ニコニコ代表・栗田穣崇も「iモード」の記述を批判
同書の内容については、docomo「iモード」を立ち上げ、現在はドワンゴ専務取締役COO兼ニコニコ代表として知られる栗田穣崇さんも言及。「iモード」に関して記述されている18章の内容に関して、後に大きく誤った記述も存在していると訂正しているが、「ほぼ事実と異なる点は見受けられませんでした」と説明(※)。
一方で、各事象に対する説明やそれを受けて語られている歴史の解釈に関しては、「モバゲーやGREEを語るのに、ソーシャルゲームの勃興やガチャについて語らないことに大きな違和感を感じた」「説をゲームに展開したいがために、事実と異なる部分をあえて無視、もしくは拡大解釈して説明しているように感じた」と批判している。
第18章の「iモードの誕生」「電話料金とともに徴収という画期的な決済方法」についてはほぼ事実と異なる点は見受けられませんでした
— くりたしげたか(eR)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) March 13, 2023
※その後のツイートで、特大の誤りとして国内ゲームメーカーの「iモード」参入ついての誤りを指摘している(外部リンク)。第18章全体を通じて
— くりたしげたか(eR)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) March 13, 2023
・モバゲーやGREEを語るのに、ソーシャルゲームの勃興やガチャについて語らないことに大きな違和感を感じた
・着メロでの流れで生まれた「ファッション」という説をゲームに展開したいがために、事実と異なる部分をあえて無視、もしくは拡大解釈して説明しているように感じた
岩崎夏海さんはTwitterを削除、それぞれに対応が迫られる
現在、著者の1人である岩崎夏海さんはTwitterのアカウントを削除してしまっている。歴史に関する記述は、誤った記述が定着してしまえば訂正することが難しいため、書き手側は細心の注意を払わなければならない。
特にハードやジャンル、競技、市井での楽しまれ方など、関わり方や属するコミュニティごとに、それぞれの歴史を持つ「ゲーム」という産業・文化を網羅的にまとめようと思ったら、途方もない労力がかかるだろう。
だからこそ、『ゲームの歴史』の試みには価値があったはずだ。
講談社は声明で、著者とともに全体の確認作業を行なっていると説明しており、同書が試みたものの価値は、今後の対応に大きく左右されそうだ
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