9月20日の情報解禁に合わせて、原作となるPCゲーム版とTVアニメのコラボPVも公開されている。
後世に大きな影響を与えた『YU-NO』
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』は、1996年にPC版のアダルトゲームとして発売されたアドベンチャーゲーム。1997年にセガサターン版、2000年にWindows版、2017年にはPlayStation4、PlayStation Vita版としてフルリメイクされるなど、長きにわたって厚い支持を得てきた。2019年春には、Nintendo Switch版の発売も予定されている。
推理アドベンチャーゲームの『ミステリート 〜不可逆世界の探偵紳士〜』などを手がけたゲームデザイナーである故・菅野ひろゆきさんの代表作としても知られている。
複雑難解な分岐した並列世界をマップにし、視覚的に分かりやすく援助するシステム“A.D.M.S”(アダムス、オート分岐マッピング・システム)の採用が特徴だ。
無数に存在する並列世界を渡り歩き、失踪した父親とそこに隠された謎を解き明かすというSFアドベンチャーとして、絶大な評価を得た『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』。
批評家の東浩紀さんも『動物化するポストモダン』(講談社)の中で、“シミュラークルとデータベースの二層構造を可視化したポストモダン的作品”として詳細に論じるなど、本作が後世に与えた影響は大きい。
20年以上の時を経て語り継がれる名作がアニメに
TVアニメ化にあたっては、林勇さんや釘宮理恵さん、内田真礼さん、小澤亜李さんといった2017年版を踏襲したキャストが出演。監督として『ゼロから始める魔法の書』の平川哲生さん、キャラクターデザインに「灼眼のシャナ」シリーズや『のんのんびより』を手がけた大塚舞さんといった主要スタッフが発表されていた。
アニメーション制作はアニメ『D.C.II 〜ダ・カーポII〜』『だがしかし』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』などで知られるfeel.、プロデュースとしてGENCOが名を連ねている。
今回、新たに2017年版のゲームに引き続き、音楽をヨナオケイシ/高見龍さんが担当することが発表。さらに、OPとED主題歌を手がけるのは、『STEINS;GATE』といった科学アドベンチャーシリーズを世に送り出した志倉千代丸さんだ。
20年以上の時を経て、いまなお語り継がれる名作がどのようにアニメ化されるのか。2019年4月の放送を心待ちにしたい。
(C)MAGES./5pb.
(C)MAGES./5pb./GENCO
いま振り返りたい名作たち
この記事どう思う?
作品情報
TVアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』
- 原作
- 菅野ひろゆき/MAGES.
- 監督
- 平川哲生
- キャラクターデザイン
- 大塚舞
- 美術背景
- ととにゃん
- 音響監督
- たなかかずや
- 音楽
- ヨナオケイシ/高見龍
- OP・EDテーマ 作詞・作曲
- 志倉千代丸
- アニメーション制作
- feel.
- プロデュース
- GENCO
- キャスト
- 有馬たくや
- 林勇
- 島津澪
- 釘宮理恵
- 波多乃神奈
- 内田真礼
- ユーノ
- 小澤亜李
【ゲームストーリー】
主人公・有馬たくやは幼少期に母を亡くし、歴史学者である父も二ヶ月前に事故で亡くしてしまった。全てにおいて活力を失ってしまった高校生最後の夏休み。ある日、用途不明の丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が届けられる。同梱されていた手紙には父親が生きていると思わせる内容が…?!「今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬(三角山)へ行け」指示に従いその場へ向かうと、謎の女性が倒れていた。そこには学園長と謎の転校生の姿も。瞬間、地響きとともに光に包まれる…。並列世界を駆け巡る旅が、今、始まる。
関連リンク
0件のコメント