「神様になろうかな」の一言から始まった 戸田真琴×飯田エリカ、写真集を語る

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「女性の体って、こんなに撮られてこなかったんだなって」

戸田真琴 ちょっと写真見ながら辿っていきますか。一番最初は、素敵な旅館で撮影しました。

飯田エリカ ものすごく歴史のあるところで、この赤い衣装は構成で悩みぬいた結果外したんです。 戸田真琴 めちゃくちゃ良くて入れたいんですけど、衣装とかコントラストが強かったので、別の形で見せた方が良いなってなったんです。(写真集に掲載されている)和室のヌードと同じロケーションではありますが。

飯田エリカ いざ撮ってみないとヌードってどういうものかわからないなと思っていたんですけど、撮り始めた時に、最初からヌードだったんですよね。他の人に聞かれて「そういえばそうだな」と思ったのが、ランジェリーからヌードみたいな流れで撮るみたいなことをやらなかったじゃないですか? 想定もなかったじゃないですか(笑)。 戸田真琴 全くその気もなかったよね(笑)。グラビアとかよく見る人は思うかもしれないですけど、徐々に脱いでいってその過程も撮るというのが多いと思うんですが、この写真集においてはそれをやってない。話し合ったわけではないんですけどね。

このロケーションに対して、どのヌードも衣装であると私は思っているし、ここにいるべき本来の姿でいるために身に着けるものとしてはどれであるかっていうのをフラットに選んでいったんです。そうやって撮り始めていった時に、「これは撮れるな」と感じました。

飯田エリカ 撮り始めて思ったのは、女性の体って、こんなに撮られてこなかったんだなって。いざ撮ってみると、自分がこれまで見た、人の肌が出ている作品で感じたことがないものがそこにあったというか……。

それはつまり「撮られてこなかったのか」という実感があって。戸田さんがたくさん被写体としてやってきていますが、それが「無」とかいう話ではなくて、私が撮るのは違うものになるんだろうな、というのをその場で感じたというか。

戸田真琴 それは現場でも言っていたね。

飯田エリカ 戸田さんが神様になろうかなって言った時に「神様撮りに行くのかー」と思って、いざ旅を始めた時に、行く先々が神々しい場所が多くて。

そこの場にいる戸田さんとそこの光とに素直に反応しながら撮る仕事だったというか。あんまり余計なことはしたくないな、私の余計な意思は入れたくないなと。なるべく人間じゃない状態にいたいと思いながら撮影しましたね。 【写真】飯田エリカさんによる戸田真琴さんの写真をもっと観る
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戸田真琴さんのこれまで

イベント情報

「戸田真琴×飯田エリカ写真集『神画』写真展 Supported by 主婦の友インフォス」

期間
2022/09/12(月) -2022/09/18(日)
時間
正午から午後19時まで※最終日は午後18時まで
開催場所
Place M(〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目2−11)

※入場無料
※在廊未定

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