「武道館じゃなきゃダメみたい!」直球な愛を叫ぶ
目を合わせると泣いてしまうからとTom-H@ckさんに背中を向けながらも「トムちゃん、とりあえず武道館まで来たわ」と報告すると、温かな祝福の拍手に包まれる。
出会った当初から思い描いてきた夢の景色を成就してみせながら、「まだまだ大きくなると思う」とさらなる進化を誓い、2人の歴史の始まりであるOxT結成前のコラボ曲「Go EXCEED!!」を披露。
全ての始まりたる一曲が武道館で演奏されるのはあまりにエモーショナルな展開で、重ねてきた月日と紡いできた絆を全力のパフォーマンスに変換して届けるその姿は無敵そのものだ。見守る全員にとって、そしてなにより2人にとって待ちわびた瞬間の到来に、万雷の拍手が送られるといよいよクライマックスへ。
アコースティックギターを構えると、かつてなく冴えわたるスラップ奏法であの名曲のイントロが響き渡る。うねりを上げる弦の音から始まったのは、オーイシマサヨシ名義で発表した初のナンバー、満を持しての「君じゃなきゃダメみたい」だ。
期待も祝福も一身に受け止めて、渾身のパフォーマンスを繰り広げれば、楽曲の持つ幸せなフィールが何千倍にも増幅されていく。「武道館じゃなきゃダメみたい!」と直球ストレートな愛を叫ぶと、限界突破のファルセットで祝宴に華を添え、晴れやかに本編は幕を閉じた。
『けもフレ』主題歌の大合唱、武道館ライブは第2弾へ
すぐさま巻き起こるアンコールに応えてステージへ飛び出ると、最新アルバムから「僕らの箱庭」を披露。武道館中にまだまだ溢れる多幸感を抱きしめるように軽やかに歌い上げると、まだまだ物足りない様子のオーディエンスに対し「ちょうどいい曲あんねん」と告げて始まったのは「ドラゴンエネルギー」!
切っても切れないオーイシマサヨシさんとインターネットとの物語を語る上で欠かすことのできない、盟友・加藤純一さんとの名曲によって、天井を突き破らんばかりのエネルギーがほとばしる。
オーイシさんも「ヒーロー」「Fuー」というかけ声の書かれた看板を掲げてコールを煽り、ファンと一体となって最後まで武道館を楽しみ尽くす姿勢を示す。
デビュー10周年、男性ソロアニソンシンガー初、そして本人としても初の武道館ワンマンという特別な夜のフィナーレに披露されたのは、アニソン界にその名を刻む名曲中の名曲、『けものフレンズ』のOP主題歌「ようこそジャパリパークへ」。
大人数で歌うのが楽しいことはこれまでのライブも証明されてきたが、かつてない大空間でかつてない大人数での大合唱はもうドッタンバッタンどころではない大騒ぎで、語り尽くせないほどの興奮と幸福を全員の胸にもたらした。
巻き起こる大大大シンガロングの中心で誰より満開の笑顔を見せるオーイシ。曲が終わった後も終わらない大合唱を愛おしそうに受け止めながら、最後の最後までファンたちとともに声を合わせてライブを満喫し、次なる夢へ向かって軽やかな足取りでステージを去った。
余韻に浸る間もなく、1年後の2025年3月29日、なんと「オーイシ武道館 Vol.2」の開催も発表された。いつまでも続いてほしかった夢の夜はいったんピリオドを打ったが、スーパーなエンターテイナー・オーイシマサヨシさんと歩むグレイトなジャーニーはまだまだ終わることはないようだ。
「オーイシ武道館」セットリスト
01.エンターテイナー
02.オトモダチフィルム
03.ギフト
04.好きになっちゃダメな人
05.死んだ!
06.なまらめんこいギャル
07.サインはB (TV size) ※cover
08.Hands
09.英雄の歌
10.碧い砲撃
11.枕男子~トライアングル/大石昌良~
12.楽園都市
13.エレクトリックパレード
14.インパーフェクト
15.UNION
16.uni-verse
17.Go EXCEED!!
18.君じゃなきゃダメみたい
ENCORE1.僕らの箱庭
ENCORE2.ドラゴンエネルギー
ENCORE3.ようこそジャパリパークへ
©︎円谷プロ
©︎2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会
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