本楽曲は4月17日(金)にリリースを控える自身のデビューアルバム『SAWAYAMA』からの3曲目のシングルカット。
楽曲のインスピレーションについてRina Sawayamaさんは「資本主義をあざ笑う曲」とコメント。
彼女のこれまでのコメントから、Rina Sawayamaというアーティストが何を歌い、表現しているのかを振り返る。
2020年、マストでチェックしておきたいRina Sawayama
Rina SawayamaさんはThe 1975、Wolf Alice、JAPANESE HOUSE、PALE WAVES率いるイギリスの名門レーベル「Dirty Hit」に所属しているポップシンガー。13歳から音楽活動を開始し、ケンブリッジ大学卒業後に本格的にアーティスト活動を開始。作詞、作曲、MVのディレクションなども自らが手がけ、海外メディア・The FADER「2017年知っておくべきアーティスト」や英国スタイル誌『DAZED』の人気企画「DAZED 100」(次世代を担う100人)などにも選出されている。
音楽活動以外にも『VOGUE』や『i-d』などのファッション誌でモデルをつとめるほか、アディダス(adidas)、M・A・C、Versus Versaceなどのブランドのキャンペーンにも起用。2019年に入ってからはその活動が日本でも注目を集め、6月にはTBS系列のドキュメンタリー番組「情熱大陸」に出演した。
社会問題への自らの考えを歌うRina Sawayama
MVではRina Sawayamaさんがマイクロアグレッションを受けている様子が生々しく描かれている。
2020年1月には『SAWAYAMA』からのシングル第2弾「Comme des Garcons (Like The Boys) 」を発表。「STFU!」から一転し、華麗で躍動的なダンスチューンに。Spotifyなどの音楽配信ストリーミングサービスではさまざまなプレイリストに選出された。
「歌詞としては、人々が否定的な男性的言葉で、自信ありげに見せることについてをテーマにしたかった一方で、サウンド的には私に自信を与えてくれた2000代初期のダンストラックを作りたかった」と振り返るRina Sawayamaさん。
「社会的に受け入れられるバージョンの自信は、男性のような振る舞い。女性がそうすると、ビッチと呼ばれる。でもクラブでは、“ビッチ”というワードは究極の自信のサインになる」とコメント。
「リスナーにその“ビッチ”になった気分になれるクラブファッションバンガーを作りたかった」と楽曲制作の意図を説明した。
最もパーソナルな音楽が網羅された『SAWAYAMA』
これまで世界規模の社会問題について、自身の考えを楽曲に落としこんできたRina Sawayamaさん。今回配信された「XS」のインスピレーションについては以下のようにコメントしている。
4月17日(金)にリリースされるデビューアルバム『SAWAYAMA』は、本人が「最終的には家族とアイデンティティに関するもの」と評する通り、そんな彼女の世界と向き合う作品だ。Rina Sawayamaさんコメント
XSは、沈没する世界での資本主義をあざ笑う曲です。
世界的な気候変動が加速し、人類の絶滅が私たちの生涯の中で、非常に現実的な可能性であることを私たちは皆知っているため、毎月ブランドが新作のメイクアップパレットを出し、著名人がInstagramでオーストラリアの山火事に関する悲しみをポストしているのと同じ週に、Calabasasにある彼らのゲート付きの巨大で高額なハウス・ツアーをしていることは、とても滑稽に思えます。
私が言いたいのは、目をつぶることも罪だということです。
でも目を開けることは、私を落ち込ませます。私たちはみな資本家であるため、私たちはみな偽善者です。それは私たちが抜け出せない罠です。私は、全てが上手くいっていた頃を思い起こさせる2000年代のR&Bビートの根底にある、燃え上がるメタルギターの突き刺すような痛みに、真実を超えた気候変動の世界を否定するカオスを反映したかったのです。
テーマは「2つの対立する文化(私にとってイギリス人と日本人)の文脈で、自分自身を理解すること」と掲げられ、彼女の最もパーソナルな音楽が網羅されている。
「ステレオタイプの内外で気楽にいられる場所を見つけ出し、最終的には、欠点も何もかも隠さず、ただ自分自身でいることに居心地の良さを見出します」
今、シーンの最先端にいるアーティストたち
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント