絶版マンガを無料で楽しめるWebサイト「Jコミ」から、絶版マンガのオンデマンド印刷サービス「Jコミで印刷できるってよHD」が、5月16日(金)、正式にスタートした。
Jコミ内に掲載されている、「未単行本化作品」タグが付いた作品を対象に、1冊から印刷することが可能。つまり、単行本化されずに連載が終了してしまった作品などを書籍として正規の手段で購入することができるというわけだ。
Jコミに掲載された「未単行本化作品」に設置されたボタンをクリックし、手続きすることで、約1週間で読者の手元に「紙の書籍」として送られてくるというシステムだ。
公式ブログでは、がぁさん先生の『デッドコピー』や、ふくやまけいこ先生の『ファンテール』、佐藤マコト先生と伊月慶悟先生による『逃亡医F』などの未単行本化作品を例として、同サービスを紹介している。 2013年11月3日から11月30日にかけてβ版テストが行われていたが、5月16日からいよいよ本格的にスタートすることとなった。
また、希望が多ければ「未単行本化」以外のJコミ掲載作品も、印刷サービスを検討するとのこと。
定価は印刷費の2倍に設定し、その印刷費以外、つまり50%が印税として作者の取り分となる。ただし、決済にかかる手数料に関しては作者負担。
また同時に、「DRMフリー(複製可)のPDF版」も購入から30分以内に発行される。購入者は、紙の書籍が届くまで電子版を楽しむことができるという配慮だ。
さらにβテストからの改善点として、解像度300dpiのデータを用いてβテストの倍以上の画質を実現し、紙の種類と厚さも変更して読みやすくした。背表紙をつける場合には、タイトルと作者名が入るようにもなった。
Jコミでは、作者の許諾を得た上で、絶版マンガに広告を入れた無料配信を行っている。これにより合法的に、作者は絶版マンガから再び収益を得られ、読者は無料で不朽の名作を読むことができる。5月16日現在では、実に520もの作品が掲載されている。
文:たかはしさとみ
Jコミ内に掲載されている、「未単行本化作品」タグが付いた作品を対象に、1冊から印刷することが可能。つまり、単行本化されずに連載が終了してしまった作品などを書籍として正規の手段で購入することができるというわけだ。
単行本化されていないはずの作品を紙の書籍に
「Jコミで印刷できるってよHD」は、「単行本の1巻は出たけど、2巻が(描いたのに)出ない」、「そもそも1巻さえ出ない」、といった現象から作品を救済すべく考案されたサービス。Jコミに掲載された「未単行本化作品」に設置されたボタンをクリックし、手続きすることで、約1週間で読者の手元に「紙の書籍」として送られてくるというシステムだ。
公式ブログでは、がぁさん先生の『デッドコピー』や、ふくやまけいこ先生の『ファンテール』、佐藤マコト先生と伊月慶悟先生による『逃亡医F』などの未単行本化作品を例として、同サービスを紹介している。 2013年11月3日から11月30日にかけてβ版テストが行われていたが、5月16日からいよいよ本格的にスタートすることとなった。
また、希望が多ければ「未単行本化」以外のJコミ掲載作品も、印刷サービスを検討するとのこと。
「Jコミで印刷できるってよHD」の特徴
サイズは一般的なマンガ単行本と同じB6版、表紙はカラー、本文ページはすべてモノクロで、1冊から注文できる。また、作品によっては裏表紙に作者のサイン画像が入っているものもある。定価は印刷費の2倍に設定し、その印刷費以外、つまり50%が印税として作者の取り分となる。ただし、決済にかかる手数料に関しては作者負担。
また同時に、「DRMフリー(複製可)のPDF版」も購入から30分以内に発行される。購入者は、紙の書籍が届くまで電子版を楽しむことができるという配慮だ。
さらにβテストからの改善点として、解像度300dpiのデータを用いてβテストの倍以上の画質を実現し、紙の種類と厚さも変更して読みやすくした。背表紙をつける場合には、タイトルと作者名が入るようにもなった。
日本のマンガ文化を守り、未来に残したい
『魔法先生ネギま!』や『ラブひな』などでお馴染みのマンガ家・赤松健さんが代表を務めるJコミ。違法流通され放題の絶版マンガを守り、日本の誇るマンガ文化を守正しく未来に残したいという思いで立ち上げられた。Jコミでは、作者の許諾を得た上で、絶版マンガに広告を入れた無料配信を行っている。これにより合法的に、作者は絶版マンガから再び収益を得られ、読者は無料で不朽の名作を読むことができる。5月16日現在では、実に520もの作品が掲載されている。
文:たかはしさとみ
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