『第72回NHK紅白歌合戦』に出場したまふまふさん、「うっせぇわ」で社会現象を巻き起こしたAdoさんなど、メジャーシーンにネットカルチャー発のアーティストが登場することは珍しくなくなった。
そんな流れの中で「すとぷり」の存在を知った人も少なくないのではないだろうか。
すとぷり(すとろべりーぷりんす)は、YouTubeやツイキャスなど動画投稿サイトなどで活動するエンタメユニット。メンバーは莉犬さん、ジェルさん、さとみさん、ころんさん、るぅとさん、ななもり。さんの6人。女子中高生などの若年層を中心に熱狂的な支持を集めており、その動画総再生数は、関連アカウントを含め54億回以上にのぼっている。
5月2日(月)・3日(火)には日本武道館で、4日(水)・5日(木)には東京ドームでライブを開催。今回は、これからすとぷりに触れる人たちに向けて、その魅力がたっぷり伝わる楽曲を10曲ピックアップして紹介!
“すとろべりーぷりんす”というグループ名の通り、王子様らしさを全面に押し出したストレートな愛情表現が、これでもかというほど詰め込まれている。歌詞には“誰にも渡さない/僕だけのプリンセス”“幸せにしかできない”“愛してる”など愛の言葉が惜しみなく並ぶ。
それでいて、中高生に支持されているのもあって、“君と同じクラス”“ノート写させてよ”など学校生活を連想させるフレーズが組み込まれているのもポイント。すぐ近くにいてくれる王子様──すとぷりのそんなスタンスが感じられる1曲だ。
「大好きになればいいんじゃない?」がストレートなラブソングなら、「おかえりらぶっ!」は全力応援ソング。
落ち込んだり自信がないとき、そっと背中を押してくれるような優しさと心強さを与えてくれる。
決して一方的に応援するのではなく、セリフパートでは“「実は怖いのは僕も同じなんだ」”“「普通に傷つくし、普通に痛いし」”など、彼ら自身の弱さも覗かせる。絶対的な存在としてではなく、リスナーと同じ目線で寄り添ってくれるのがすとぷりらしい。タイトルにもある“「おかえり」”という言葉も象徴的で、すとぷりを「帰ってくる場所」として定義し、安心感を抱かせてくれる曲だ。
ナユタン星人さんのMVは、単色背景に大きく歌詞が映し出され、線画だけのシンプルかつデフォルメされたキャラクターが登場するのが特徴。「ストロベリー☆プラネット!」も同様に、MVではすとぷりメンバーに触覚が生えナユタン星人化する。
“ナユタン星人節”の効いたちょっと不思議な世界観、中毒性のある軽快なサウンドと、すとぷりお得意のハッピー&ラブが見事にコラボレーションしている。
YouTubeに投稿されたMVの概要欄には、“君と出逢った最初の感度を僕ら今も覚えてる/距離は遠くなったけどさ”と歌詞から引用されている。
2016年6月4日に結成されて以降、加速的に知名度を獲得していったすとぷり。2019年から2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止された公演もあるもののライブ会場がドーム規模に拡大。そのスピード感が顕著だったタイミングでもある。
そんな中でも変わらない愛を伝える。リスナーを熱狂させるすとぷりの魅力の根底には、この「両想い」感があるのだろう。
すとぷりの格好いい一面としてご紹介したいのが「GO GO CRAZY」だ。
「挑戦」がテーマだったという1stアルバム『すとろべりーらぶっ!』の収録曲で、それまでにないEDM調のサウンドが際立つ。ボーカル面でも、メンバーのアグレッシブな歌声を楽しめる。縦ノリで盛り上がるフロアの光景が脳裏に浮かぶような、疾走感のある楽曲で、ライブで盛り上がること必至だ。
作曲・編曲をるぅとさんと松さん、作詞をななもり。さんが手がけている「Next Stage!!」は、いわゆるメンバー紹介ソング。
それぞれの特徴を組み込んだ歌詞をリレー形式で順番に歌い繋いでいく。2ndアルバム『すとろべりーねくすとっ!』の収録曲でもあり、そのコンセプトを強く受けて“君と次へ もっと先へ”とリスナーと自分たちを鼓舞。グループとしてさらに高みを目指すことを宣言している。
歌詞にはネットスラングがこれでもかと詰めこまれていて、すとぷりに限らず配信文化に触れてきた人であればより一層楽しめるものになっている。
すとぷりの6人は、グループになる以前からそれぞれが単独の配信者として活動してきた。現在もすとぷりとして活動をする傍ら、莉犬さんは歌動画、さとみさんはゲーム実況、ジェルさんは「遠井さんシリーズ」と呼ばれる乙女ゲーム風オリジナルアニメ動画など、個人活動も精力的に行なっている。
ツイキャスのキャンペーンソングをつとめたことは、ストリーマーの代表的存在にまで成長したことの証左と言えるだろう。
顔は見えないものの、6人揃ってのダンスや全身のシルエットで、メンバーの実在が感じられる。歌謡曲テイストの曲調で“アイツ”に心を奪われている“君”への片想いの感情を歌う。そんなちょっと切ないオトナな雰囲気を醸し出しているところもポイント。
