本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していきます。
連載第14回目は、『闇金ウシジマくん』『地獄少女』など人間の本質をテーマにしたハード系の作品が大好きだというこの女性が登場です! 2019年3月にデビューした元宣伝部女子社員の日下部加奈(くさかべかな)さん。 おっとりした口調で趣味や普段の生活を語ってくれた彼女。日下部さんのお話を聴いていると、とても心地よく癒される気持ちになりました。
その特徴的な声を生かしたラジオやASMR(※)にも挑戦してみたいとのこと。
落ち着いた雰囲気からは想像できない趣味や学生時代のお話を、普段は着ないというレアなストリートファッションでのスナップ写真とともにお楽しみください!
※:「Autonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)」の略。ある刺激によって、頭皮や首、肩にかけてのゾクゾクする感覚・心地よさを引き起こす現象を指す。
取材・文:森田将輝 写真:山口雄太郎 衣装提供:BLACK BRAIN Clothing 撮影協力:第三玉の湯、天鴻餃子房 飯田橋店
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ストリートファッションに挑戦
これまで色んなジャンルの服に挑戦
──本日はストリートなファッションでの撮影ですが、普段はどんな服を着ていますか?日下部 パーカーは一個くらいしか持ってなくて、普段はぴったりしたワンピースが多いです。ぴったり目で、お姉さんのような雰囲気の「ROYAL PARTY」っていうブランドが好きなんです。
好きなブランドをInstagramでチェックしてて、新作が出たらお店に行って店員さんと相談して買いに行きます。
──昔からそういった服が好きだったんでしょうか? 服の趣味の変遷はありますか? 日下部 結構歴史があって、中学生の頃はやっぱりかっこいい、ロック系の服が好きだったんですよ。でも、高校生になってやっぱり似合わないかな、っていうのに気づいちゃったんです。
そこから色々迷走して、シンプルな洋服を着てみたり、フリフリでガーリーな服に挑戦したりしました。
だから20歳すぎくらいから、今のワンピースに落ち着いたという感じです。なので、今日は普段着ないような服での撮影で楽しかったです!
お化けは好きだけどジェットコースターは苦手
──オフの日は何してますか?日下部 あまり家から出ないタイプなので、休みの日は基本お家にいます。休みの日の前日は必要なものを全部買い占めて、最高の引きこもり生活を送ってます(笑)。
料理が楽しくて、一人で餃子をつくったりもします。カレーとかシチューとかもつくるんですが、一人だと食べきれなくて腐らせちゃったり…。
たのしいし、おいしいけどやっぱり洗い物が大変ですね。最近は親子丼が上手にできておいしかったです。
──家庭的で素晴らしいです。そのほかの時間はどうやってお過ごしですか? 日下部 Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオに加入していて、映画も見るしアニメもみるんですが、人間の本質をテーマにした作品が好きだったりします…。最近は、園子温監督の『愛なき森で叫べ』を見ました。
──園子温監督の作品といえば度々ハードな描写が登場しますが、日下部さんはそういうの平気なんですか?
日下部 全然大丈夫です! お化け屋敷とかも好きなんです。
──遊園地に行かれるんですか?
日下部 周りにいっしょに行く人がいなくて…。一人で行くのは嫌なので誰かと行きたいです。前に東京ドームシティのお化け屋敷に行ったとき、びっくりするけど、怖くはなかったんです。お化け見るとテンション上がっちゃいます!
逆にジェットコースターは絶対に乗れないんです。あれはドMが乗るものだと思ってます(笑)。心臓がふわってなる感覚がどうしても苦手で…。
ハード系の作品が大好き
──インドア派というお話でしたが、お出かけもされますよね。日下部 漫画喫茶とかにも行きますよ。「BAGUS」っていう漫画喫茶が一番綺麗で快適なんです(笑)。
読む漫画は、あんまり恋愛ものとかに興味がなくて、闇とかじゃないんですけど殺し屋とかそういうのが好きなんですよ(笑)。
『ザ・ファブル』とか『怨み屋本舗』とか『地獄少女』とかも好きですし、『闇金ウシジマくん』も読みます。
──ドロドロした作品が多い印象です。そういった作品にハマったきっかけはあったんですか?
