『ドラゴンギアス』驚愕クオリティのフィギュアゲーム 徐々に全容明らかに

『ドラゴンギアス』驚愕クオリティのフィギュアゲーム 徐々に全容明らかに
『ドラゴンギアス』驚愕クオリティのフィギュアゲーム 徐々に全容明らかに

『ドラゴンギアス』フィギュア塗装後/画像提供:『ドラゴンギアス』広報

POPなポイントを3行で

  • 話題の超大型ボードゲーム『ドラゴンギアス』がヤバい
  • 世界のミニチュアボードゲームの潮流を塗り替えるか
  • 2020年夏から秋に一般流通
日本発の大型フィギュアゲームプロジェクト『ドラゴンギアス(Dragon Gyas)』の始動が6月に発表された。

2020年1月末にクラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」のスタートを控える本作。ゲームに使われるミニチュアのサンプル版がSNS上で公開されるたびに、造形クオリティーの高さに騒然とする声が多く上がっている。これ、マジでヤバいです。

『ドラゴンギアス』フィギュア塗装前

担当者は、「日本ではこれまでにない取り組みだが、優れたゲームメーカーやホビーメーカーが協力して世界に発信していくことにこそ、このプロジェクトの真価がある」と語る。

英語圏で人気のミニチュアゲーム

通常、ボードゲームのコマ(「コンポーネント」とも呼ばれる)は、パッケージに付属したものを使用する。

しかし「ミニチュアゲーム」(フィギュアゲーム)と呼ばれるものは、コマ一つ一つが精緻な一つのフィギュアでもあり、それらを自身で塗装し、自分だけの塗装による世界に一つしかないコマで相手と戦うという、楽しみ方に際限がない。

以前、KAI-YOUでも、ミニチュアゲームで最も有名な『ウォーハンマー』の体験レポートを行なっている。

ミニチュアゲームショップ・ジャイアントホビー店長曰く、日本ではまだまだ知名度が低いものの、『ウォーハンマー』は英語圏では「日本で言うとミニ四駆くらいのイメージ」なんだとか。

その『ウォーハンマー』と並び立つクオリティのフィギュアで、造形界の耳目を集めているのが、この日本発の『ドラゴンギアス』というわけだ。

世界の潮流に挑む超大型プロジェクト

「ドラゴンギアス(Dragon Gyas)」トレイラー
『ドラゴンギアス』は、魔法と科学が混在し、人類はドラゴンの来襲に怯え城塞都市を築いて生き延びている世界が舞台。

ひとりの魔女と巨人=ヘクスギアス、それを守る7人の騎士団が強大なドラゴンに立ち向かう物語だ。 世界のボードゲームを塗り替える」と銘打った本作は、自身で購入し組み立て・塗装したミニチュア/フィギュアをコマとして使い、戦場を再現したフィールドで戦うテーブルトップゲーム(無電源ゲーム)。

西村キヌさんによるビジュアルイラスト

ゲームデザインは、日本を代表するボードゲームデザイナー・川崎晋さんのカワサキファクトリーが担当。原作・ストーリー・世界設定は、『428 ~封鎖された渋谷で~』総監督や『文豪とアルケミスト』世界観監修などで知られるイシイジロウさん、キャラクターデザインは西村キヌさんが担当。

ゲーム制作を、トレーディングカードゲームやアナログゲームを開発するARCLIGHT(アークライトゲームズ)が手がける。

この豪華な布陣からも、その本気度が伝わってくるだろう。

そして、ミニチュア造形を手がけるのは、前述の『ウォーハンマー』の日本における普及に貢献している国内メーカー・マックスファクトリーというのも大きなポイントだ。

『ドラゴンギアス』プロジェクト担当者のミニインタビュー

──「日本発の大型フィギュアゲーム」という取り組みは珍しいように思いますが、どういった経緯からプロジェクトが立ち上がったのでしょうか?

『ドラゴンギアス』(以下DG)担当者 数多あるテーブルトップゲームのなかでも、近年はハイクオリティーなコマを使って遊ぶミニチュアゲームの分野に注目が集まっています。日本には優れたゲームメーカーやホビーメーカーがあっても、これを統合して日本発のミニチュアゲームを世界に向かって発信する取り組みはあまりありませんでした。

英語圏を中心に育ってきたこの市場に対し、イシイジロウさんや西村キヌさんといった日本のアニメ/ゲーム分野で活躍するクリエイターの世界観を提示したい。国外でも名を馳せる川崎晋さんの斬新なゲームデザインと、マックスファクトリーの造形を組み合わせ挑戦してみたい。そうした思いから、長い開発期間を経て『ドラゴンギアス』というゲームが完成しつつあります。 ──その背景には、イギリスのゲーム制作会社ゲームズワークショップの『ウォーハンマー』などの世界的な広がりがあるのでしょうか?

DG担当者 マックスファクトリーは2017年より『ウォーハンマー』を手掛けるゲームズワークショップ社と協力関係を築いています。彼らの造形に対する考え方、設計製造の技術、塗装のための環境構築などは、「ゲームのコマ」という言葉で片付けられないほど卓越したものです。

日本では決して馴染みがあるとは言えない「組む、塗装する、コミュニケーションをとる」というアクションのすべてから受けた衝撃を、私たちなりに消化しアウトプットしたい。世界での市場の大きさも意識しながら広げていきたいという背景があります。

──海外展開を前提に開発されているということですね。

DG担当者 そうです。海外展開こそがこのゲームの真価を問う部分だと考えています。

今年の春に上海でタイトルをお披露目をしたのち、北米・欧州それぞれ最大のテーブルトップゲームのコンベンションに出展し、ゲーム内容やデザインについてのプレゼンテーションを行ってきました。 DG担当者 日本のアニメやゲームで育った皆さんには受け入れやすいキャラクターたちも、海外では受容のされ方が違うこともしばしばです。ドメスティックなゲームにならないよう、言葉の選び方や絵柄についてもスタッフ一同で厳選しながら(少しオリエンタルな要素も散りばめつつ)世界で愛されるゲームになるよう開発を進めてきました。 ──2020年発売予定とのことですが、どの程度の価格帯で、またKickstarter以外での一般流通は予定されているのでしょうか?

DG担当者 価格についてはまだ申し上げられませんが、来年の夏から秋にかけてお手元に届けられるよう鋭意開発を進めています。続報については公式サイト(外部リンク)や各種イベントでお伝えしていきますので、引き続きご注目していただければと思います。

『ドラゴンギアス』ボドゲ人気の起爆剤となるか?

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