2022年、e-Sportsシーンは大きな躍進を遂げた。その躍進の原動力となったのがタクティカルFPS『VALORANT』の存在だ。
多くのストリーマーによる配信はもちろん、プロe-Sportsチーム・Crazy Raccoonが主催する大会「CRカップ」のようなカスタムマッチも多く開催。公式大会では日本代表として出場したチーム・ZETA DIVISIONが世界第3位という快挙を成し遂げ、ファンたちは熱狂に酔いしれた。
そんな2022年の締めくくりとして、Riot Gamesは日本オリジナルのイベント「Riot Games ONE」を開催。12月23、24日には横浜アリーナを会場にオフラインイベントがおこなわれた。
今回は、シーンを盛り上げるストリーマーたちが集結したDay1の模様をレポートする。
取材・文:Yugaming 編集:小林優介
【画像250枚】舞台から会場まで、大盛況のイベントを振り返る
2018年頃から急速に成長を遂げたe-Sportsシーンにおいて、その後に見舞われたコロナ禍の影響は甚大だった。需要の高まりで配信イベントが数万人の視聴者を集める中でも、オフラインイベントの開催は待望され続けてきた。
そんな状況が変わり、2022年は1年を通して様々なタイトルでイベントが開催された年だった。横浜アリーナに向かう人混みは、ゴールデンウィークに取材した「RAGE VALORANT」の会場に詰めかけたファンたちの興奮した様子を思い出させてくれた。 オープニングアクトではReolさんがイベントオフィシャルテーマソング「SCORPION」を皮切りに3曲を熱唱。
大きな会場全体、そして観客の体の芯まで響く圧倒的なパフォーマンスだった。Reolさんの歌唱力はもちろん、横浜アリーナの音響の良さに、思わずこれが『VALORANT』のイベントであることを忘れてしまいそうになる。
Crazy Raccoonが主催するお馴染みの招待制大会、その決勝戦だ。出場したのは事前にオンラインで行われた予選を勝ち抜いた「つよつよの人たち」と「同接最下位」の2チームだ。 「つよつよの人たち」は、かつてCrazy Raccoonの『Fortnite』部門でプロとして活動していたVanilLaさんと、Lag Gamingに所属し『Overwatch』などのタイトルでプロとして活動していたClutch_Fiさんがリーダーを担当するチーム。
プロキックボクサー/プロゲーマーとしての経歴を持つDeToNator所属のするがモンキーさん、IGZIST『VALORANT』部門コーチのhNtさん、ZETA DIVISION所属ストリーマーのれんにきさんを含めた5人がチームとして集結している。
対する「同接最下位」は、Crazy Raccoonストリーマー部門のWokkaさん、REJECTストリーマー部門のMOTHER3さんがリーダー。
RIDDLEオーナーのボドカさん、Crazy Raccoonストリーマー部門のRuriさん、A2 esportsストリーマー部門のTSさんがメンバーとなっている。
出場メンバー決定から初顔合わせ、スクリムや作戦会議を経て本番に挑むという、今では当たり前になった大会のスケジュール。しかし決勝の舞台が横浜アリーナとなると、また一段と観戦する側にも力がこもる。
次に負けると後がない「同接最下位」は、転換明け、司会のOoodaさんが話を振るった際に第2マップを得意なアイスボックスへ変更するよう要求。「ビビってる」「頼み方ってものがある」と互いを煽り合うマイクパフォーマンスもこうしたイベントならではだ。
これを受けて行われた第2マップのアイスボックスではWokkaさんの5人抜き・エースが飛び出し「同接最下位」が勝利。ビッグプレイに会場はどよめき、スティックバルーンを叩く音が響き渡った。 結局、勝敗は第3マップ・フラクチャーに勝利した「つよつよの人たち」が優勝。試合後、舞台裏に用意されたカンファレンスルームでは記者会見が開かれた。
会見の中で印象的だったのは勝利した「つよつよの人たち」のhNtさんの言葉だ。 現在はIGZISTのコーチとして活動するhNtさんだが以前は『VALORANT』の、そしてその前には『Counter-Strike: Global Offensive』のプロゲーマーとして活動していた経歴を持つ。
見事優勝した感想を聞くと、「これまでアジア大会など5回出場してきたが、全部準優勝で終わってきたのでオフラインに良いイメージがなかった。毎回負けて、泣いて御飯を食べるみたいな。今回横浜アリーナという想像を越えた舞台で優勝できて嬉しい」と答えてくれた。
転換中には、オフラインイベントでは恒例のものとなった司会進行が客席の様子に話題を振る場面も。カメラを向けられると手製の団扇やスマホに表示した選手の顔をアピールする観客たちも手慣れたものだ。
MOTHER3さんの団扇を掲げた二人組は「席が近かったので見てもらえるんじゃないかと」用意してきたという。k4senさんのプレートを持った高校生は「1年前くらいからファンです。イベントのたびにグッズを用意して参加してます」と熱い想いを話してくれた。
多くのストリーマーによる配信はもちろん、プロe-Sportsチーム・Crazy Raccoonが主催する大会「CRカップ」のようなカスタムマッチも多く開催。公式大会では日本代表として出場したチーム・ZETA DIVISIONが世界第3位という快挙を成し遂げ、ファンたちは熱狂に酔いしれた。
