YouTubeで公開した動画によると、これまでほぼ休みなく動画を投稿してきた中で、1月のAppBank株式会社の代表取締役への復帰など、自身の環境の変化を踏まえた上での決断と説明。 「7年間の活動を何らかの形に残したい」「最後のひとあがきをしたい」として、チャンネル休止までにやりたいことを発表。
「AppBankの闇を暴く」「むらい的動画ランキング」「ガチでAndroidに機種変してレビューする」といった動画を、撮れたものから順次公開していくという。
YouTuberの先駆け的存在・マックスむらい
2012年に法人化してAppBank株式会社代表取締役CEOに就くと、翌年から「マックスむらい」としてニコニコ生放送やYouTubeなど、ネットでの動画配信に進出した。
HIKAKIN(ヒカキン)さんやはじめしゃちょーさんと共に古参に数えられるベテランYouTuberの1人だ。
『パズドラ』の流行を背景に人気は絶頂へ、歌手デビューも
スマホ向けゲーム『パズル&ドラゴンズ』の爆発的ブームを背景にチャンネルの人気は高まり、初投稿からわずか1年あまりでチャンネル登録者数は100万人を突破(現在は152万人)。人気YouTuberの仲間入りを果たした。
さらに、マックスむらいさんが代表取締役をつとめる株式会社AppBankが上場を果たし、マックスむらいさん自身もテレビ出演や石井竜也さんプロデュースのシングル「限界突破」でメジャーデビューを果たすなど、多方面でマルチな才能を発揮していた。
炎上と競争激化、マックスむらいに訪れた変化
加えて、メンバーの不和や脱退、デザイン盗用疑惑なども巻き起こり、マックスむらいさんへの批判が殺到。さらにテレビを主軸に活躍してきた芸能人のYouTube参入、人気YouTuberの増加に伴う競争の激化などの影響を受け、近年は再生数が減少していた。
なお前述の通り、むらいさんは「休止までにひとあがき」したいと語っており、いくつかの動画を公開する予定だ。
チャンネルを休止します。最後にやりたいこと。【ご報告】 - YouTube https://t.co/USfU5jGEgj
— マックスむらい (@entrypostman) July 20, 2020
TVタレント参入の影響を受けるYouTuber
「好きなことで、生きていく」というキャッチコピーとともに、新たな時代のクリエイターが活躍する場所として、注目を集めたプラットフォーム。 実際に多くのクリエイターが生まれ、ユースを中心に人気を獲得。その存在感は、小学生の将来つきたい職業ランキングでも第3位に入るほどだ。一方で、YouTuberと呼ばれるクリエイターが人気を集め、地上波のテレビ番組でもクローズアップされるのに伴い、テレビを舞台に活動していた芸能人の参入も相次ぐ。
その後も続々と芸能人のYouTubeチャンネルが開設。お笑い芸人ではカジサック(キングコングの梶原雄太)さんや中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)、江頭2:50さん、モデルや女優として活躍する本田翼さん、ジャニーズ事務所を退所した錦戸亮さんや手越祐也さんら、多くのファンを抱えるタレントの参入は後を絶たない。
これまで以上に競争が激化して動画の再生回数が減少。収益が落ちることで、収益を事務所と配分する「所属」のメリットが弱まっているという面もありそうだ。
TVタレントの参入によってYouTubeを取り巻く環境はどう変化するのか。少なくとも今後、既存のYouTuberの活動に影響を及ぼすことは間違いない。
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