【独自解説】波打ち、桜が舞うポカリ新CM ダイナミックすぎる青春の撮影方法

ポカリスエットCM「でも君が見えた」篇 60秒

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POPなポイントを3行で

  • ポカリの新CM「でも君が見えた」篇が公開
  • CGなしでつくられたダイナミックすぎる映像
  • クリエイターたちの工夫を解説してみた
ポカリスエットの新CM「でも君が見えた」篇が、4月9日(金)より放映開始。

逆風はやがて追い風に変わる」をコンセプトに、新ヒロイン・中島セナさんがCGなしの85メートルの動く舞台セットを駆け巡る。

「でも君が見えた」篇コンセプト
みんなと違う方に走り出す、新ヒロインの中島セナさん。
自分らしく進むのは大変だけど、きっと楽しい。
いっしょに走る仲間がいれば、もっと勇気が湧いてくる。
2021年、はじまりの春。手をのばそうよ。届くから。
逆風はやがて追い風に変わる。

【画像】「でも君が見えた」篇CMパンフレット

どうやって撮ったの?ダイナミックすぎる青春

本CMで特筆すべきなのは、波立つ舞台セットと風によって生み出された映像のダイナミックさ

メイキング映像でもおさめられているように、全長85mの巨大な舞台セットを中島セナさんとカメラマンが走り抜けて撮影された(カメラにはスタビライザーが取り付けられており、ブレが抑えられている)。

美術セットの壁は短冊カーテンに廊下の絵が印刷されたものでつくられており、紙吹雪のように舞うプリントとあわせて、目に見えない風を表現。

床にも工夫が施されており、模様にシームレスな立方体パターンを採用することで、セットの動きをよりダイナミックに見せている。
ポカリスエット 2021年 新CM「でも君が見えた」篇 メイキング映像

見たことのない映像をつくる日本映像業界のトップランナー・柳沢翔

本CMの監督をつとめたのは柳沢翔さん。

資生堂のWeb動画「High School Girl?」やSIE「GRAVITY DAZE2/重力猫」で、カンヌ国際広告祭、Clio Awards、One Showの世界三大広告祭すべてでゴールド受賞。

さらに、ACCベストディレクター、アジア太平洋パシフィック広告祭ブランプリなど数多の賞を受賞する日本映像業界のトップランナーだ。

2020年に話題となった「ポカリNEO合唱」CMも柳沢さんが担当している。
汐谷友希と中高生の”自撮り”映像を合体させたポカリCM 『NEO 合唱』ポカリスエット新CM
上記ツイートにて、ZEISSの9.5mmの超広角レンズが使用されたことが明かされているが、それによって遠近感が誇張されているのもダイナミックさの要因のひとつだろう。

(余談ではあるが、メイキング映像を見ると、中島セナさんが振り返るシーンに登場する扉は湾曲しており、広角レンズの特性を活かしてより強調する工夫がなされている)

「ポカリスエット 2021年 新CM『でも君が見えた』篇 メイキング映像」スクリーンショット/画像はYouTubeから

また、本CMでは演技指導としてyurinasiaさんが参加している。

2018年にはじめたInstagramのダンス動画が話題となり、その表現力の高さで一躍有名になった新進気鋭のダンサーだ。

yurinasiaさんによるダンスPVver.もあわせて公開されている。

表現の裏側にあるクリエイターたちの努力

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