2018年4月公開の同作は、吹奏楽部を舞台にした武田綾乃さんの青春小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』を原作としたアニメーション映画。
『響け!ユーフォニアム』のTVシリーズをはじめ、『けいおん!』や映画『聲の形』などで知られる同社所属の山田尚子監督が『リズと青い鳥』として映画化した。
吹奏楽部3年生の最後の夏を描いた『リズと青い鳥』
『リズと青い鳥』は、北宇治高校吹奏楽部でオーボエ奏者の鎧塚みぞれとフルート奏者の傘木希美の関係を、2人の最後のコンクールにおける演奏曲「リズと青い鳥」や同名の劇中絵本に重ねながら描いた物語。タイトルに『響け!ユーフォニアム』を冠していないのはもちろん、TVシリーズから一新されたキャラクターデザインが特徴で、みぞれと希美の静かにでも緊迫感漂うやり取りが繰り広げられる。
見る側にとっては、無意識に息をひそめながら2人のやり取りをのぞき見るような感覚をもたらすほど、繊細に描かれたシーンの数々。瞳の瞬きや髪の毛一本一本の動きを通じて、登場人物たちの感情が丁寧に表現されている。『リズと青い鳥』で映し出しているのは、みぞれと希美という2人の秘密事なんです。2人からしたらあまり人には見せたくないものなんじゃないかと。
だから、彼女たちの尊厳を守りたいというか、彼女たちにぐいぐいカメラを向けないように気を使いました。椅子だったり机だったり、2人に気づかれないような場所からの映し方を意識しています。 山田監督:『リズと青い鳥』山田尚子×武田綾乃 対談 少女たちの緊迫感はいかにして描かれたか より
「聖なるもの」(山田監督)のような美しさと、見惚れるだけにとどまらない緊迫感のあるみぞれと希美の関係性を、京都アニメーションが描いた珠玉の作品となっている。
■『リズと青い鳥』ストーリー
北宇治高校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美は、ともに3年生。最後となるコンクールの自由曲「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロパートがあった。「この曲、わたしたちみたい」と屈託なく話す希美と、いつか別れがくることを恐れるみぞれ。親友同士の二人の掛け合いはなぜかうまくかみ合わず……。
『夏目友人帳』『ペンギン・ハイウェイ』も
BS12 トゥエルビでは『リズと青い鳥』以外にも、夏休み特別企画「BS12 アニメの夏っ!」として複数の作品を放送。7月18日(日)から23日(金)にかけて、『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』『きみの声をとどけたい』『ペンギン・ハイウェイ』『劇場版 弱虫ペダル』『河童のクゥと夏休み』が放送される。
©︎武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
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放送情報
リズと青い鳥
- 原作
- 武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
- 監督
- 山田尚子
- 脚本
- 吉田玲子
- キャラクターデザイン
- 西屋太志
- 美術監督
- 篠原睦雄
- 色彩設計
- 石田奈央美
- 楽器設定
- 髙橋博行
- 撮影監督
- 髙尾一也
- 3D監督
- 梅津哲郎
- アニメーション制作
- 京都アニメーション
- 製作
- 『響け!』製作委員会
- 出演者
- 種﨑敦美
- 東山奈央
- 本田望結
- 藤村鼓乃美
- 山岡ゆり
- 杉浦しおり
- 黒沢ともよ
- 朝井彩加
- 豊田萌絵
- 安済知佳
- 桑島法子
- 中村悠一
- 櫻井孝宏
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