そんな2022年の締めくくりとして、Riot Gamesは日本オリジナルのイベント「Riot Games ONE」を開催。12月23、24日には横浜アリーナを会場にオフラインイベントがおこなわれた。
今回は、シーンを盛り上げるストリーマーたちが集結したDay1の模様をレポートする。
取材・文:Yugaming 編集:小林優介
【画像250枚】舞台から会場まで、大盛況のイベントを振り返る
開場前からe-Sportsの盛り上がりを実感する
23日、横浜アリーナには開場前から人混みが。2018年頃から急速に成長を遂げたe-Sportsシーンにおいて、その後に見舞われたコロナ禍の影響は甚大だった。需要の高まりで配信イベントが数万人の視聴者を集める中でも、オフラインイベントの開催は待望され続けてきた。
そんな状況が変わり、2022年は1年を通して様々なタイトルでイベントが開催された年だった。横浜アリーナに向かう人混みは、ゴールデンウィークに取材した「RAGE VALORANT」の会場に詰めかけたファンたちの興奮した様子を思い出させてくれた。 オープニングアクトではReolさんがイベントオフィシャルテーマソング「SCORPION」を皮切りに3曲を熱唱。
大きな会場全体、そして観客の体の芯まで響く圧倒的なパフォーマンスだった。Reolさんの歌唱力はもちろん、横浜アリーナの音響の良さに、思わずこれが『VALORANT』のイベントであることを忘れてしまいそうになる。
「つよつよ」と「同接最下位」が激突したCRカップ決勝戦
オープニングアクトが終わると、イベント1つ目の演目は「Riot Games ONE x Crazy Raccoon Cup Special」。Crazy Raccoonが主催するお馴染みの招待制大会、その決勝戦だ。出場したのは事前にオンラインで行われた予選を勝ち抜いた「つよつよの人たち」と「同接最下位」の2チームだ。 「つよつよの人たち」は、かつてCrazy Raccoonの『Fortnite』部門でプロとして活動していたVanilLaさんと、Lag Gamingに所属し『Overwatch』などのタイトルでプロとして活動していたClutch_Fiさんがリーダーを担当するチーム。
プロキックボクサー/プロゲーマーとしての経歴を持つDeToNator所属のするがモンキーさん、IGZIST『VALORANT』部門コーチのhNtさん、ZETA DIVISION所属ストリーマーのれんにきさんを含めた5人がチームとして集結している。
対する「同接最下位」は、Crazy Raccoonストリーマー部門のWokkaさん、REJECTストリーマー部門のMOTHER3さんがリーダー。
RIDDLEオーナーのボドカさん、Crazy Raccoonストリーマー部門のRuriさん、A2 esportsストリーマー部門のTSさんがメンバーとなっている。
出場メンバー決定から初顔合わせ、スクリムや作戦会議を経て本番に挑むという、今では当たり前になった大会のスケジュール。しかし決勝の舞台が横浜アリーナとなると、また一段と観戦する側にも力がこもる。
「想像を越えた舞台で優勝できて嬉しい」感慨を語るhNt
試合が開始すると、第1マップ・アセントは序盤から有利を取った「つよつよの人たち」が13-3の大差で勝利。次に負けると後がない「同接最下位」は、転換明け、司会のOoodaさんが話を振るった際に第2マップを得意なアイスボックスへ変更するよう要求。「ビビってる」「頼み方ってものがある」と互いを煽り合うマイクパフォーマンスもこうしたイベントならではだ。
これを受けて行われた第2マップのアイスボックスではWokkaさんの5人抜き・エースが飛び出し「同接最下位」が勝利。ビッグプレイに会場はどよめき、スティックバルーンを叩く音が響き渡った。 結局、勝敗は第3マップ・フラクチャーに勝利した「つよつよの人たち」が優勝。試合後、舞台裏に用意されたカンファレンスルームでは記者会見が開かれた。
会見の中で印象的だったのは勝利した「つよつよの人たち」のhNtさんの言葉だ。 現在はIGZISTのコーチとして活動するhNtさんだが以前は『VALORANT』の、そしてその前には『Counter-Strike: Global Offensive』のプロゲーマーとして活動していた経歴を持つ。
見事優勝した感想を聞くと、「これまでアジア大会など5回出場してきたが、全部準優勝で終わってきたのでオフラインに良いイメージがなかった。毎回負けて、泣いて御飯を食べるみたいな。今回横浜アリーナという想像を越えた舞台で優勝できて嬉しい」と答えてくれた。
転換中には、オフラインイベントでは恒例のものとなった司会進行が客席の様子に話題を振る場面も。カメラを向けられると手製の団扇やスマホに表示した選手の顔をアピールする観客たちも手慣れたものだ。
MOTHER3さんの団扇を掲げた二人組は「席が近かったので見てもらえるんじゃないかと」用意してきたという。k4senさんのプレートを持った高校生は「1年前くらいからファンです。イベントのたびにグッズを用意して参加してます」と熱い想いを話してくれた。
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