時はまさに筋トレ全盛時代。
2019年6月時点での国内におけるフィットネスクラブ会員数は337万人とも言われており(外部リンク)、テレビで連日のように筋トレが取り上げられるようになって久しいです。
そんな筋トレブームに乗じた動きが爆発的に増えるなか、全国のトレーニー(筋トレをする人の愛称)たちが絶対的な信頼を寄せる漫画『ダンベル何キロ持てる?』(以下、ダンベル)が、7月に待望のアニメ化を果たしました。
主にボディビルディングにおいて、厚く鍛えられた筋肉を称える掛け声「ナイスバルク!」が合言葉になっている異色作品。
そんな同作のアニメ化を、おそらく世界で誰よりも待ち望んでいた1人のマッチョなオタクがYouTubeにアップロードした動画が日本でも話題になっています。
今回はそんなJaxBladeさんに、『ダンベル』の魅力を余すことなく語ってもらいました。
取材・文:Lit_Japan
JaxBlade 日本の皆さん、はじめまして。僕の名前はJordan “JaxBlade” Downsです。昔から日本のアニメが大好きで、YouTubeで主にアニメや漫画のなかでキャラクターたちが行っているトレーニングを検証する、「Tough Like The Toonz(アニメみたいに強くなりたい)」、「Would Anime's Training Work in Real Life?(アニメのトレーニングは本当に効くの?)」といったシリーズ動画をアップロードしています。
──様々な日本の漫画・アニメ作品をご自身の動画で取り上げられていますが、日本のコンテンツのどういった部分に惹かれるんでしょうか?
JaxBlade もちろんアメリカのスーパーヒーロー系のコミックも好きなんだけど、日本の漫画では主人公たちがその力を手に入れるために努力する過程が描かれているところに惹かれるんだ。
『ドラゴンボール』の「孫悟空」をはじめとして、『僕のヒーローアカデミア』の「デク」や『NARUTO』の「ロック・リー」といったキャラクターたちはみんな努力をして強くなっていく。
僕はパーソナルトレーナーとしても活動しているから、そういったキャラクターたちのトレーニングが必ずしも非現実的なものではなくて、実際のトレーニングに応用できる部分がいっぱいあるんだということを多くの人に知ってもらいたかったんだ。それを実現するのにベストなプラットフォームがYouTubeだったんだよ。
僕が長年続けている「Tough Like The Toonz(アニメみたいに強くなりたい)」というシリーズでは、アメリカでも人気のある『刃牙』『はじめの一歩』『ワンパンマン』といった作品を取り上げて、彼らのように強くなるためのトレーニングを紹介したりしているよ。 ──以前、JaxBladeさんは「悟空とベジータのトレーニングは現実でも応用できるのか?」という動画で、「ドラゴンボールを視聴したことがトレーニングを始めるきっかけになった」と仰っていましたが、その経緯を教えください。
JaxBlade 僕は子供の頃はいわゆるぽっちゃり体型で、とても傷つきやすかったんだ。プレイステーション2が一番の友だちだった。学校でもよくいじめられていて、家に帰ってきては泣いたりしているような子供だった。
そんなときに『ドラゴンボール』に出会って、家族や仲間たちを守る悟空の姿に憧れたんだ。だから、僕も自分のことだけじゃなく、周りの大切な人たちのことも守れる、悟空のような強い人間になりたいと思うようになった。『ドラゴンボール』は僕の人生を変えたと言っても過言ではないし、それ以来とても重要な作品であり続けているんだ。WEIGHT TRAINING ANIME DANBERU! -LIVE TRAILER REACTION!
──『ダンベル何キロ持てる?』には『ドラゴンボール』以上の衝撃を受けたとうかがいました。アニメ化が決定する2年以上前から漫画の連載を追い続けてきたJaxBladeさんは、具体的に作品のどのような部分に惹かれたんでしょうか?
JaxBlade たしかに『ドラゴンボール』はトレーニングを始めるためのモチベーションを僕に与えてくれた。でも多くの作品では、キャラクターたちが、がむしゃらにトレーニングをしている姿しか描写されていないことがほとんどなんだよね。
『ダンベル何キロ持てる?』がすごいのは、正しいトレーニング方法や食事方法を、余すことなく作品に詰め込んでいるところだね。
ベンチプレスをすれば身体が大きくなることは誰でも知っているけど、トレーニング前後の正しいストレッチの方法や、適切なジョギングの方法はみんなが知っているわけじゃない。そういった細かいところまで伝えているのがこの作品なんだ。それに「バーンマシーン」という最新の器具を紹介していたり、とにかく作者の「わかってる感」がすごく伝わってきた。
カロリー計算や血糖値の話が出てきたときには本当に「Yes!」と叫んでしまったよ!
