出版社の枠組み越えた「LINEノベル」誕生 賞金300万円『令和小説大賞』も

出版社の枠組み越えた「LINEノベル」誕生 賞金300万円『令和小説大賞』も
出版社の枠組み越えた「LINEノベル」誕生 賞金300万円『令和小説大賞』も

『LINE文庫』『LINE文庫エッジ』で配信される『魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を』と『さくら堂骨董品店奇譚』表紙

POPなポイントを3行で

  • 出版社の枠組みを越えた小説プラットフォーム「LINEノベル」
  • 新しい取り組みと人気作家の書き下ろしを配信
  • 賞金300万円の『令和小説大賞』も開催
LINEが、出版社の枠組みを越えた小説プラットフォーム「LINEノベル」を本日より提供開始した。

現時点で参加している出版社は9社。「LINEノベル」では、ユーザーが自由に小説を投稿することができる。

株式会社KADOKAWA/株式会社講談社/株式会社新潮社/株式会社集英社/株式会社実業之日本社/スターツ出版株式会社/株式会社宝島社/株式会社東京創元社/株式会社文藝春秋「LINEノベル」参画出版社(レーベル)

同時に、LINEとしても、新レーベル『LINE文庫』『LINE文庫エッジ』を創刊。2019年夏にはアプリも配信予定(アイテム課金)で、各出版社の人気小説家の書き下ろし作品が読めるようになる。
LINEノベル イメージムービー「未来想像記」フルバージョン
「LINEノベル」誕生にあたって、イメージムービーも公開。

人気イラストレーター/アニメーターのloundrawさんが監督・脚本・演出・キャラクターデザイン・総作画監督・美術を担当。

さらに主題歌「幻実」の作曲・編曲を音楽プロデューサー/DJのkz(livetune)さんが、歌を声優の花澤香菜さんが担当している。

投稿者は書籍化にあたって出版社を選択

LINEノベル

LINEはこれまで、電子コミックサービス「LINEマンガ」、音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」などを提供し、ユース層を中心に新たな需要を発掘してきた。

そして、テキストをベースとしたコンテンツにおいても「新しい文化」「新しい可能性」が生まれるという考えのもと、「LINEノベル」の提供を開始した。「LINEノベル」では、自由に小説の投稿ができることはもちろん、様々なカテゴリの人気作品を読むことができる。

最大の特徴は、従来の出版業界の枠組みである「投稿作の独占出版」を行わず、参画しているすべての出版社で新たな才能の共有・発掘を行う「あたらしい出版のカタチ」という取り組みだ。 「LINEノベル」に参加している出版社は投稿者へ書籍化のオファーを出すことができる。そしてオファーを受けた投稿者の情報は他の出版社へすぐに共有され、他の出版社もその投稿者へオファーを出すか出さないかを選択することができる。

投稿者は各社からのオファー条件を踏まえて書籍化する出版社を決定することができることになる。

新レーベル『LINE文庫』『LINE文庫エッジ』、三木一馬が統括編集長

さらに、LINEとしても新小説レーベル『LINE文庫』『LINE文庫エッジ』を創刊、各出版社と同じく作品を世に送り出していく。

統括編集長は、『ソードアート・オンライン』や『とある魔術の禁書目録』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』はじめ、数々のライトノベルのヒット作を生み出してきた三木一馬さん。

電撃文庫の編集長を務めてきたKADOKAWAから独立し、現在は自身が立ち上げた株式会社ストレートエッジで活動。歴代担当作品の累計部数は6,000万部を突破している。

『とある魔術の禁書目録』鎌池和馬や宮部みゆきの作品配信

今夏より提供予定の「LINEノベル」アプリでは、出版社から提供される人気作50作品の提供が決定している。

さらに、『とある魔術の禁書目録』の鎌池和馬さんや『BanG Dream!』の原作・ストーリー原案をつとめる中村航さん、映画化もされた『カフーを待ちわびて』などを代表作に持つ原田マハさんといった小説家による書き下ろし作品も読めるようになる。

