ポケモン 無許諾アプリに対する警告文を公式サイトで発表

ポケモン 無許諾アプリに対する警告文を公式サイトで発表
ポケモン 無許諾アプリに対する警告文を公式サイトで発表

『ポケットモンスター X / Y』公式サイトよりキャプチャ。 ©2013 Pokémon. ©1995-2013 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.

世界的に大人気ゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズでおなじみの株式会社ポケモン及び、任天堂株式会社が、公式WEBサイトで本ゲームソフトについての無許諾のスマートフォン向けアプリに対する警告文を発表した。

このアプリは、スマートフォン向けアプリケーションで、ポケモンのレベル、せいかく、とくせい、アイテム、性別、ステータスなど、ポケモンに関する様々なデータを不正に作り出し、非公式のサーバーを用いて、不正なポケモンをゲームソフト内に送り込む機能があるようだ。

特にステータスは、ゲーム中では、きそポイントという名称が用いられている努力値と、同じポケモンでも1体1体異なる、いわばポケモンの個性でもある、個体値と呼ばれる隠しパラメーターが設定されている。どちらも強いポケモンを育成するための、重要な要素だ。通常プレイであれば、それらの要素に対し、多くの時間を割き、育成するのが通常となっている。しかし、本アプリでは、この努力値、個体値、共に任意に操作することができるようになっており、ポケモンユーザーの間では以前から波紋が広がっていた。そして、今回、ついに公式で警告文が発表されることとなった。

警告文によると、不正なポケモンを使用し、通信などを行った場合、通信相手にも、正常にゲームがプレイできなくなるなどの、悪影響が及ぶこともあるという。また、このアプリのように、通常プレイ以外での、ゲームデータ改ざんなどの行為によって引き起こされた一切の不具合、不都合などについて、元の状態に戻すなどの対応は一切できないというペナルティも科されることとなった。さらに、株式会社ポケモンが開催するゲームの大会では、同じく通常プレイ以外の方法で、手に入れたポケモンを使用した場合、発覚した時点で失格とし、今後開催される全ての大会で参加ができなくなるようだ。

ゲームソフトに関する不正といえば、2004年頃から出回り始めた、ゲームソフトを違法コピーし、不正に無料でプレイすることができるマジコンと呼ばれる機器が、ゲーム業界に大きな打撃を与えた。2009年に、任天堂らのゲーム会社が、マジコン販売業者に対し、訴訟を起こしたことでも話題になった。結果的に、マジコンの在庫破棄と輸入販売禁止が言い渡され、さらに、昨年2012年に、不正競争防止法が改正されたことで、マジコン販売禁止に対する法的拘束力がより強くなり、実質的に、日本での販売は禁止となった。

スーパーファミコンに設置されたマジコン

問題となったアプリケーションや、マジコンのように、不正な方法でゲームソフトを起動させたり、データにアクセスするなどの行為は、大切なセーブデータを破損しかねない。今回のポケモンに関して言えば、大切に育てたポケモンを守るためにも、きちんと取扱説明書に沿った方法で、プレイしてもらいたい。

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