8月22日(月)発売の『週刊少年ジャンプ』38号にて、ついに連載の幕を下ろした久保帯人さんの漫画「BLEACH」。
「BLEACH」は、霊が見える高校生・黒崎一護が、死神・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、死神代行として、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦っていくというのが大筋となります。
既刊73冊、連載期間にして約15年という長きにわたって、全国の少年たちの厨二心をたぎらせ続けてきた名作の終了に、作中から引用するならば、「僕はついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに」という気持ちです。
そう、「BLEACH」の魅力の一つと言えば、読者からポエムとも評されるほど卓越したオサレなセリフ回し。
キャラクターの台詞だけでなく、死神の特殊能力である縛道を唱えるための詠唱や、単行本の巻頭に必ず記載されているポエムまで、連載初期から変わらぬ魅力を放ち続けています。
今回は、連載当初から読み続けていた「BLEACH」の最終回を名残惜しんでいる筆者が、日常会話でも織り交ぜやすい作中の名台詞を抜粋して、最終回の余韻に浸りたいと思います。
作中でもありとあらゆるキャラクターが、驚嘆したり、絶望した瞬間に十中八九口にしていますし、もはや作品の代名詞といっても過言ではないセリフです。なお、初出は2話の朽木ルキアでした。
余談ですが、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』でも、ファニー・ヴァレンタイン大統領が追い詰められた際に「なん…………だと………!!」と発言しています。溜めすぎ。
松本大洋さんの漫画『ピンポン』の「ビビりゃ負けるぜっ…億せば…死ぬぜっ!!」を彷彿とさせますね。
初出は「ルキア救出篇」で、八番隊隊長・京楽春水との交戦、死力をつくしたものの敗北を喫し、その霊圧の消失を感じ取った一護が発しました。
一緒に出かけた友人とはぐれた際なんかには、ついつい使ってしまいがちな、汎用性の高い台詞ですね。
しかし、ほぼ出会い頭に斬魄刀で雛森の胸が貫かれ、崩れ落ちる雛森の元へ日番谷冬獅郎が駆け寄り、どれだけ藍染惣右介に憧れていたのかを説いた時に返した言葉です。
激昂した日番谷に対して、続けざまに言い放つ「…あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ」も屈指の名言のひとつですね。
藍染と相対した護廷十三隊隊長の平子真子が「せやから一体いつから…鏡花水月を遣うてたかって訊いてんねん!!!」と怒号を飛ばすも後の祭り。
錯覚に陥ってる人を見かけたら、ここぞとばかりに使いたい台詞ですね。
連載当時、筆者の周りではどんなものが「命を刈り奪る形」をしているのか、というちょっとした大喜利が流行っていた気がしなくもないです。
音源を録音する前段階のデモやプリプロを会話に織り込むという、登場キャラクターにテーマミュージックをつけ続けている久保帯人さんならではの秀逸な問答ですね。初期の学園シーンを彷彿とさせませんか?
作中で起こった数々の出来事が解決したのも、空座町が平和なのも、今日という日まで「BLEACH」を読み続けていられたのも、作品が大団円を迎えたのも、全部月島さんのおかげでした。本当にありがとうございました。
「BLEACH」は、霊が見える高校生・黒崎一護が、死神・朽木ルキアから、死神の力を与えられ、死神代行として、家族や仲間たちのために虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊たちと戦っていくというのが大筋となります。
既刊73冊、連載期間にして約15年という長きにわたって、全国の少年たちの厨二心をたぎらせ続けてきた名作の終了に、作中から引用するならば、「僕はついてゆけるだろうか 君のいない世界のスピードに」という気持ちです。
そう、「BLEACH」の魅力の一つと言えば、読者からポエムとも評されるほど卓越したオサレなセリフ回し。
キャラクターの台詞だけでなく、死神の特殊能力である縛道を唱えるための詠唱や、単行本の巻頭に必ず記載されているポエムまで、連載初期から変わらぬ魅力を放ち続けています。
今回は、連載当初から読み続けていた「BLEACH」の最終回を名残惜しんでいる筆者が、日常会話でも織り交ぜやすい作中の名台詞を抜粋して、最終回の余韻に浸りたいと思います。
あふれんばかりの名言の宝庫 オサレな台詞を使い倒したい
……何だと?
