「天地明察」など冲方丁の歴史小説3作品、電子書籍で15万DL突破

また、「冲方丁最後のライトノベル」である『テスタメントシュピーゲル』が2014年春より、電子媒体にて連載スタートとなることも決定した。連載媒体名、開始日時は後日発表される。

「シュピーゲル」シリーズは、サイバーパンク的世界観のもと、サイボーグ化した少女たちが戦うというライトノベル的要素を持ちながら、現実の社会情勢を盛り込んだハードな作品。ファンから熱望される「シュピーゲル」シリーズ完結編の執筆へ向けて、冲方さんは現在準備中とのことだ。期待して待とう。

『攻殻機動隊ARISE』の脚本も

冲方さんは小説のみならず、幅広い媒体で活躍している。「新しい攻殻」として話題になっている劇場アニメ『攻殻機動隊ARISE』では脚本を担当。その他、アニメ脚本、マンガ原作を多数手掛けている。


冲方丁さんの電子書籍作品
『天地明察』

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。日本文化を変えた大計画「改暦事業」をみずみずしくも重厚に描いた傑作小説。第7回本屋大賞受賞作。
『光圀伝 電子特別版』

なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか─。老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。
父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。荒ぶる血を静めるために傾奇者として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩藩主となった若き“虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す─―。まったく新しい“水戸黄門”像の誕生! 「小説 野性時代」連載時の獅子猿氏のイラストが入ったデジタル特別版で配信!!
『はなとゆめ』

わたし清少納言は28歳にして、帝の后である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき……。美しくも心ふるわす清少納言の生涯!
※新聞連載時のカラー挿画(遠田志帆/画)全198点を収録した電子書籍オリジナル作品
『テスタメントシュピーゲル1』

西暦2016年、国際都市ミリオポリス。憲兵大隊(MPB)に所属する涼月、陽炎、夕霧は今日もささやかな休息を寸断され、テロリスト集団と対峙していた。機械化された肉体を武器に重犯罪者と戦う〈特甲児童〉、だがその心にはいまだに癒えぬ痛みがある。単純に見えた事件の奥に過去へと繋がる断片を見出し、独自の調査へ乗り出す少女達。事態は重大な局面へ……。衝撃的ライトノベル、新シリーズ突入第1弾!
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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:3117)

「天地明察」の[算法]に馴染むには、電子書籍の「もろはのつるぎ」がある。