自動車、食品飲料メーカー、流通、テクノロジー、伝統工芸など、異業種×アニメのコラボや、聖地巡礼といわれる自治体×アニメの取り組みなど、さまざまな事例が増えている。「アニものづくり」とは、それらのコラボによって生まれるビジネス価値や技術、文化を指した新語だ。
今回のアワードでは全5部門を選出。各賞の発表と授賞式は、5月上旬に徳島県で開催される予定のイベント「マチ★アソビ」で実施される。
異業種×アニメの優秀コンテンツを選出「アニものづくりアワード」
「第1回アニものづくりアワード」は、企業がアニメとコラボし、「ものづくり」や「コトづくり」を行った事例から優秀作品を選び、クオリティの高いコンテンツを世に広めることを目的に開催される。2015年1月から2016年12月31日の間に、企業、法人、官公庁がアニメやキャラクターなどを活用して実施した商品、サービス、広告、プロモーションが選考対象となる。
今回のアワードでは、「アニメーションCM部門」「コンテンツコラボ部門」「オリジナルコンテンツ部門」「クラフトデザイン部門」「ベストプロダクション部門」に分かれ、総合グランプリを選出する。
選考委員長の夏野剛「アニメ=サブカルチャーとは言い切れない」
選考委員長である夏野剛さんからのコメントも届いている。「アニメ×異業種」=「アニものづくり」に込めた想い
「アニメ」と「ものづくり」は、日本の2つの大きな「強み」です。一方でその2つがしっかりと融合したことはあまりなく、別々の領域で活動していた感があります。近年さまざまなクールジャパン施策の影響もあり、やっと2つの距離が近づき始めています。また、広告やプロモーションの世界でもアニメやキャラクターの価値が高まり、アニメ業界が異業種とコラボレーションする事例も増え「アニメ=サブカルチャー」とは言い切れない強いパワーが生まれています。
このアワードを通じて、異なるカルチャーを持つアニメ業界と異業種の優れたコラボ事例を表彰し、スポットを当てることで、「アニものづくり」という言葉が浸透し、日本らしいコンテンツの強みが一層競争力を持つことにつながっていけばと期待しています。 夏野剛さん(慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授)
KAI-YOUもメディアパートナーとして後援!
第1回アニものづくりアワードでは、我らがKAI-YOUもメディアとして後援することとなった。後援は他にも、映像産業振興機構(VIPO)、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)の官民団体をはじめ、アニメイトタイムズやTokyo Otaku Modeといったメディア、この分野に知見を持つキャラクター・データバンクが名を連ねている。
KAI-YOUで今回のアワード対象に関わるであろう一例を挙げると、下記のようなタイアップ記事を制作してきた。どれも企業の持つ商品力やイメージを、アニメ関連の事柄と掛け合わせることで魅力を増幅しようとする企画だ。 同業他社でも多くの企画が生まれる中、一歩引いた目線からその取り組みを表彰する機会がなかった。一過性のキャンペーンだけでなく、一定の期間で区切ったアワードを設けることは、後発事例の参考にもなり、クリエイターへの刺激にもなる。
従来の広告賞だけでは収まりきらない企画が「アニものづくりアワード」で日の目を見るかもしれない。KAI-YOUでも引き続き、アワードの様子をお届けしていく予定だ。
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イベント情報
第1回アニものづくりアワード
- 発表・授賞イベント
- 2017年5月上旬
- 場所
- 「マチ★アソビ」イベント会場
- 選考委員
- 選考委員長
- 夏野 剛 氏(慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授)
- 丸山 正雄 氏(スタジオM2代表取締役社長)
- 選考委員
- 小川 剛 氏(クールジャパン機構 投資戦略グループ シニア ディレクター)
- 数土 直志 氏(ジャーナリスト)
- トマ・シルデ 氏(Japan Expo主催JTS Group CEO)
- まつもと あつし 氏(ジャーナリスト・コンテンツプロデューサー・研究者)
- 陸川 和男 氏(キャラクター・データバンク代表取締役社長)
- 特別選考委員
- 真木 太郎 氏(アニメビジエンス編集長)/林 龍太郎 氏(ガリガリ編集長)
- ※五十音順
- 主催
- 「アニものづくり」アワード実行委員会
- 運営
- 『アニメビジエンス』編集部/『ガリガリ』編集部
- 後援
- アニメイトタイムズ、映像産業振興機構(VIPO)
- 海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)。キャラクター・データバンク
- Japan Expo、KAI-YOU、Tokyo Otaku Mode
- 協力
- 秋葉原観光推進協会(ATPA)
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