前日4月9日には主人公のヒロイン・すずめ(鈴芽)のビジュアル、11月11日(金)という公開日が明らかになっていた。キャストおよび主題歌はまだ発表されていない。
特報映像では、主人公・すずめの日常と思しき描写に加え、いまだ明かされていない登場人物の姿も登場。全体的にシリアスな雰囲気が漂う中で、鍵を用いて扉を閉じる迫力あるシーンも描かれている。
なお、Twitter Spaces(音声配信)では新海誠監督の生配信が行われている(外部リンク)。その中で、声優については現在もオーディションで探していることが明かされている。
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督最新作
大ヒットを記録した『君の名は。』『天気の子』など、少年少女の物語を、美しい色彩と無二の音楽で紡ぎ出してきた新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』。今作は日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く物語だ。2021年12月、制作発表時のツイートで新海誠監督は、すずめが災いの元となる扉を閉めて旅するロードムービーでありつつ、現代の冒険物語や彼女がある存在と共に戦うロードムービーでもあると発言している。
主人公は九州の静かな町で暮らす17歳の少女・すずめ。彼女が扉を探す旅の青年を追って扉を見つけたことで物語は動きはじめる。やがて日本各地で開く扉と、扉の向こうから訪れるという災い。不思議な扉に導かれ、すずめの過去と現在と未来をつなぐ“戸締まりの旅”がはじまる。
なお、会見の舞台裏を記録した映像では、物語やキャラクターもまったく異なるとしつつも、『すずめの戸締まり』には宮崎駿監督の『魔女の宅急便』の影響を強く受けた要素があると、新海誠監督は語っている。
キャラデザは田中将賀、作監に土屋堅一、美術監督を丹治匠
新海誠監督にとって約3年ぶりの劇場版アニメ『すずめの戸締まり』。スタッフは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』など数多くのアニメ作品に主要スタッフとして参加し、新海監督作品では『君の名は。』『天気の子』にも参加した田中将賀さんがキャラクターデザインを担当する。作画監督は土屋堅一さん。新海作品には『星を追う子ども』で初参加、その後『言の葉の庭』『君の名は。』『天気の子』にも携わってきた。その仕事への姿勢には、コミックス・ウェーブ・フィルムのスタッフも学ぶことが多いという(外部リンク)。
新海作品の代名詞でもある繊細な美術表現を統括する美術監督は丹治匠さん。『シン・ゴジラ』をはじめ多数の映画・ドラマ・アニメに参加する丹治匠さんは、『雲のむこう、約束の場所』で新海作品に初参加。『秒速5センチメートル』で美術、『星を追う子ども』『君の名は。』では美術監督を担当と、黎明期から美術を支えている。
『すずめの戸締まり』で重要な役割を果たす“扉”
『すずめの戸締まり』では扉が作品の象徴的存在であり、物語の鍵を握っている。2022年4月9日に公開されたビジュアルでは、すずめが少しだけ開いた扉の前に小さな木製の椅子を持ちたたずむ姿が描かれている。ちなみに去る3月に開催された「AnimeJapan 2022」には、製作発表会見に使用された扉が登場。また制作スタジオのコミックス・ウェーブ・フィルムのブースでは、その時点で公開されていたビジュアルを半立体的に再現。巨大なブースが注目を集めていた。 ブースではほかにも、監督陣やスタジオスタッフの特別コメントも掲載。新海誠監督は「この二年間、すずめと一緒に遠くまで旅をし続けているような気持ちでいます」と現在も続く制作を振り返っている。
加えて、キャラクターデザインの田中将賀さんが「愛を込めたキャラクターたちをお披露目する日が楽しみです」と期待を語れば、作画監督・土屋堅一さんは「心強いスタッフたちと共に、新海さんのコンテに込められた気持ちを丁寧に丁寧に描いています」とコメント。
美術監督・丹治匠さんは「新海監督の渾身の一作であり、新しい一歩を踏み出すような作品になると思います」と、『すずめの戸締まり』を評している。
新海誠監督、これまでのインタビュー
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作品情報
すずめの戸締まり
- 公開
- 2022年11月11日(金)
- 原作・脚本・監督
- 新海誠
- キャラクターデザイン
- 田中将賀
- 作画監督
- 土屋堅一
- 美術監督
- 丹治匠
- 制作
- コミックス・ウェーブ・フィルム
- 制作プロデュース
- STORY inc.
- 製作
- 「すずめの戸締まり」製作委員会
- 配給
- 東宝
【イントロダクション】
扉の向こうには、すべての時間があった──
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督 最新作
全世界が最新作を待ち望むアニメーション監督・新海誠。
少年少女の物語を、美しい色彩と無二の音楽で紡ぎ出す“新海ワールド”は、国境や世代の垣根を超え多くの人々を魅了し、生み出してきた作品は高く評価されている。
空前の大ヒットを記録した『君の名は。』、そして続く『天気の子』は日本を代表する世界的アニメーション映画として、エンターテインメントの力を見せつけた。
最新作『すずめの戸締まり』は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描く現代の冒険物語。
見たこともない風景。人々との出会いと別れ。驚きと困難の数々。
それでも前に進むすずめの物語は、不安や不自由さと隣り合わせの日常を生きる我々の旅路にも、一筋の光をもたらす。
過去と現在と未来をつなぐ、“戸締まり”の物語。
その景色は、永遠に胸に刻まれる。
【ストーリー】
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――
不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
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