「自分の大切な思い出の楽曲たちをドームに連れていきたかった」
「みんな、僕の声は聞こえてますか?」と少し緊張気味なMCを経て、激しく情熱的なピアノが駆り立てる「
アルターエゴ」、そして『
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』に提供した「
悔やむと書いてミライ」「
携帯恋話」の2曲を続ける。
「自分の大切な思い出の楽曲たちをドームに連れていきたかったので。一つやり遂げた感があります」と告げると、続いてはダンサブルな「
デジャヴ」、そしてこの日が初披露となった新曲「
おとといきやがれ」と続ける。
どれも2019年リリースのアルバム『神楽色アーティファクト』以降に発表してきた楽曲だ。特に、跳ねるグルーヴのバンドサウンドに乗せて「おとといきやがれ クソ野郎」と挑発的な言葉を歌い上げる「おとといきやがれ」には、新境地の興奮を感じる。
三矢禅晃(Gt)、清水“カルロス”宥人(Gt)、白神真志朗(Ba)、宇都圭輝(Key)、新保恵大(Dr)という鉄壁のバンドメンバーによるセッションを経て、続く「
女の子になりたい」では、キラキラと光る白いパーカーに身を包んだまふまふが、LEDペンライトが一つ一つの座席に設置されたスタンド席を歩きながらキュートに歌う。
見渡す限りのペンライトの光が織りなす光景の中「一人で歌ってるように見えて、お客さんに囲まれてるからね」と語りながらステージに戻ったまふまふは、続けて忍者に扮したダンサーを従えた「
忍びのすゝめ」、昨年に久々のボカロ楽曲として投稿された「
イカサマダンス」、ドラマティックなバラードの「
ユウレイ」、「
さえずり」と続けていく。多彩なまふまふの世界にオーディエンス全員を惹き込んでいくような展開だ。
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編集者・ライター・ラッパー。1996年、東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。"HipなPop"をコンセプトに掲げる。
2021年よりKAI-YOUに参加。クリエイティブや批評的な視点に立ち、音楽・アイドルカルチャーからVTuber/YouTuber、AI含むITテクノロジーまで、ジャンルレスに取材・執筆・編集を行う。
【主な実績】連載「チャートハックと音楽」/ホロライブさくらみこインタビュー/櫻井翔のラップ解説コラム
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