それらのイベントにおける演出は、様々なテクノロジーによって日進月歩で変化しています。海外では昨年のW杯(FIFAワールドカップ)で、VRを利用したバーチャル客席を用意し、臨場感に溢れた観戦を提供していた事例もありました。
その場で行われる現実のイベントにテクノロジーを加えてエンタメを拡張するために、日夜、世界中のチームが技術を研鑽しています。
そんな中、日本の企業・mplusplusは、多くのイベントで使われてきた“旗”に注目。なんとその生地を布ではなく、LEDでつくってしまったのです。
ディスプレイのように制御可能な旗
この4600ものLED、ただ光るのではなくて、その1つ1つを個別に制御(コントロール)することができ、電光掲示板のように様々な模様やマーク、文字などを浮かび上がらせることができます。
また、従来の旗ではできない動きのある模様や、複数のLED VISION FLAGを同期させることで一体感のあるパフォーマンスをすることも可能に。
旗のサイズや形もカスタマイズすることができるため、様々なイベントに対応ができるという汎用性もポイントです。
EXILEのツアーでもLIVEを盛り上げるアイテムとして活躍
すでに、88万人を動員した「EXILE LIVE TOUR 2018-2019 "STAR OF WISH"」においてライブパフォーマンスの一環として導入された実績も持っているLED VISION FLAG。その実力はお墨付きです。開発元のmplusplusは研究者・メディアアーティストとして活動を続けてきた藤本実さんが2013年に立ち上げたクリエイティブカンパニー。
ウェアラブルデバイスやロボットなど、新しい表現を取り入れたパフォーマンスをハードウェアの開発から演出、作曲、衣装のデザインまでトータルで行っています。
また、mplusplusは、EXILEのリーダー・HIROさんのプロデュースによる、光の演出とダンスを組み合わせたパフォーマンスチーム・SAMURIZE from EXILE TRIBEの光の演出も担当。そのパフォーマンスは世界最大級の広告賞「カンヌライオンズ 2018」でも注目されました。
これからどんな風に使われる?
現在LED VISION FLAGの販売は予定されておらず、レンタルでの演出案件のみという形だそうですが、音楽ライブやダンスパフォーマンスなどのイベントに限らず、バスケットボールなどの室内系スポーツの応援団がこれを使ったらとても面白そう。スポーツの試合だけではなく、ハーフタイムに応援合戦という別の戦いが始まるかもしれません。東京オリンピックで見れることに期待しておきましょう。
国対抗の応援合戦風
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