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『キン肉マン』作者と編集部がネタバレに関して声明「感想は大歓迎だが、法的措置も検討」

『キン肉マン』作者と編集部がネタバレに関して声明「感想は大歓迎だが、法的措置も検討」

画像は「【公式】キン肉マン漫画スタッフ(集英社)」Twitterアカウントより

POPなポイントを3行で

  • 『キン肉マン』作者、媒体側がネタバレに関する声明
  • 感想は大歓迎としたうえで、悪質なものへは断固とした対応を表明
  • 具体的なガイドラインがないことにネットでは困惑の声も
週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、雑誌『週刊プレイボーイ』、Web媒体『週プレNEWS』で今も連載を続ける人気漫画『キン肉マン』。

2019年に連載開始40周年を迎えたことや新シリーズの開始もあって、毎週月曜に更新されると作中のキーワードがトレンド入りする光景も珍しくない。

しかし、その盛り上がりの中で見られる過剰なスクリーンショットの共有や内容のネタバレに関して、作者である嶋田隆司さん、中井義則さんのユニット「ゆでたまご」と『週プレNEWS』から声明が出された。(外部リンク

あくまで感想は大歓迎としたうえで悪質なものへは警告も

『キン肉マン』以外にも、ネットで人気のある作品は雑誌発売日やWebでの連載更新日に大量の感想が投稿され、SNSを賑わせることは多い。

そんな状況が当たり前となって久しいが、出版社側がネタバレに関して法的措置の検討を含む声明を出したことで衝撃が走っている。

今回発表された声明では、大前提として「感想を自由に述べ合ってもらうのは構わないんです。むしろ大歓迎です。」としたうえで、Webでの公開後に、感想を言い合う必要以上にネット上に作品内容がわかってしまう文章や画像を含んだ投稿がなされていると現状を説明。

その状況に対し、ゆでたまごさんとしては、紙とWebという媒体の違いや、読者のライフスタイルの違いによるタイムラグをふまえて「だから皆さんもあの頃と同じように、誰かが悲しんだり、怒ったりするような可能性のあることは控えていただき、皆さんがお互いに思いやりを持って、楽しんでくれることを願います。」と述べている。

加えて、『週プレNEWS』編集部からは、漫画のスクリーンショットをSNSやブログに著作権者の許諾無くアップロードするのは一部の例外をのぞき著作権の侵害にあたり、文章によるものも含む悪質な著作権侵害行為、ネタバレ行為に関しては法的手段を検討するとしている。

編集部コメントより一部抜粋
SNS、およびブログ等、インターネット上における『キン肉マン』画像のスクリーンショット投稿について両先生と話し合いを重ねた結果、編集部としても読者の皆様の良識ある行動を改めてお願い申し上げます。

たとえ軽い気持ちであったとしても、漫画のスクリーンショットをSNSやブログに著作権者の許諾無く投稿(アップロード)する行為は、法で定める一部の例外(※)をのぞき、著作権の侵害にあたり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償請求の対象となります。悪質な著作権侵害、ネタバレ行為(文章によるものを含みます)に対しては、発信者情報開示請求をはじめ、刑事告訴、損害賠償請求などの法的手段を講じることもありますので、ご注意ください。
※著作権法上の「引用」の条件を満たす場合など。

法的手段の検討という宣言により困惑の声も

画像に関しては長年適応範囲なども含めて議論がなされてきたが、文章によるネタバレ行為に法的手段を検討するというのは異例の判断と言える。

これに対し、読者からは作品の内容に触れないで感想を述べるというのは難しく、何も発言できなくなってしまうのでは? といった困惑の声も多くあがっている。

公式の発表ではないため具体的なルールとして機能するわけではないが、嶋田さんは9月2日に自身のTwitterにて読者からのネタバレに関する質問に「少なくとも3日はネタバレに配慮してほしい」という旨の発言をしているので、1つのラインとして意識していきたい。 また、『週プレNEWS』編集部の声明にあったアップロードに関する一部の例外である「引用」に関しては、法律に定められた要件を満たしていれば著作権者の了解なしに引用することができるとされている。

文化庁の著作権なるほど質問箱によると、引用の要件は以下の通り。(外部リンク

引用に必要な要件
[1]引用する資料等は既に公表されているものであること
[2]「公正な慣行」に合致すること、
[3]報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること、
[4]引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
[5]カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
[6]引用を行う必然性があること
[7]出所の明示が必要なこと(複製以外はその慣行があるとき)

何よりも、法律に準拠した振る舞いを意識し、行っていくことが大事なのは間違いないだろう。

新章開幕、さらに盛り上がる『キン肉マン』

『週刊少年ジャンプ』での連載終了後、主人公であるキン肉マンことキン肉スグルの息子・万太郎の活躍を描いた『キン肉マンII世』の連載を経て2011年に『週プレNEWS』でのWeb連載として復活した『キン肉マン』。

魅力的な新キャラクターや、『週刊少年ジャンプ』時代にあまり掘り下げられていなかった設定や名シーンへのセルフオマージュを活用し、「今が一番脂がのっている」と言われるほどの評価を得ていた。

2019年には連載開始から40周年を迎え、さらなる盛り上がりを見せた。
【公式】最新シリーズまで網羅!キン肉マン連載40周年記念 ストップムービー
2020年には長編「オメガ・ケンタウリの六槍客編」が終了。

再始動後発生した様々な謎やキャラクター同士の関係を巻き込み、強大な敵の存在の発覚と共に始動した新シリーズが現在も連載中。

様々な部分に配慮をしつつ、引き続き応援していきたい。

Ⓒゆでたまご/集英社

懐かしのあの作品から話題の新作まで、漫画に関するコンテンツ

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