『AIR』『CLANNAD』などで知られるゲームブランド・Keyを展開するビジュアルアーツは5月30日、公式サイトで「Key素材引用および二次創作物ガイドライン」を公開(外部リンク)。
その中で、楽曲・効果音について、ライブ、DJイベント、ダンスイベント、コスプレイベントなど、音楽を主目的とした商業イベントでの利用を原則禁止すると記載されていることが話題となっている。
Key作品は音楽面での評価も高く、DJイベントで使用される機会も多いため反響が大きい。一方で、楽曲のイベント使用禁止は以前よりガイドラインとして記載されていた条項となる。
その上で、ビジュアルアーツでは「ファンの皆さんの『Keyの作品を応援して下さる気持ち』を大切にしたい」として、営利目的でない限り、二次創作物の制作を許可。ルールを守ればKeyへの連絡も不要だ。
ファン活動として即売会などで参加者へ頒布することも問題なく、「ホームページ・同人誌・同人グッズ・フィギュア・コスプレ・動画など、心のこもった作品を見せてください」と呼びかけた。
一方で、「ソフトウェアの中に含まれる『素材引用物』に関しましては、素材引用ルールの例外を除き、著作権の関係上、原則的に禁止とさせていただきます」と説明している。
ガイドラインには、同人・個人利用の定義にはじまり、プレイ動画の配信・投稿、画像・シナリオ・歌詞の利用に至るまで、Key作品の素材引用や二次創作について明記。
たとえば、ゲームプレイ動画の配信や投稿については、「体験版および公開可能範囲内のプレイ動画」(外部リンク)に記載された範囲内かつ非営利であれば、許可なく配信・投稿が可能だ。
ただし、公序良俗に反する動画に加え、作品内容をそのまま配信したり、ビジュアルアーツの許諾なくスーパーチャット等で収益を上げる行為などはNGとされている。
この条項については、2012年に更新された「Key素材引用・二次創作物について」(外部リンク)の中でも説明されており、大きな変更はない。今回の更新を機に、改めて周知されることになった。
楽曲の二次創作として認められる例としては、以下2つのケースを提示。なお、ファン活動として即売会等で参加者に頒布することは問題ないという。
どのような条件が例外となるかは定かでないため、イベントを主催する際には、問い合わせた方がいいだろう。
なお、2022年にリリースされた『ヘブンバーンズレッド』については、もう一つの開発会社・Wright Flyer Studiosの公式サイトで、動画等配信ガイドライン(外部リンク)と二次創作ガイドライン(外部リンク)がそれぞれ公開されている。
その中で、楽曲・効果音について、ライブ、DJイベント、ダンスイベント、コスプレイベントなど、音楽を主目的とした商業イベントでの利用を原則禁止すると記載されていることが話題となっている。
Key作品は音楽面での評価も高く、DJイベントで使用される機会も多いため反響が大きい。一方で、楽曲のイベント使用禁止は以前よりガイドラインとして記載されていた条項となる。
非営利ならOK「心のこもった作品を見せてください」
Keyは「泣きゲー」と呼ばれるジャンルの草わけ的存在であり、多くの熱心なファン──「鍵っ子」を生み出す人気ゲームブランド。 発表によれば、近年、Keyのタイトルを用いた同人活動・二次創作および素材引用についての問い合わせが多く寄せられているという。その上で、ビジュアルアーツでは「ファンの皆さんの『Keyの作品を応援して下さる気持ち』を大切にしたい」として、営利目的でない限り、二次創作物の制作を許可。ルールを守ればKeyへの連絡も不要だ。
ファン活動として即売会などで参加者へ頒布することも問題なく、「ホームページ・同人誌・同人グッズ・フィギュア・コスプレ・動画など、心のこもった作品を見せてください」と呼びかけた。
一方で、「ソフトウェアの中に含まれる『素材引用物』に関しましては、素材引用ルールの例外を除き、著作権の関係上、原則的に禁止とさせていただきます」と説明している。
ゲーム配信も限定的に許可、許諾なしのスパチャはNG
今回公開されたガイドラインは、Keyが開発したソフトウェアを題材とした、すべての作品に適用される。ガイドラインには、同人・個人利用の定義にはじまり、プレイ動画の配信・投稿、画像・シナリオ・歌詞の利用に至るまで、Key作品の素材引用や二次創作について明記。
たとえば、ゲームプレイ動画の配信や投稿については、「体験版および公開可能範囲内のプレイ動画」(外部リンク)に記載された範囲内かつ非営利であれば、許可なく配信・投稿が可能だ。
ただし、公序良俗に反する動画に加え、作品内容をそのまま配信したり、ビジュアルアーツの許諾なくスーパーチャット等で収益を上げる行為などはNGとされている。
DJイベントでの音楽利用について
楽曲・効果音の利用についても、全て非営利目的であることが前提条件であり、有償利用(CD・DVDの販売、有料動画、チケット販売)は禁止と説明されている。この条項については、2012年に更新された「Key素材引用・二次創作物について」(外部リンク)の中でも説明されており、大きな変更はない。今回の更新を機に、改めて周知されることになった。
楽曲の二次創作として認められる例としては、以下2つのケースを提示。なお、ファン活動として即売会等で参加者に頒布することは問題ないという。
一方で、禁止に該当する「素材引用物」の例として、以下3つのケースが示されている。・製品内の楽曲を耳コピーして作った楽譜、音楽作品、演奏データの営利目的以外での公開(メディアは問わない)
・製品内の楽曲を耳コピし、アレンジを施した楽譜、音楽作品、演奏データの営利目的以外での公開(メディアは問わない)
音楽を主目的に、チケットを販売して行うライブ、DJイベント、ダンスイベント、コスプレイベントなどは原則禁止となるが、「別途ご申請いただく場合はその限りではありません」と説明している。・製品内の音楽素材を録音・変換・加工して作ったMD、CD-R、mp3、wav、携帯電話用「着うた」データ等の公開
・製品内の音楽素材をサンプリングして作った楽曲、および素材そのものの公開
・製品内の音楽素材・弊社CD製品を利用した動画(素材引用ルールの例外以外のプレイ映像含む)などの公開
どのような条件が例外となるかは定かでないため、イベントを主催する際には、問い合わせた方がいいだろう。
なお、2022年にリリースされた『ヘブンバーンズレッド』については、もう一つの開発会社・Wright Flyer Studiosの公式サイトで、動画等配信ガイドライン(外部リンク)と二次創作ガイドライン(外部リンク)がそれぞれ公開されている。
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4件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:7474)
いや、むしろ普通のことしか言ってなくない?
匿名ハッコウくん(ID:7456)
こういうのでグダグダ言ってるのって、「なんで俺がお前の褌で金稼ぐのを邪魔するんだ!」って風にしか見えぬ
匿名ハッコウくん(ID:7446)
元々key作品が好きだった人はほぼ30代を超えたおっさんおばさん連中ばかりでガイドラインはそのままでも良かったが、ヘブバンにあたっては元々key作品を知らなかった人や、Wright Flyer Studio(WFS)のアナザーエデンやダンメモなどのスマホゲームから流れてきた若い世代も多く、ガイドラインを細かく設定しないと問題になりそうだったから厳密化したんだろう。
元々配信の際も「動画等配信ガイドライン」は公式サイトにあったのに、それを見ずに当時存在した「配信禁止箇所」を配信する人も多かったしな。