社会現象にもなっている今最もホットなコンテンツ「YouTuber」を抱える最大手である事務所・UUUM主催のフェスということで、雨天にも関わらず多くのYouTubeファンが、クリエイターをひと目見ようと会場に足を運んでいました。
企業によるブースなども出展されていた「U-FES.2017」ですが、見どころはやはり音楽ライブ。
UUUMに所属しているクリエイターによる音楽活動が活発に行われていたため、彼らのステージパフォーマンスに期待を高めていました。
YouTuberやファンと同世代の10代である筆者が、その日目撃したステージショー、音楽ライブを行なったRED STAGE午後の部の様子をお伝えしたいと思います💨
来場者写真:Diora ライブステージ写真:(C)UUUM/TOKYO MX
1000万円をかけた動画コンテスト
1階から3階まである広いライブ会場は、開演前から満員。会場のライトが消え、お客さん1人1人の期待が高まっていくのが伝わってきます。いよいよ開演、アバンティーズ、おるたなChannel、カリスマブラザーズの順にステージへ登場。フィッシャーズ、HIKAKINさんといったUUUMの中心的クリエイターも出揃い、午後の部出演者全員が壇上に上がると、黄色い声援が会場を包みます。
司会の佐々木あさひさんとおるたなChannelの呼びかけで、拳を突き上げて「I LOVE U-FES」と大きくコール&レスポンス。お客さんとクリエイターの距離が一気に縮まり、RED STAGE午後の部が開幕しました。
午後の部は「シェアしたくなる動画」をテーマに、おるたなChannel、水溜りボンド、カリスマブラザーズ、かわにしみき、関根理紗、マックスベット、プリッとChannelの7組が集まり競い合いました。
エントリーされた動画タイトルはこちら。
お客さんは、シェアしたいと思った作品の投票時間中に、会場で配られたサイリウムをかざして投票。しかも、「NHK紅白歌合戦」の集計でも活躍された「麻布大学野鳥研究部」が行うというガチな集計でした。おるたなChannel「大好きなYouTuberが家で勝手に撮影してたら、ないとーはどうするのか?」
プリッとChannel「UUUMから皆さんへ。」
水溜りボンド「この1分のためだけに100キロマラソンしてみた」
マックスベット「3分でシェアしたくなる動画を本気で考えてみた。」
かわにしみき「あなたの本当に大切なものはなんですか?」
関根理紗「世界最速30秒でメイク。」
カリスマブラザーズ「愛」UUU-1 Battle!「シェアしたくなる動画部門」エントリー作品
結果はイベント終盤で発表されるとのことで、お客さんは全員、ワクワクしながら結果を待っています。
カリスマブラザーズやコラボユニットのライブでブチ上がる!
そして、いよいよイベントの目玉でもある音楽ライブ「UUUM SUPER LIVE」が始まりました。トップバッターはカリスマブラザーズ、紹介VTRが流れお客さんは歓声をあげながら席を立つ。登場と共に、メンバーのミノさんのギターソロが会場を圧倒します。 ロックとヒップホップ要素を取り込んだ『T.M.Gテーマソング』を披露。「T.M.G」の掛け声で会場を温めました。
2組目、この日のために結成されたという「U-FES.2017スペシャルコラボユニット」。
メンバーは、ヲタ芸が持ち味の「北の打ち師」、たまちゅーーーぶの住吉珠貴さん、元アイドルグループ「清 竜人25」メンバーの新希咲乃さん、踊り手ユニット
「パオパオチャンネル」、東京と広島を拠点に活動するJ-POP音楽グループ「HIROSHIMA FUSION UNITE」が手を組んで、ステージを彩りました。 HIROSHIMA FUSION UNITEをメインボーカルに新希咲乃さん、住吉珠貴さんの掛け合いと合わせ、パオパオチャンネルが可愛い踊りを披露。ラップパートで観客は横ノリに、EDMの曲に合わせて激しい低音のベースドロップにヲタ芸を乗せる北の打ち師。暗い会場の中、ペンライトで観客の目を魅きつけました。
恭ちゃん加入やアバンティーズライブ
2組目が終わり、「特別ゲストが来ている」と司会のおるたなChannelのないとーさん。なんと、ニコニコ動画出身の配信者として人気を博した恭一郎さんがUUUMに加入することをサプライズ発表! 恭一郎さんの有名曲『TKGのうた』を、そのまま披露されました。 恭一郎さんのファンも、戸惑っていた様子のお客さんも、圧倒的な歌唱力とラップスキルで会場は大盛り上がり。
4組目は、みんなお待ちかねアバンティーズ。先日公開されたヒップホップアンセムチューン『アバみ』を初披露しました。 ミニバイクを乗りながら登場したアバンティーズ、慣れた佇まいでテクニカルなラップをするそらちぃさん。トラップサウンドにリクオさんの特徴的な高音ラップが乗り放たれると同時に会場から大きな声援が。
ツリメさんパートの「愛してる」ではにかむ可愛らしいツリメさんに、女の子たちは興奮していました。笑顔で歌うエイジさんのラップパートで締めくくり、「UUUM SUPER LIVE」前半が終了しました。
「UUU-1 Battle」結果発表 1000万円の行方!
