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ノイタミナ10周年対談! DJ和×吉田尚記がアニメと音楽の魅力を語る

制限があるMIX CDでのストーリー構成の難しさ

ノイタミナ 10TH ANNIVERSARY BEST MIXED BY DJ和 TV-SPOT
※全50曲の収録曲は下記の記事参照
http://kai-you.net/article/5891

──今回の『ノイタミナ10TH ANNIVERSARY BEST MIXED BY DJ和』とMIX CD全般も、1つの作品の中でどういったストーリーで展開していくのか考えて楽曲を構成していくものだと思います。その点では、ある意味脚本とすごく似ていると思いました。

吉田 そうだと思いますね。ライナーノーツにも書いたんですけど、そう考えると最初はYUKIさんの「ドラマチック」じゃないといけないし、終わりは「secret base~君がくれたもの~(10 years after ver.)」じゃないといけない。脚本的にいえば、この始めと終わりの2曲がまず最初に決まりますよね。

DJ和 たしかにはじめと終わりの2曲だけ最初に決めて、後から真ん中の構成を考えていきました。

──構成するのにどれくらいの時間がかかったんですか?

DJ和 2、3か月くらいですね。いつもなら楽曲の許諾を取りながら考えていくんですが、今回は先に50曲の許諾を取った上で構成を考え始めました。

ただ、50曲という多さから何パターンもつくれるので、正解はないんじゃないかなと悩むこともありました。なんせ楽曲が本当にすばらしいので、どんな組み合わせでも良い構成をつくることができると思うんですよ。

でも、下手をするとアーティストさんや楽曲、アニメやファンの人たちに対して失礼な構成になってしまう可能性もあった。だから、放送された年代やジャンルとか、聴く人のことをよく考えながら、「あーでもない、こーでもない」と自問自答しながら構成していきました。

ここの流れはつなぎの気持ちよさを感じた

吉田 和さんに聞いてみたかったんですが、「ここの流れはやってやった」みたいな、自信がある組み合わせの構成ってありますか?

DJ和 後半のClariSさんの「Wake Up」からLAMAさんの「Spell」、ねごとさんの「シンクロマニカ」ですね。ここの流れは個人的につなぎの気持ちよさを感じましたね(笑)。

あとはEGOISTさんの「名前のない怪物」以降は力強い楽曲が多いので、アーティストで並べた方がいいのか曲調やノリを意識してやった方が良いのかを考えつつ、良い感じにまとまったんじゃないかと思います。

吉田 僕は最初の流れがドラマチックな始まりから楽曲と作品を振り返っていくような感じかして、すごく好きですね。

DJ和 10年の歴史を感じてもらえるようなMIX CDをつくりたいという思いがあったので、できる限り初期の懐かしめの楽曲から最近の楽曲に移行していくようには意識しました。

MIX CDと、それを手掛けるDJ和の魅力

吉田尚記さん

──吉田さんは今回のMIX CDでライナーノーツを書かれていますが、吉田さんから見て、和さんは他のDJと何が違うんでしょうか。

吉田 実は赤坂BLITZで行われた、宇宙人さんというアーティストのリリースパーティがあって、そこに和さんがいるのを知らずに行ったんです。そこで「すごい良い選曲でつないでる」と思ったら、それが和さんだったんですよね。

その時に感じたのが、オタクとサブカルの区別というのはどこにあるんだろうということ。サブカルの人はDJを”モテ”のためにやっていて、オタクは”モテ”の匂いがしないんですよ。それを踏まえて、和さんのDJはモテの匂いがしないんですよ! それがすごく良い! って思いました(笑)。

DJ和 なるほど(笑)。DJをやり始めの時は僕もモテたい気持ちがありました。でも実際にやってみたら「これは全然モテないわ」と感じてヘコみましたね(笑)。だけどだずっと続けているうちにだんだんと楽しくなってきて、そんなのどうでもよくなっちゃいましたね。

──その”モテたい”という気持ちから、”楽しい”という気持ちになったのは、何がきっかけだったんですか?

DJ和 DJをやっている時にみんなと一緒になれた瞬間でしょうか。パッションのようなものを感じて、音楽をみんなと共有できたという感覚を味わったのがきっかけだと思います。

僕がリミックスをやらない理由もそこにあって、来てくれているお客さんが知ってるJ-POPやアニソンをかけてみんなと一緒にバカみたいに盛り上がれるのって本当に楽しくて、素敵な時間なんですよ。だから、僕はこれからもDJだけを仕事にできたらいいと思ってます。

これまでも、そしてこれからも攻めた作品づくりを

──では最後に、2014年で10周年を迎えたノイタミナですが、次なる10年に期待することはありますか?

DJ和 僕が言えるような立場じゃないんですけど、今までたくさんの面白い作品を生み出してこられたアニメ枠なので、これからも全く予想しなかった新しい作品が出てくるんだろうなという、期待しかありません。

なので、これから先も「おお! そういうことをアニメでやってくれるんですか!」みたいな興奮をいつまでもくれるんだろうなって楽しみにしています。

吉田 今後10年は全然わからないんですが、2015年に映画化される伊藤計劃さんの『虐殺器官』と『ハーモニー』はとても楽しみです。

原作を読んでる人が「原作通りにやってくれればいい」という感じではなくて、「ここの描写はアニメでもすごく良いんだけど、ここはアニメでは気持ち悪くて、でも逆に良かった」みたいに、良い意味で原作を混ぜ返してくれればいいと思います。

『ピンポン』を見ていただけるとわかると思うのですが、現代風な描写でLINEが出てきたりと、原作通りではない形で攻めてるんですよね。そういった攻めた作品づくりをしていても『ピンポン』は『ピンポン』だったんです。

最近では攻めた作品づくりをしないことが増えてきているので、いろいろとチャレンジをしていってもらえたらなと思います。

イベント情報

ノイタミナ10周年記念イベント「ノイタミナイト」

開催日2014年8月22日(金)
会場渋谷・WWW
時間開場18時、開演19時
チケット前売り¥2,500、当日¥3,000(ドリンク別)SOLD OUT!!!

【出演者】
MC&DJ:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)

DJ:DJ和
スペシャルゲスト:内山昂輝 

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DJ和 // KAZU

DJ

そこにいる全ての人の心と体を揺らす、抜群のスキルと斬新な選曲。

「J-アニソン神曲祭り」「J-ポッパー伝説」シリーズ等々、今までにリリースしたMIX CD13枚の累計が80万枚を突破。

ANIMAX MUSIX、@JAMなど国内をはじめ、イタリア、インドネシア、台湾でのアニメフェスなど国内外の様々なフェス・イベントでDJを担当している。

DJ和 Twitter(@djkazu1025

DJ和

吉田尚記 // YOSHIDA HISANORI

ニッポン放送アナウンサー

1975年12月12日東京・銀座生まれ。



AM1242ニッポン放送『ミュ〜コミ+プラス』((月)~(木)24:00-24:53)で第49回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞受賞。「マンガ大賞」発起人。



「練馬産業大学落語研究会」というヲタク落語サークルで、コミックマーケットに17回連続で出展中。

マンガ、アニメ、アイドル、落語など多彩なジャンルに精通しており、年間数十本のアニメイベントの司会を担当中。

ラジオ、イベントを通して、年間数百人の声優・アニメクリエイターにインタビューしたり、

アニメソングのDJイベントを自ら企画・主催も務める。

また、デジタル関係にも強く、デジタル系の連載を持っているほか、IT企業、株式会社トーンコネクト代表取締役CMO。

よっぴー Twitter(@yoshidahisanori

吉田尚記

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