作曲家・しゃろうさんが7月11日、自身の楽曲を使用した動画について不正な著作権の申し立てが行われていると報告した。
しゃろうさんは、フリーBGM素材を数多く手掛ける作曲家。YouTubeを観ていれば、一度はしゃろうさんの手掛けた曲を耳にしたことがあるだろうというほどに、広く使われている。
今回の申し立ては無関係の第三者によるもので、しゃろうさんから行なったものではないと説明している。
YouTubeで一度は耳にしたことのあるしゃろう制作のフリーBGM
しゃろうさんは「3:03 PM」や「野良猫は宇宙を目指した」などで知られる作曲家。
これらの楽曲はフリーBGM素材として公開されており、YouTubeなどの動画やライブ配信のBGMとして広く利用されている。
フリーBGMの情報を収集/発信する一般社団法人フリーBGM協会によれば、しゃろうさんの楽曲を利用した動画に、「Believe Music, TRACKS Inc.」という名義で著作権の申し立てが行われる事例が発生しているという。
第三者がコンテンツIDに登録し不正に著作権の申し立てを申請
Believe Musicは、音楽のデジタル流通とデジタルマーケティングを提供する音楽会社。音楽配信仲介サービス「TuneCore」などでも知られている。
一方のTRACKS Inc.は、しゃろうさんの楽曲を含むYouTubeでの楽曲の権利保護を行なう企業。フリーBGM協会の公式サイトには、関連組織として株式会社TRACKSの記載もある(外部リンク)。
今回の不正な著作権の申し立ては、しゃろうさん以外の第三者がBelieve Musicを経由して、楽曲の配信とYouTubeの著作権で保護されたコンテンツを特定する「コンテンツID」へ登録したために発生したとフリーBGM協会は説明している。
フリーBGM協会は、株式会社TRACKSより、Believe Musicへの連絡を実施していると報告。
しゃろうさんも対応について、TRACKS社に委託していると説明。「解決まで今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします」と理解を求めている。
こうした無関係の第三者が著作権者を騙る形で起こる不正な著作権の申し立てはしばしば発生し、しゃろうさんに限らず被害を被る例が後を絶たない。
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