YouTubeのコメント欄には、“あ、これ、6人全部オレです”(さとみ)など、メンバーによる大喜利のようなコメントも残されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
トップバッターをつとめるかわいいコンビ、莉犬さんとるぅとさんのバトルでは、真正面から勝負を挑む莉犬さんをるぅとさんが色っぽい余裕で翻弄。
続くさとみさんところんさんパートでは、セクシーさと力強さの緩急あるラップを仕掛けるさとみさんに対し、褒め倒すことで対抗するころんさん。ラップバトルのはずが漫才のような掛け合いになっていく展開も必見だ。
ラストのななもり。さんとジェルさんのバトルでは、まとめ役のリーダー・ななもり。さんと関西弁エンターテイナー・ジェルさんの2人の個性が存分に発揮されている。
それぞれのフロウを聴き比べるのはもちろん、対決する2人の絡みをぜひ楽しんでほしい。
グループ名を冠した3枚目のアルバム『Strawberry Prince』のラストを飾る曲「Prince」だ。
“僕だけのお姫様、君だけの王子様”という歌詞が象徴的なこの曲もまた、HoneyWorksとすとぷりの相性の良さが最大限に発揮された楽曲だ。多幸感溢れるメロディ・トラックにリスナーへの愛を約束するような歌詞も相まって、マリッジソングのような趣もある。
凄まじい勢いで人気を伸ばし続け、大きな存在になっても、リスナーに愛を伝え続ける──すとぷりのスタンスを改めて表現するような、原点回帰の1曲だ。
そんな流れの中で「すとぷり」の存在を知った人も少なくないのではないだろうか。
すとぷり(すとろべりーぷりんす)は、YouTubeやツイキャスなど動画投稿サイトなどで活動するエンタメユニット。メンバーは莉犬さん、ジェルさん、さとみさん、ころんさん、るぅとさん、ななもり。さんの6人。女子中高生などの若年層を中心に熱狂的な支持を集めており、その動画総再生数は、関連アカウントを含め54億回以上にのぼっている。
5月2日(月)・3日(火)には日本武道館で、4日(水)・5日(木)には東京ドームでライブを開催。今回は、これからすとぷりに触れる人たちに向けて、その魅力がたっぷり伝わる楽曲を10曲ピックアップして紹介!
目次
「大好きになればいいんじゃない?」
まずはすとぷりの王道ソング「大好きになればいいんじゃない?」。楽曲を提供したのは、甘酸っぱい青春ソングの名手・HoneyWorks。“すとろべりーぷりんす”というグループ名の通り、王子様らしさを全面に押し出したストレートな愛情表現が、これでもかというほど詰め込まれている。歌詞には“誰にも渡さない/僕だけのプリンセス”“幸せにしかできない”“愛してる”など愛の言葉が惜しみなく並ぶ。
それでいて、中高生に支持されているのもあって、“君と同じクラス”“ノート写させてよ”など学校生活を連想させるフレーズが組み込まれているのもポイント。すぐ近くにいてくれる王子様──すとぷりのそんなスタンスが感じられる1曲だ。
「おかえりらぶっ!」
こちらもHoneyWorksによるすとぷりの代表的な楽曲「おかえりらぶっ!」。「大好きになればいいんじゃない?」がストレートなラブソングなら、「おかえりらぶっ!」は全力応援ソング。
落ち込んだり自信がないとき、そっと背中を押してくれるような優しさと心強さを与えてくれる。
決して一方的に応援するのではなく、セリフパートでは“「実は怖いのは僕も同じなんだ」”“「普通に傷つくし、普通に痛いし」”など、彼ら自身の弱さも覗かせる。絶対的な存在としてではなく、リスナーと同じ目線で寄り添ってくれるのがすとぷりらしい。タイトルにもある“「おかえり」”という言葉も象徴的で、すとぷりを「帰ってくる場所」として定義し、安心感を抱かせてくれる曲だ。
「ストロベリー☆プラネット!」
すとぷりに楽曲提供するクリエイターとして外せないのが、ボカロPとして知られるナユタン星人さんの存在。宇宙に関するフレーズを多数用いた独特の世界観を確立し、「エイリアンエイリアン」「太陽系ディスコ」などを発表してきた。ナユタン星人さんのMVは、単色背景に大きく歌詞が映し出され、線画だけのシンプルかつデフォルメされたキャラクターが登場するのが特徴。「ストロベリー☆プラネット!」も同様に、MVではすとぷりメンバーに触覚が生えナユタン星人化する。
“ナユタン星人節”の効いたちょっと不思議な世界観、中毒性のある軽快なサウンドと、すとぷりお得意のハッピー&ラブが見事にコラボレーションしている。
「スキスキ星人」
ナユタン星人さんの提供曲からもうひとつ紹介したいのが、2020年6月に発表された「スキスキ星人」。YouTubeに投稿されたMVの概要欄には、“君と出逢った最初の感度を僕ら今も覚えてる/距離は遠くなったけどさ”と歌詞から引用されている。
