VTuberの新星「柊ツルギ」はなぜ注目された? VCR GTA、ストグラで示した度胸

元気あふれる配信上の姿と、賢く立ち回る配信外の姿

柊ツルギさんのイベント上での振る舞いは、とにかく元気で明るいものですが、配信以外のところに目を向けるととてもクレーバーに活動をしていることがうかがえます。

12月14日には需要に応えてか、YouTubeに自身の配信を編集した切り抜き動画の投稿を開始。

翌15日には「VCRGTAやってて1番びっくりして恥ずかしかった瞬間」とのコメントを添えて、銀行強盗中に一人で『北斗の拳』のモノマネしていたところを目撃されるという、ひと目で面白さが伝わる配信の一コマをXへ投稿し、大いに拡散される結果となりました。 「VCR GTA2」のような配信イベントでは、期間中多くの参加者が長時間配信します。それぞれに見どころも多く、視聴者としては誰のチャンネルで何を見たら良いのか迷うもの。

そうした環境の中で、柊ツルギさんは配信内だけでなく配信外でも、見事な存在感を発揮。平均視聴者数も元々1000人程度だったのが、「VCR GTA2」を経て、10000人を突破する日も現れました。

一発屋では終わらない、「ストグラ」ギャング相手の大立ち回り

これだけであれば、柊ツルギさんは“一発屋”として爪痕を残すだけだったのかもしれません。

しかし柊ツルギさんは、12月23日に『Grand Theft Auto V』の特設サーバー「ストリートグラフィティ ロールプレイ(略称・ストグラ)」に参加。ここでも才を発揮します。

「ストグラ」は「VCR GTA2」と比べて、ロールプレイを重視し長期に渡って運営されるサーバー。多くのストリーマー、実況者、VTuberたちが、架空の街で生活し、日々ドラマが生まれています。

柊ツルギさんは、ギャンブルとお金が好きなフリーター「焦月ツルギ」として、様々な依頼やバイトをこなしつつ住民たちとの交流を楽しんでいます。

そんな「焦月ツルギ」としての生活の転機なったのは1月13日、VTuber・ゼルクさんの扮するギャング「エスターク・Z・ダークネス」とのイザコザ。

彼がギャングとは知らずに詐欺を働いた「焦月ツルギ」は、「エスターク・Z・ダークネス」からの報復を受け、様々なものを失ってしまいます。
Xで炎上した騒動が無事解決しました【柊ツルギ/ストグラ】
「エスターク・Z・ダークネス」のギャングとしてのプライドと、大切なものを奪われた「焦月ツルギ」としての言い分が交錯し、ロールプレイ次第ではコントに転んでも、ギャングの抗争に発展してもおかしくない状況。

互いのロールプレイには、注目する視聴者からのリアクションが多数寄せられ、「ストグラ」内外でも一触触発の雰囲気に。柊ツルギさんは「ストグラ」にログインする前に視聴者へ向かって、ゼルクさんへの批判はやめてほしいと視聴者に呼びかけます。 ラッパーのRalphさん、配信者のRainbrainさん、にじさんじさんらの協力もあって、話し合いの場を設けた二人は、なんとか和解へ至りました。

落とし所を探る中で、ギャングではなく、あくまで2人の問題であることを強調するために「焦月ツルギ」は「俺たちの物語だから、外野は黙ってろだよな」と発言します。

実はこれは「VCR GTA2」で、柊ツルギさんがCrazy Raccoonのだるまいずごっどさんに言われた言葉。

「ストグラ」の住人「焦月ツルギ」としてだけでなく、だるまいずごっどさんから学んだ配信者・柊ツルギの立場からの所信表明と言ってもいいでしょう。

二度あることは三度ある?柊ツルギの今後に期待

こうして見事に場を収めた柊ツルギさん。

デビューから間もないにも関わらず、多数の配信者が交わる現場でスポットライトを浴び、イベント内外で二度も素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

一連の騒動のクライマックスとなった1月13日には、平均視聴者数が40,000人、最大で60,000人を集めるビッグストリーマーへと成長しました。

果たして二度あることは三度あるのか、次はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
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