日下部 『ザ・ファブル』とかは友達に勧められたのがきっかけだと思います。
あとLINEマンガもよく見るんですが、レコメンド機能ででてきた作品を読んでるうちに自分の趣味の偏りに気づきました。
だんだん、そういうハード系の作品ばかりおすすめされるようになっていって…(笑)。
アニメオタクだった学生時代
日下部 高校生の時はめちゃくちゃアニメオタクだったんですよ。限定のグッズとかクレーンゲームを求めて週2で秋葉原に通っていました。ピアスとかを買ったり、フィギュアやユニフォームをとったりしてました。
『黒子のバスケ』の黄瀬涼太くんがすごい好きです。「キラキラ〜」「シャララ〜」っていう感じ。イケメンキャラなのに実はすぐ泣いちゃう子犬系なところが最高です。
──個人的な名場面を教えていただけますか?
日下部 1番好きなのは、公園で黄瀬さんが主人公の黒子と一緒にバスケするシーンです。
制服をかっこよく羽織って、「最後に黒子っちと一緒にプレーもできたしね!」っていうシーンが大好きで携帯の待ち受けにしてました(笑)。
特徴的な声を生かして
──個人的な目標や挑戦してみたいことはありますか?日下部 「ツイキャス」とかたまに見るんですが、ASMR…? に挑戦してみたいです! 以前にスタッフさんに「特徴的な声なんだから仕事にしてみたら?」と言われて、おもしろそうだな〜って。ASMRでサバゲーとかしてみたいです(笑)。
──声のお仕事に興味がある?
日下部 ナレーションは挑戦してみたいです。「全力!脱力タイムズ」の滝沢カレンさんとかいいですよね。かっちりしてないゆるい感じの雰囲気に憧れます。
最近は個人でラジオを配信できるアプリもあるようなので、おもしろそうだなって思っています…! 日下部加奈さんの出演作品をチェックする(FANZA)日下部加奈さんの写真をもっと見る
連載「ガール・ミーツ・ストリート」
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関連リンク
日下部加奈
セクシー女優
1995年7月11日生まれ。MOODYZ専属。
公式Twitter:https://twitter.com/Kana__kusakabe
山口雄太郎
写真家
1987年長野県生まれ。
神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科卒業。2010年ナショナルジオグラフィック国際写真コンテスト風景部門優秀賞、2015年上野彦馬賞入選、2014年・2017年清里フォトアートミュージアムヤングポートフォリオ作品収蔵。
http://www.yutaro-yamaguchi.com/
BLACK
ファッションブランド
ディレクター・iLLNESSが手がけるストリートブランド。2015年頃より不定期にインターネット上で販売を開始し、ストリート/ネットカルチャーに敏感なユース世代を中心に絶大な人気を集めている。YouTuberのマホトさん、ラッパーのJinmenusagiさんやJUNKMANさんらが好んで着用。ラフォーレ原宿や#FR2にてポップアップストアも開催。
公式HP:http://www.blackbrain.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/blackxbrain/
連載
どこかの誰かが、飲み屋でこぼした言葉に「新しいカルチャーはいつも、ストリートから生まれる」というものがあった。そうだ、新しいカルチャーはいつだって、ストリートから生まれてきた。 若者たちがカウンター・カルチャーの狼煙をあげたのだって、どこかの街の一角だった。誰も立ち入らないガレージだった。コンビニの駐車場にあるパーキングブロックに座って話しながらでも、何らかの文化は生まれてきた。ストリートは何も路上でなくてもいい。 街のクラブや小汚いライブハウス、人の気配のしない居酒屋。きらびやかなタワーのラウンジからだって、カルチャーは生まれてきた。誰もがその場所を、「ストリート」だと認識する限り。 本連載は、ストリートから浮かび上がるポップ・カルチャーにスポットを当て、いつもとは別の顔をした、さまざまな女性たちの新しい一面を発見していく。
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