YouTuber同士が様々なチャレンジに挑戦する企画パートなどを挟み、イベントも終盤に差し掛かると、ついに「UUU-1 Battle!」の結果発表の時間が来ました。司会はフィッシャーズのシルクロードさんとマサイさん。そして、エントリーしていたクリエイターたちも全員ステージに登場です。
クリエイターそれぞれに、意気込みを尋ねるシルクロードさん。
おるたなChannelは「『スカイピースと1000万円使い切るまで』って動画やりたいと思います」と意欲を見せ、カリスマブラザーズは「ヨーロッパ縦断の旅やります」と宣言。
プリッとChannelが「水溜りボンドには絶対負けたくない」と対抗心をむき出しにしますが、当の水溜りボンドは「足が痛いのでサロンパス体に大量に貼ろうかな」と、意に介さない様子です。
マックスベットは、「有名なクリエイターの皆さんと少し違う作品になればいいなと思ってつくらせていただきました」と謙虚な姿勢でした。
そして、1000万円の使い道について、かわにしみきさんは「某グ○スハウスみたいな動画をつくりたいので、家を借りてYouTuberを住まわせる」、関根理紗さんは「『牛を1頭買って全部焼肉にして食べます』って動画を生配信します」と、やはりそれぞれ動画ネタで意気込みを見せます。 そして、発表されたのは、審査員特別賞はカリスマブラザーズ、観客賞は水溜りボンド、グランプリを受賞したのは関根理紗さんでした。 特別審査員を代表してHIKAKINさんから大きなトロフィーと1000万円を受け取った関根理紗さん、「絶対ないと思って超気を抜いていたんで本当ビックリしました、マジビビる」と正直なコメント。HIKAKINさんは「誰が見ても分かりやすく、お客さんもウケていたので、審査員満場一致で理紗さんでした」と称えました。 今後、本当に牛1頭焼肉にするのでしょうか!? ちなみに、午前の部で1000万円を獲得したのは、はじめしゃちょーさんでした。
フィッシャーズ「虹」、HIKAKIN・SEIKIN「雑草」も披露
1000万円の興奮冷めやらぬ中、「UUUM SUPER LIVE」後半のスタート!5組目のLIVEはフィッシャーズ。「めざましライブ」で最多動員数の大記録を生んだ『虹』を披露しました。
ぺけたんさんとンダホさんを中心に歌われる『虹』を楽しみにしていた多くのお客さんは、再び腰を上げてサイリウムを上に掲げます。シルクロードさんのラップパートでは、北の打ち師のヲタ芸で飛び跳ねるお客さんも。 続いて、iTunes総合ランキングでも1位を獲得し話題を呼んだHIKAKINさんSEIKINさんによる『雑草』。 2人は緑のネクタイに緑のジャケットで登場、さらに照明も緑に染まり、観客席のサイリウムもそれにあわせて緑に。バックDJには、『雑草』の編曲を担当したTeddyLoidさんが参加。スクラッチパートが物凄くかっこいい! ラストのサビは会場全体でコーラス、観客席とステージが一体になった瞬間でした。やはりHIKAKINさんがステージにいるだけで、安定感が生まれます。
東海オンエアも乱入、最後はみんなで合唱!
