「Riot Games ONE」レポート プロもストリーマーも大盛り上がりのパワー!あふれる集大成

ついに横浜アリーナへと『LoL』がたどり着いた

この日2つ目の演目は「Riot Games ONE x The k4sen」。k4senさんとSHAKAさん率いる2チームが『League of Legends』で戦う。

k4senさんのチームには、『League of Legends』の初心者口座・増永アカデミーを主催するしゃるるさん、ストリーマーのたぬき忍者さん、Sengoku Gamingストリーマーのなぎさっちさん、Crazy Raccoonストリーマーのうるかさんが集結。

イベントを主催したk4senさん

らいじんさん/会場には「一緒に横アリの中で住みませんか?」と書かれたボードを掲げたファンも見られた

対するSHAKAさんチームには、かつて7th heavenで『League of Legends』プロとして活動していたらいじんさん、ストリーマーのJapaneseKoreanUGさん、魚群所属のe-Sportsキャスター/ストリーマーの象先輩さん、にじさんじ所属のバーチャルYouTuber・葛葉さんが集まった。

k4senさんチームには、国内トッププロとして知られるDetonatioN FocusMeのEviさん、『LoL』日本リーグで3度優勝し、現在はSengoku GamingコーチをつとめるYutoriMoyasiさんがコーチに。

SHAKAさんチームにも、国内チームにて『LoL』では5年、『VALORANT』では2年プロとして活躍したZerostさん、DetonatioN FocusMe『LoL』部門のリーダーCerosさんがコーチを担当した。

SHAKAさんのプレイを見守るZerostさん、Cerosさん

Riot Gamesのタイトルである『League of Legends』も『VALORANT』と同じく2022年に発展を遂げたタイトルだ。世界大会での日本チームの快挙、深夜帯に開催されるストリーマーたちのカスタム戦。『LoL』を取り巻く環境は大きく変化した。

会場には「The k4sen」の応援にきたという配信者のたかやスペシャルさんの姿も。2022年について話を向けると「見てくれる人が圧倒的に増えてありがたい。しかも、これまでは一人で配信してきたが、他の界隈のストリーマーと関わる機会が増えて毎日楽しいです」との答え。

「6:4でSHAKAさんのチームが勝つんじゃないかな」と笑顔を最後に他のファンの応対へ向かっていた。

試合は序盤から「Team The SHAKA」が有利を作るも、集団戦で「Team The k4sen」が巻き返して逆転勝利を決めた。

海外チームに移籍する『LoL』国内トッププロ・Eviさんにエール

試合後の表彰式では巨大なトロフィーやゲーム内に登場するアイテム、更にコーチとして参加していたプロゲーマー・Eviさんへの花束贈呈のサプライズがおこなわれた。

白熱した試合展開と作り込まれた表彰式の仕上がりに、カメラも「BO3でお願いします」というプラカードを掲げたファンを何度も映していた。

日本の『LoL』コミュニティから花束を贈呈されたEviさん

Eviさんは、国内トッププロとして知られ、2023年からはスペインのTeam Hereticsで活動する選手。会場では積極的にファンとの記念撮影に応えていた姿が印象的だった。

花束贈呈については全く知らされておらず、驚いてしまったというEviさん。イベントの感想を尋ねると「実際にファンの方と顔を合わせて交流できるのはやっぱり楽しいし嬉しいですよね。イベントの内容も面白かったし最高でした」とコメント。

また、こういったイベントに対しては「プロとしてプレイしていて、僕自身が好きなゲームでもある『LoL』が多くの人に知られるのは嬉しいです。僕らプロも広告塔としての側面があるけどやっぱり一人では限界がある」と、これまで国内シーンを支えてきた1人としての心情を吐露。

現在の盛り上がりについては「ストリーマーの人たちが率先して配信してくれるのは仲間がいるという感覚になります。僕が好きなゲームが楽しく遊ばれているのはやっぱり嬉しいですよね」と、ともにコミュニティを支える立場としての想いを語ってくれた。

2023年の抱負を聞くと「気負わずに好きなようにやってきます。世界的な知名度のあるG2との対戦、BrokenBlade選手とのマッチアップが楽しみです」とのこと。Eviさんの海外での活躍に期待したい。

プロ対ストリーマーのガチ対決「THE DEFIERS」

Day1のラストを飾るのは、ストリーマー5名がプロ選手5名で構成された即席チームに挑む「THE DEFIERS」。Jasperさん、SHAKAさん、だるまいずごっどさん、MOTHER3さん、Clutch-Fiさんによるチーム・ヌチョパノグネが、プロ選手5名で構成された即席チームにBo1で挑んだ。

対戦前にはケイン・コスギさんとなかやまきんに君がゲストとしてステージに登場。「パワーを届けに来た」とストレッチやお馴染みの「パワー!」を披露し会場を湧かせた。

パワー! あふれる2人のあいさつ

試合はさすがの実力を見せたプロプレイヤーたちが6-13で快勝。しかしヌチョパノグネもZETA DIVISIONのXQQコーチのもとで2ヶ月の練習を積んできた連携をゲーム内外で披露。

12ラウンド取られて後がないチームに既に敗北したかのような慰めのコメントを残すXQQコーチの姿が印象的だった。

筆者は正直、「即席とはいえプロ相手にこの企画は厳しいのでは?」と考えていたのだが、プロはプレイングスキル、ストリーマーは盛り上げるスキル、それぞれ違う土俵で強みを披露する良い企画となっていた。

ヌチョパノグネとしてプロと戦ったじゃすぱーさん

Day1はこれで終了。Day2は海外から招待されたプロゲーミングチームが国内チームと戦うエキシビションマッチが開催。

フィナーレでは国際大会「VCT Masters 2023」の日本開催が発表されるサプライズもあり、発表の際には、会場や配信上のファンや視聴者はもちろん、司会進行や実況解説陣も涙をのぞかせる場面もあった。イベントの幕引き、そして2022年の締めくくりに相応しい告知となった。 2022年、日本で大きな飛躍を遂げたRiot Games。

イベント開催が発表された際、「今までe-Sportsになかなか触れることがなかったようなファンの方々も、e-Sportsに触れていただく機会が非常に増えた」と語られていた通り、会場で見かけるファンの姿も若く、様々な層の観客が参加していると感じられた。

会場では各タイトルのコスプレ撮影や物販も行われており、転換中には人混みでごった返し、興奮した様子で会話がそこかしこで聞こえた。

フィナーレで発表された「VCT Masters 2023」の日本開催は、そうした盛り上がりを2023年にも望めるだろうという期待の象徴と言っていい。2023年もRiot Gamesとゲームタイトル、そしてファンにとって、きっと2022年と同じく良い一年だったと振り返ることのできる一年になると期待したい。

【画像250枚】舞台から会場まで、大盛況のイベントを振り返る


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