2016年6月4日に結成されて以降、加速的に知名度を獲得していったすとぷり。2019年から2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中止された公演もあるもののライブ会場がドーム規模に拡大。そのスピード感が顕著だったタイミングでもある。
そんな中でも変わらない愛を伝える。リスナーを熱狂させるすとぷりの魅力の根底には、この「両想い」感があるのだろう。
「GO GO CRAZY」
ここまでは、すとぷりの王道であるハッピーでかわいらしい楽曲を紹介してきた。しかし、彼らの持つ顔は“甘く優しい王子様”だけではない。すとぷりの格好いい一面としてご紹介したいのが「GO GO CRAZY」だ。
「挑戦」がテーマだったという1stアルバム『すとろべりーらぶっ!』の収録曲で、それまでにないEDM調のサウンドが際立つ。ボーカル面でも、メンバーのアグレッシブな歌声を楽しめる。縦ノリで盛り上がるフロアの光景が脳裏に浮かぶような、疾走感のある楽曲で、ライブで盛り上がること必至だ。
「Next Stage!!」
すとぷりのグループとしての全体像が見えてきたら次はこの曲。作曲・編曲をるぅとさんと松さん、作詞をななもり。さんが手がけている「Next Stage!!」は、いわゆるメンバー紹介ソング。
それぞれの特徴を組み込んだ歌詞をリレー形式で順番に歌い繋いでいく。2ndアルバム『すとろべりーねくすとっ!』の収録曲でもあり、そのコンセプトを強く受けて“君と次へ もっと先へ”とリスナーと自分たちを鼓舞。グループとしてさらに高みを目指すことを宣言している。
「Streamer」
「Streamer」は、ライブ配信サービス・ツイキャスのキャンペーンソングとして制作された楽曲。歌詞にはネットスラングがこれでもかと詰めこまれていて、すとぷりに限らず配信文化に触れてきた人であればより一層楽しめるものになっている。
すとぷりの6人は、グループになる以前からそれぞれが単独の配信者として活動してきた。現在もすとぷりとして活動をする傍ら、莉犬さんは歌動画、さとみさんはゲーム実況、ジェルさんは「遠井さんシリーズ」と呼ばれる乙女ゲーム風オリジナルアニメ動画など、個人活動も精力的に行なっている。
ツイキャスのキャンペーンソングをつとめたことは、ストリーマーの代表的存在にまで成長したことの証左と言えるだろう。
「僕らだけのシャングリラ」
「僕らだけのシャングリラ」はMVに注目してほしい。普段はイラストアイコンで活動しているすとぷり初の実写MV作品である。顔は見えないものの、6人揃ってのダンスや全身のシルエットで、メンバーの実在が感じられる。歌謡曲テイストの曲調で“アイツ”に心を奪われている“君”への片想いの感情を歌う。そんなちょっと切ないオトナな雰囲気を醸し出しているところもポイント。
YouTubeのコメント欄には、“あ、これ、6人全部オレです”(さとみ)など、メンバーによる大喜利のようなコメントも残されているので、ぜひチェックしてみてほしい。
「STAY PROUD」
「STAY PROUD」は、メンバーを3組に分け、1対1のラップバトルを行うという構成の楽曲。トップバッターをつとめるかわいいコンビ、莉犬さんとるぅとさんのバトルでは、真正面から勝負を挑む莉犬さんをるぅとさんが色っぽい余裕で翻弄。
続くさとみさんところんさんパートでは、セクシーさと力強さの緩急あるラップを仕掛けるさとみさんに対し、褒め倒すことで対抗するころんさん。ラップバトルのはずが漫才のような掛け合いになっていく展開も必見だ。
ラストのななもり。さんとジェルさんのバトルでは、まとめ役のリーダー・ななもり。さんと関西弁エンターテイナー・ジェルさんの2人の個性が存分に発揮されている。
それぞれのフロウを聴き比べるのはもちろん、対決する2人の絡みをぜひ楽しんでほしい。
「Prince」
最後は、すとぷりらしい王道曲で締めくくりたい。グループ名を冠した3枚目のアルバム『Strawberry Prince』のラストを飾る曲「Prince」だ。
“僕だけのお姫様、君だけの王子様”という歌詞が象徴的なこの曲もまた、HoneyWorksとすとぷりの相性の良さが最大限に発揮された楽曲だ。多幸感溢れるメロディ・トラックにリスナーへの愛を約束するような歌詞も相まって、マリッジソングのような趣もある。
凄まじい勢いで人気を伸ばし続け、大きな存在になっても、リスナーに愛を伝え続ける──すとぷりのスタンスを改めて表現するような、原点回帰の1曲だ。
すとぷりの関連記事
この記事どう思う?
関連リンク
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:10459)
私も同意出来るトップ10だと思いました!