なにより立派な“Edutainment”(※1)として成立している。そこが僕の琴線に触れたんだ。読者を楽しませながら、同時に教育している。
最初は「どうせ単発の企画ものだろ」くらいに思って読み始めたんだけど、どんどん引き込まれていったよ。自分がトレーナーとして生徒に教えていることが、漫画というかたちで描かれていることに興奮したんだよね!
*1 Edutainment:Education + Entertainment =教育+娯楽として機能するメディアのこと 特に僕がこの漫画と恋に落ちた瞬間は「コアタイム」の回だね(※2)。こんなマニアックな「ジムあるある」を持ち出してきたのが本当に衝撃で、もう「愛してる!」って感じだった。
登場するキャラクターたちもみんな魅力的だ。僕は主人公の紗倉ひびきがお気に入りなんだけど、彼女は間違いなく夏アニメの「ベスト・ガール」候補に入る。
*2 コアタイム:ジムが混雑しやすい時間帯のこと。コミックス1巻第10話より ──ほかにも好きなキャラクターはいますか?
JaxBlade ひびきと同じくらい、街雄鳴造のことも好きなんだよね。トレーナーとしての知識が豊富で、人としても優しいし。あのハルク化する瞬間とか最高だよ。
あと注目しているのは奏流院朱美だね。なんといっても僕が大好きな声優の雨宮天さんが演じているからね。彼女が演じた『モンスター娘のいる日常』のミーアは俺の嫁だ。歴代No.1だ。『この素晴らしい世界に祝福を!』で演じたアクアも最高だった。 上原彩也香の腹筋も最高だし、ジーナ・ボイドとコスプレイヤーの先生(立花里美)も大好きだ。
だけど、それでも、やっぱりひびきがベストなんだよね。個人的には歴代アニメキャラクターランキングのベスト25には入るね。
2019年6月時点での国内におけるフィットネスクラブ会員数は337万人とも言われており(外部リンク)、テレビで連日のように筋トレが取り上げられるようになって久しいです。
そんな筋トレブームに乗じた動きが爆発的に増えるなか、全国のトレーニー(筋トレをする人の愛称)たちが絶対的な信頼を寄せる漫画『ダンベル何キロ持てる?』(以下、ダンベル)が、7月に待望のアニメ化を果たしました。
主にボディビルディングにおいて、厚く鍛えられた筋肉を称える掛け声「ナイスバルク!」が合言葉になっている異色作品。
そんな同作のアニメ化を、おそらく世界で誰よりも待ち望んでいた1人のマッチョなオタクがYouTubeにアップロードした動画が日本でも話題になっています。
はち切れんばかりの大胸筋を躍らせて『ダンベル』の予告動画に興奮しているのは、チャンネル登録者数32万人を誇るアメリカの人気オタク系筋トレYouTuber・JaxBlade(@JaxBladeFitness)さん。彼は漫画の連載当初から『ダンベル』を熱心に追い続け、海の向こう側で布教し続けてきたそうです。海外のオタク系筋トレYouTuberが『ダンベル何キロ持てる?』の予告動画に興奮しまくるだけの動画(日本語字幕付き) @JaxBladeFitness #ダンベル #DumbBell pic.twitter.com/m6p07fhHAs
— Lost in Translation (@LiT_Japan) June 13, 2019
今回はそんなJaxBladeさんに、『ダンベル』の魅力を余すことなく語ってもらいました。
取材・文:Lit_Japan
『ドラゴンボール』がきっかけでトレーニングを始めた
──JaxBladeさんは登録者数32万人以上を誇るYouTuberとして活躍されていますが、日本の読者の皆さんに簡単に自己紹介をお願いできますか?
JaxBlade 日本の皆さん、はじめまして。僕の名前はJordan “JaxBlade” Downsです。昔から日本のアニメが大好きで、YouTubeで主にアニメや漫画のなかでキャラクターたちが行っているトレーニングを検証する、「Tough Like The Toonz(アニメみたいに強くなりたい)」、「Would Anime's Training Work in Real Life?(アニメのトレーニングは本当に効くの?)」といったシリーズ動画をアップロードしています。
──様々な日本の漫画・アニメ作品をご自身の動画で取り上げられていますが、日本のコンテンツのどういった部分に惹かれるんでしょうか?