また、『模倣犯』などで知られる宮部みゆきさんの作品が初めて電子書籍化される上、書き下ろしエッセイの公開も決定。詩人・最果タヒさんの新作詩の連載など、幅広く豪華なラインナップが明らかになっている。

賞金300万円の「令和小説大賞」

同時に、LINE・日本テレビ・アニプレックスという三社共同で「第1回 令和小説大賞」を開催。

大賞受賞作品には賞金300万円に加えて、書籍化・映像化の権利が与えられる。

自身も小説家として活躍する乃木坂46・高山一実さんがアンバサダーとして就任した。
『令和小説大賞』スペシャルPV

豪華面々が参加、新規層の需要拡大に期待

周知の通り、「LINEマンガ」は漫画アプリ業界のシェア1位の売上を誇る。

Mobile Indexの発表した「2018年マンガアプリ総決算レポート」では、2位の『ピッコマ』、3位の『少年ジャンプ+』を倍以上引き離し、2018年の漫画アプリ市場売上の57.4%を占めていると調査・発表された(外部リンク)。

既存の出版社の枠組みを取り払った「LINEノベル」によって、小説の新たな需要拡大が期待される。

『サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム』と『願うなら、星と花火が降る夜に』

【ラインナップ(今夏公開)】
LINE文庫エッジ                   
・『魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を』
著者:鎌池和馬 イラストレーター:HIMA

・『サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム』
著者:アサウラ イラストレーター:赤井てら

LINE文庫
・『願うなら、星と花火が降る夜に』
著者:いぬじゅん イラストレーター:mocha

・『さくら堂骨董品店奇譚』
著者:蝉川夏哉  イラストレーター:げみ

【アプリ配信時「LINEノベル」公式作家一覧】(五十音順) 
※2019年4月16日時点 作者名は敬称略

・単行本
中村航 原田マハ

・LINE文庫
相沢沙呼 蒼空チョコ 日日日 天乃聖樹 筏田かつら 石田空 和泉桂 
いぬじゅん 井上悠宇 岩城裕明 内田裕基 遠藤遼 鳳乃一真 おかざき登 
小椋正雪 神野オキナ 木緒なち 切符 喜友名トト ごとうしのぶ 後藤リウ 
篠原まこと しめさば shachi 十文字青 瀬川コウ 蝉川夏哉 田尾典丈 
高野小鹿 喬林知 竹井10日 月夜涙 辻堂ゆめ つるみ犬丸 手島史詞 
豊田巧 永川成基 中山茂大 七烏未奏 仁木英之 西村悠 氷川一歩 
二宮敦人 ニリツ 原田まりる наяч 半田畔 堀内公太郎 堀川アサコ 
真楠ヨウ 真鍋卓 みうらまき(三浦マキ) 三國青葉 三雲岳斗 水沢あきと 
みなづき未来 ゆうきりん ゆずはらとしゆき

・LINE文庫エッジ
逢空万太 アサウラ 天酒之瓢 阿羅本景 大泉貴 春日みかげ 鎌池和馬 
空伏空人 九曜 K.バッジョ サイトウケンジ 榊一郎 更伊俊介 秋堂カオル 
白沢戌亥 涼暮皐 瀬尾順 蝉丸P SOW 高橋徹 たきもとまさし 丈月城 
橘ぱん 棚花尋平 田中ロミオ 津田彷徨 寺田とものり 都乃河勇人 虎虎 
波摘 望公太 翅田大介 春原ロビンソン 氷純 舞 三門鉄狼 みかみてれん 
三河ごーすと 箕崎准 三嶋与夢 実弥島巧 森田季節 錬金王 「LINEノベル」参加作家

文芸もポップに

この記事どう思う?

この記事どう思う?

アプリ情報

「LINEノベル」 サービス概要

対応言語
日本語    
サービス地域
日本
サービス開始日
2019年夏
価格
無料(アイテム課金)
編集統括
株式会社ストレートエッジ

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。