3年ぶりの「サマソニ」は完全復活なるか? 日本中が待ちわびた”祝祭”を紐解く

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全世界から集結するアーティストたち

CL - SPICY (Official Video)
「サマソニ」を彩るのは当然、ヘッドライナーだけではない。ジャンルや国、年齢を問わない広いレンジのブッキングもまた、サマソニが最高の都市型フェスと呼ばれる所以である。

ここ日本でも「Call Me Maybe」や「Good Time」がCMソングとしてお茶の間に響き渡ったカーリー・レイ・ジェプセン、韓国で今大人気の女性ラッパーで日本語にも精通するCL、言わずと知れたロックの重鎮ことザ・リバティーンズらが登場。
Primal Scream - Rocks (Official Video)
また、世界で最も影響力のある100人にも選ばれたミーガン・ザ・スタリオンのパフォーマンスにも期待だし、他にもパンクロックならほぼ誰もが通る道ことオフスプリングや、前回の「サマソニ」ではオケを流して単独でパフォーマンスしたセイント・ヴィンセントのパフォーマンスにも注目だ。

さらに、プライマル・スクリームに至っては何とあの伝説的アルバム『スクリーマデリカ』の再現ライブをすると思われる。他にもクーラ・シェイカーオール・タイム・ロウなど興奮は目白押しだというのだから喜びの悲鳴を上げてしまいそうだ。

「サマソニ2022」は若手アーティストにも注目

5 Seconds of Summer - Youngblood (Official Video)
しかも、若手アーティストも最高なのだから今年のサマソニは本当に罪深い(もちろん良い意味で)。サブスクを中心に今のシーンを飛躍させる役割を担っているところでいくとヤングブラッドビーバドゥービー、ロックの視点からすればマネスキンイージーライフインヘイラー(ちなみにボーカルはロックバンド・U2のボノの息子さんです)あたりになるのだろうが、よくここまで素晴らしい若手アーティストを集めてくれた。

間違いなくどの国のフェスでも取り合いになるアーティストたちばかりで、もしもタイムテーブルが発表されれば悩みまくること請け合いだ。
Måneskin - ZITTI E BUONI (Official Video – Sanremo & EUROVISION 2021 Winners)
当然人それぞれ観たいアーティストは違うことだろうけれど、特に注目すべきは個人的に、Twitterのフォロワー数60万人を超えて今や世間をぶった切るメッセンジャーと化しているヤングブラッドと、「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2021」でなみいるバンドを抑えて優勝を果たし、母国イタリアに31年ぶりのトロフィーを持ち帰ったマネスキン。

「サマソニ」と言えばロックのイメージが強いフェスだが、必ずや彼らのような最高の若手勢はボルテージを高めてくれるはずだ。

「サマソニ2022」完全復活となるか

今年の「サマソニ」は単なる洋楽フェスではもはやない。このコロナ禍で失われてきた洋楽ライブを復活させるための、また音楽を愛し救われてきた我々にとって、絶対的に必要な祝祭なのだ。

思えばこの2年間、洋楽のライブ市場は本当に窮地に立たされていて、本来企画されていた洋楽ライブは延期こそあれ、その大半が失われてきたのである。来日公演の主な主催を務めるクリエイティブマンとしても、どれほどの金銭的負担があったかは想像に難くない。

けれど、彼らはこうした状況でもアーティストたちを呼び寄せ、「サマソニ」の開催を決断してくれた。その思いを我々は強く噛み締めながら、今年の「サマソニ」への参加を決断する必要がある。

クリエイティブマン代表の清水直樹さんは公式コメントで「私達が目指すのは完全復活です」との姿勢を見せてくれていた。そう。完全復活、完全復活なのだ。

2021年の「SUPERSONIC 2021」が大反響の後終幕したように我々がルールを守り、全力で楽しみさえすれば、少なくとも洋楽シーンにとっての何かが変わる確信がある。約半年後に迫った祝祭の日まで我々が出来ることがあるとすれば、それは日々出演アーティストの音楽を聴いて気持ちを高め、次なる発表アナウンスに興奮しながら備えること。

祈ろう。洋楽ライブの復活を。祈ろう。最高の時間の到来を。

祝祭に備えよう

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