JaxBlade もちろんアメリカのスーパーヒーロー系のコミックも好きなんだけど、日本の漫画では主人公たちがその力を手に入れるために努力する過程が描かれているところに惹かれるんだ。
『ドラゴンボール』の「孫悟空」をはじめとして、『僕のヒーローアカデミア』の「デク」や『NARUTO』の「ロック・リー」といったキャラクターたちはみんな努力をして強くなっていく。
僕はパーソナルトレーナーとしても活動しているから、そういったキャラクターたちのトレーニングが必ずしも非現実的なものではなくて、実際のトレーニングに応用できる部分がいっぱいあるんだということを多くの人に知ってもらいたかったんだ。それを実現するのにベストなプラットフォームがYouTubeだったんだよ。
僕が長年続けている「Tough Like The Toonz(アニメみたいに強くなりたい)」というシリーズでは、アメリカでも人気のある『刃牙』『はじめの一歩』『ワンパンマン』といった作品を取り上げて、彼らのように強くなるためのトレーニングを紹介したりしているよ。 ──以前、JaxBladeさんは「悟空とベジータのトレーニングは現実でも応用できるのか?」という動画で、「ドラゴンボールを視聴したことがトレーニングを始めるきっかけになった」と仰っていましたが、その経緯を教えください。
JaxBlade 僕は子供の頃はいわゆるぽっちゃり体型で、とても傷つきやすかったんだ。プレイステーション2が一番の友だちだった。学校でもよくいじめられていて、家に帰ってきては泣いたりしているような子供だった。
そんなときに『ドラゴンボール』に出会って、家族や仲間たちを守る悟空の姿に憧れたんだ。だから、僕も自分のことだけじゃなく、周りの大切な人たちのことも守れる、悟空のような強い人間になりたいと思うようになった。『ドラゴンボール』は僕の人生を変えたと言っても過言ではないし、それ以来とても重要な作品であり続けているんだ。
「娯楽」と「教育」を兼ね揃えた至高の作品
JaxBlade たしかに『ドラゴンボール』はトレーニングを始めるためのモチベーションを僕に与えてくれた。でも多くの作品では、キャラクターたちが、がむしゃらにトレーニングをしている姿しか描写されていないことがほとんどなんだよね。
『ダンベル何キロ持てる?』がすごいのは、正しいトレーニング方法や食事方法を、余すことなく作品に詰め込んでいるところだね。
ベンチプレスをすれば身体が大きくなることは誰でも知っているけど、トレーニング前後の正しいストレッチの方法や、適切なジョギングの方法はみんなが知っているわけじゃない。そういった細かいところまで伝えているのがこの作品なんだ。それに「バーンマシーン」という最新の器具を紹介していたり、とにかく作者の「わかってる感」がすごく伝わってきた。
カロリー計算や血糖値の話が出てきたときには本当に「Yes!」と叫んでしまったよ!
なにより立派な“Edutainment”(※1)として成立している。そこが僕の琴線に触れたんだ。読者を楽しませながら、同時に教育している。
最初は「どうせ単発の企画ものだろ」くらいに思って読み始めたんだけど、どんどん引き込まれていったよ。自分がトレーナーとして生徒に教えていることが、漫画というかたちで描かれていることに興奮したんだよね!
*1 Edutainment:Education + Entertainment =教育+娯楽として機能するメディアのこと 特に僕がこの漫画と恋に落ちた瞬間は「コアタイム」の回だね(※2)。こんなマニアックな「ジムあるある」を持ち出してきたのが本当に衝撃で、もう「愛してる!」って感じだった。
登場するキャラクターたちもみんな魅力的だ。僕は主人公の紗倉ひびきがお気に入りなんだけど、彼女は間違いなく夏アニメの「ベスト・ガール」候補に入る。
*2 コアタイム:ジムが混雑しやすい時間帯のこと。コミックス1巻第10話より ──ほかにも好きなキャラクターはいますか?
JaxBlade ひびきと同じくらい、街雄鳴造のことも好きなんだよね。トレーナーとしての知識が豊富で、人としても優しいし。あのハルク化する瞬間とか最高だよ。
あと注目しているのは奏流院朱美だね。なんといっても僕が大好きな声優の雨宮天さんが演じているからね。彼女が演じた『モンスター娘のいる日常』のミーアは俺の嫁だ。歴代No.1だ。『この素晴らしい世界に祝福を!』で演じたアクアも最高だった。 上原彩也香の腹筋も最高だし、ジーナ・ボイドとコスプレイヤーの先生(立花里美)も大好きだ。
だけど、それでも、やっぱりひびきがベストなんだよね。個人的には歴代アニメキャラクターランキングのベスト25には入るね。
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4件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:2997)
Good interview. I will train from tomorrow
匿名ハッコウくん(ID:2996)
cool & inspiring jax, keep it up,
we lov u ♥
匿名ハッコウくん(ID:2994)
This was really fun to read