ファンカルチャーにおける「非公式ウィキ」の重要性
ファンによる活動が盛んなのは、東方Projectに限りません。YouTuber、VTuber、またゲーム実況者などの配信業もまた、ファンによって文化や設定が大きく左右されます。例えばVTuberならファンネームやハッシュタグはファンの意見を聞き入れて決める場合がほとんどです。「いつ何のゲームを実況したのか」「いつ何の企画を行なったのか」あるいは配信中に漏らした細かな情報などが、ニュースや書籍になることはほぼありません。つまり、本人の配信という一次資料しかない、という例が大半を占めるということです。その場合、ウィキペディアの各種ルールに抵触し除去されてしまう内容となってしまいます。
ファンによるWikiならそれら全てを網羅することができます。このようなファンによるWikiは一般に「非公式ウィキ」と呼ばれています。
東方Projectのような同人文化も、YouTuberやVTuberといった配信文化も、ファンがつくり出していくファンカルチャー文化は今後も盛り上がっていくことでしょう。
そしてファンがつくり出していく文化と、ウィキペディアとの相性は相当よろしくないと言わざるを得ません。
※2023.01.31 記事初出時、「『公式ウィキ』あるいは『本家ウィキ』はウィキペディアを指す」という記述がございましたが、誤った認識だったため、お詫びして訂正いたします
ウィキペディアに載ることを目標にしない方がいい
もしこの記事を読んでいるあなたが配信業に関わっている、または今から関わろうとしているなら、いわゆる「本家ウィキ」のことは全く忘れ去った方が良いでしょう。ウィキペディアのルール上、ファンがつくり出した文化を掲載するのが非常に難しいからです。あるいは、あなたの推しが配信者の場合も同様です。
ファンがつくり出した文化をウィキペディアに載せるには、二次資料が必要です。二次資料とは、配信者本人でもなく、その関係者でもない第三者が書いた一本の記事のことです。一冊の本のことです。
ウィキペディアに載せるには、途方もない努力が必要です。
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宇喜多・W・要出
長らくWikipedia日本語版の編集を行うとともに、ジャンル開闢以来のVTuberファンでもあった。自身のプロパティを生かすべく、2020年12月よりYouTubeへの動画投稿を開始したウィキペディアンVTuber。WikipediaとYouTubeを結ぶために、YouTubeやツイッター、そしてKAI-YOUで活動している。生年月日未公開。年齢未公開。公開されている年齢はウィキペディア創設が2001年であることを表す。
14件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:6669)
Wikipediaはなんでもまとめサイトではないので、ファンの云々が書きたければファンサイトなりで書けばいいんですよ。使い分けが大事。
匿名ハッコウくん(ID:6664)
この記事を書いたVtuberさんがウィキペディアに長く居着きすぎて、そこが基準になっているからではないでしょうか。@ID:6661さん
匿名ハッコウくん(ID:6661)
なんでWikipediaに固執するのさ?