(2回負けて敗退となるトーナメント)ブラケット形式」に変更したと発表した。
また、今回の変更が「日本のファンの皆さんにとって大きな落胆をもたらすもの」であるとの見解を示し、「日本国内でパブリックビューイングの開催」を検討していると明かしている。
なお、「VCT Ascension Pacific 2024」の出場チームなどの詳細な情報については、近日中に改めて発表される予定だ。
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