そして、曲が終わってもステージに残ったHIKAKINさんの口から放たれたのは「重大発表があります」のアナウンス。観客の期待を煽り、暗くなる会場のスクリーンに映し出されたのは「東海オンエア加入!!」の文字でした。 東海オンエアは攻めた企画も多く、誰も想像していなかったUUUM加入にお客さんは戸惑いを隠せず、会場からは悲鳴が上がってもはや狂乱状態! そして会場に現れた東海オンエア、「バレないように変装して来た」と言うてつやさん。「今後ともよろしく」と勢いよく言い放ちました。 そして、東海オンエア、恭一郎さんを含めたステージに、午後の部に出演した全クリエイターが集結。最後は、UUUM公式ソング『JOIN US』へ。
歌詞を覚えて来ていたお客さんは、サビの「ジョイ」で手を引き「ナス」で拳を上げる。クリエイターとお客さんによる『JOIN US』の大合唱です。 最後は「I LOVE U-FES」の掛け声で記念写真を撮り、「U-FES.2017」は幕を閉じました。
U-FES.2017 RED STAGEの集合写真!今年はライブ初披露曲やサプライズもあり、とても盛り上がったステージになりました!ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました!また来年も会いましょう! #ufes pic.twitter.com/oZeu9BL4Vn
— UUUM (@uuum_news) 2017年11月18日
来場者さんにインタビュー
筆者は「U-FES」初参戦でしたが、凄まじい熱気を体感してきました。「U-FES.2017」には10代のお客さんが多く見られました。筆者も同世代として、来場者にインタビュー!😇
今回のインタビューは次の通りにしました。
1組目は女子高生2人組。1.これまでU-FESに参加したことがありますか?
2.お目当のYouTuberは?
3.今日の感想は?
2組目は、アイドルライブでよく見る、推しの名前を書いたうちわを持って参戦していた2人。1.「(去年は)インフルエンザで行けなかった😷」「行きました!」
2.「フィッシャーズ」「アバンティーズ」
3.「東海オンエアがびっくりした」「音楽LIVEがすごかった」と満足そうな様子
3組目は、YouTuberグッズを持って来ていた女の子2人。1.2人とも「初めて」
2.「はじめしゃちょー」「ポッキーさん」
3.「こうゆうイベントは初めてだったけど楽しかった」「動画だけじゃ見れない1面を見れて良かった」
4組目は、フィッシャーズのパーカーを来ていた6人グループ。1.「2015年は参加して2016年はグッズだけ買いに行きました」「初めてです」
2.「フィッシャーズ」「はじめん!」
3.「今回は席があって押されたりしないでゆったり見れたのが良かった」「YouTubeにハマったのが最近で、沢山のYouTubeの方にお会いする機会が初めてで嬉しかった」
ランダムで声をかけさせてもらったのですが、みんな満足そうな様子でした。ご協力ありがとうございました!!😊1.みんな初参戦
2.「フィッシャーズ!!!」
3.「初めて参戦してみて色んなYouTuberやフォロワーさんと会えて嬉しかった」「熱気がすごかった!」「生きてる中で1番楽しかった!」
「U-FES.2017」を振り返って
個人的な意見ですが、各クリエイターのライブやパフォーマンスは、「音楽フェス」としてとらえるとまだまだ成長の余地はあるように思えました。人気や知名度が急成長したYouTuberたちが、大きいステージでのパフォーマンスに追いついていない部分がなかったとは言えません。ただ、それでもファンは、彼らの言動に一喜一憂し、一瞬一瞬を楽しんでいました。オタクというわけでもない10代をこれほど熱狂させるコンテンツは、2017年現在、他に思い浮かびません。
年々規模が大きくなっている「U-FES」、来年はどうなるのか楽しみです。より力を増したYouTubeクリエイターのステージングをまた観てみたいと思わせてくれる1日でした。
国内の人気YouTuberがほぼ全員集合したと言っても過言ではない「U-fes」、まるでオールスターが参戦するあの「スマブラ」(大乱闘スマッシュブラザース)のようでした。
画面越しには伝わらない、クリエイターの魅力やファンたちの熱狂。興味を持ったら、リアルイベントに足を運んでみてください。
YouTuberは画面を超える!
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