「BLEACH」で最も汎用性の高い言葉といえば、まず浮かぶのがこちら「……何だと?」でしょう。作中でもありとあらゆるキャラクターが、驚嘆したり、絶望した瞬間に十中八九口にしていますし、もはや作品の代名詞といっても過言ではないセリフです。なお、初出は2話の朽木ルキアでした。
余談ですが、『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』でも、ファニー・ヴァレンタイン大統領が追い詰められた際に「なん…………だと………!!」と発言しています。溜めすぎ。
退けば老いるぞ! 臆せば死ぬぞ!
「叫べ!! 我が名は…『残月』!!!!」と続き、黒崎一護が初めて自身の斬魄刀の名を呼ぶ印象的なシーンのセリフです。松本大洋さんの漫画『ピンポン』の「ビビりゃ負けるぜっ…億せば…死ぬぜっ!!」を彷彿とさせますね。
…チャドの霊圧が…… …消えた……?
一護の相棒的存在・チャド。ですが、作中では、強敵と対するたびに霊圧が消えてしまうという儚い存在となっています。初出は「ルキア救出篇」で、八番隊隊長・京楽春水との交戦、死力をつくしたものの敗北を喫し、その霊圧の消失を感じ取った一護が発しました。
一緒に出かけた友人とはぐれた際なんかには、ついつい使ってしまいがちな、汎用性の高い台詞ですね。
憧れは理解から最も遠い感情だよ
藍染を慕う部下の雛森桃が、一度は死んだはずの藍染惣右介に再会。しかし、ほぼ出会い頭に斬魄刀で雛森の胸が貫かれ、崩れ落ちる雛森の元へ日番谷冬獅郎が駆け寄り、どれだけ藍染惣右介に憧れていたのかを説いた時に返した言葉です。
激昂した日番谷に対して、続けざまに言い放つ「…あまり強い言葉を遣うなよ。弱く見えるぞ」も屈指の名言のひとつですね。
一体いつから────鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?
そんな藍染が有する斬魄刀「鏡花水月」の能力「完全催眠」。いかなる時でも五感全てを支配し、あらゆる状況を錯覚させることができるという究極の能力です。藍染と相対した護廷十三隊隊長の平子真子が「せやから一体いつから…鏡花水月を遣うてたかって訊いてんねん!!!」と怒号を飛ばすも後の祭り。
錯覚に陥ってる人を見かけたら、ここぞとばかりに使いたい台詞ですね。
見ろよこの形 命を刈り奪る形をしてるだろ?
護廷十三隊九番隊の副隊長である檜佐木修兵が、自身の持つ鎌のような形状の斬魄刀「風死」を指して言ったセリフです。連載当時、筆者の周りではどんなものが「命を刈り奪る形」をしているのか、というちょっとした大喜利が流行っていた気がしなくもないです。
デモもプリプロもない!
最終回を目前に控えた685話で平子真子が、雛森の「でも…」という煮え切らない態度を一喝するシーンから。デモもプリプロもない! 『週刊少年ジャンプ』37号685話収録
音源を録音する前段階のデモやプリプロを会話に織り込むという、登場キャラクターにテーマミュージックをつけ続けている久保帯人さんならではの秀逸な問答ですね。初期の学園シーンを彷彿とさせませんか?
全部月島さんが居たからじゃないか…!
後半にかけてのエピソード「死神代行消失篇」にて、「斬った人間や物質の過去を改変する」という月島秀九郎(月島さん)の能力「ブック・オブ・ジ・エンド」の効果によって、記憶を改竄されたチャドが一護に発した作中きっての名(迷)台詞です。作中で起こった数々の出来事が解決したのも、空座町が平和なのも、今日という日まで「BLEACH」を読み続けていられたのも、作品が大団円を迎えたのも、全部月島さんのおかげでした。本当にありがとうございました。
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