「『VALORANT』たのし~!」スタヌも叫んだイベント
再びインターバルを挟んで、最後は出演者10名が2チームに分かれる「オールスターエキシビジョン」。チーム分けがステージ上で行われ、それぞれがデスクの前に座る。試合は先ほどのレディアント3人が揃ったブルーチームがリードする展開に。味方同士で指示や報告が飛び交う様子は一層激しく聞こえてくる。
タイムアウト中には、作戦会議をするVCの様子が会場にも流れて観客を楽しませた。会場からは各ラウンド終了時にスティックバルーンを叩く音はもちろん、スーパープレイが飛び出せばどよめきが巻き起こる。 久しぶりのオフラインイベントに詰め掛けた観客の前で感極まったのか、StylishNoobさんからは「『VALORANT』たのし~!」という雄叫びも飛び出した。
結果はブルーチームが順当に2試合を勝利し終わったものの、それぞれのチーム、プレイヤーがそれぞれの持ち味で見せ場をつくり、ファンにとっても大満足のものとなった。 ここで配信は終わったものの、そのあと会場ではストリーマーたちが詰め掛けた観客を背に記念撮影。観客の退場の際にはサプライズで出演者たちによる見送りが。
6500人以上のファンがそれぞれに手を振り、言葉をかけていく。お手製のうちわやグッズ、タブレットに表示した応援の画像をアピールする人も多く、人の流れはなかなか途切れず1時間も続いた。
見送る側の出演者たちも、長時間の出演の後だというのに丁寧にそれぞれ言葉を返し、手を振っていく。彼らの人気と、その源泉となる気さくな人柄を垣間見られた、そんな印象的な風景だった。
チームを担うボドカ・YamatoNのe-Sportsへの思い
終演後、ボドカさんとYamatoNさんに話をうかがう機会を得た。一日終えた感想をうかがうと「オフラインの熱気が恋しかった。オフラインって公園にみんなで集まってポケモンで遊ぶ、あの楽しさがあるんですよ」とボドカさん。 YamatoNさんも「『VALORANT』に久々に復帰したタイミングでこうして参加できて嬉しかった。こんなに多くの観客が入っていると時代が変わったことを実感する」と感慨深い様子だ。
それぞれプロゲーミングチームの「Riddle」チームオーナーと「REJECT」チーム運営部長として責任を持つ立場。2人に『VALORANT』や現在のFPSシーンをどのように見ているのか尋ねてみた。
YamatoNさんは「ゲームを観戦する人やカジュアルにプレイする層が増えたのがものすごく大きいですよね。昔、自分たちの頃のプレイヤーはハングリー精神があったが、今はそれだけではなく裾野が広がって才能ある若い人が増えている」と自身の経験を交えてプレイヤー・視聴者の広がりを分析。
「REJECTの運営はビジネス畑出身の人も多いですが、ゲーム出身の自分が入ることで、選手や各方面とのやり取りがスムーズになりスピード感が出てきた。今後にも期待してほしい」と、今後の展望も語ってくれた。 ボドカさんも「『VALORANT』を運営するRiot Gamesは『League of Legends』のノウハウもあって、選手ファーストで考えてくれてるのが伝わるし、魅せ方も徹底している。チームとしてはどっちかというと若い子たちを応援したい。吸収力もすごいし若い子たちでつくられた活躍されてるチームとご縁があれば」と意欲を示した。
「RAGE VALORANT」は今秋にも開催予定であることが告知済み。続報は「RAGE VALORANT」の公式Twitterなどで発表される。
ストリーマー・プロゲーマーは次世代のスター
大盛況のうちに幕を閉じた今回のイベント。訪れた参加者もその規模感に驚いていたが、筆者自身がコロナ禍以降に参加したイベントの中でも最大の規模のものであった。集まった客層を見ても、男女問わないその幅広さや若さに驚いた。そんな大勢の観客がゲーム(ゲームだ!)の展開に合わせてどよめきスティックを叩くのは、それだけで胸が高鳴る光景だ。
最後の見送りについても、時間と体力の限界まで腕を振るストリーマーたちのサービス精神には敬服せざるを得ない。
そんな彼らやプロゲーマーの前に並ぶ観客たちの列、その笑顔。次世代のスターというのはまさしく彼らのことだと確信するイベントだった。
白熱するe-Sportsシーン
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