批判多数の書籍『ゲームの歴史』講談社が声明「著者と確認作業を行っている」

ニコニコ代表・栗田穣崇も「iモード」の記述を批判

同書の内容については、docomo「iモード」を立ち上げ、現在はドワンゴ専務取締役COO兼ニコニコ代表として知られる栗田穣崇さんも言及。

「iモード」に関して記述されている18章の内容に関して、後に大きく誤った記述も存在していると訂正しているが、「ほぼ事実と異なる点は見受けられませんでした」と説明(※)。

一方で、各事象に対する説明やそれを受けて語られている歴史の解釈に関しては、「モバゲーやGREEを語るのに、ソーシャルゲームの勃興やガチャについて語らないことに大きな違和感を感じた」「説をゲームに展開したいがために、事実と異なる部分をあえて無視、もしくは拡大解釈して説明しているように感じた」と批判している。 ※その後のツイートで、特大の誤りとして国内ゲームメーカーの「iモード」参入ついての誤りを指摘している(外部リンク)。

岩崎夏海さんはTwitterを削除、それぞれに対応が迫られる

岩崎夏海さんTwitter/画像はプロフィールページのキャプチャー

現在、著者の1人である岩崎夏海さんはTwitterのアカウントを削除してしまっている。

歴史に関する記述は、誤った記述が定着してしまえば訂正することが難しいため、書き手側は細心の注意を払わなければならない。

特にハードやジャンル、競技、市井での楽しまれ方など、関わり方や属するコミュニティごとに、それぞれの歴史を持つ「ゲーム」という産業・文化を網羅的にまとめようと思ったら、途方もない労力がかかるだろう。

だからこそ、『ゲームの歴史』の試みには価値があったはずだ。

講談社は声明で、著者とともに全体の確認作業を行なっていると説明しており、同書が試みたものの価値は、今後の対応に大きく左右されそうだ
1
2

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

ゲームと書籍に関する記事

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

ゲームの週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