小林信彦の長編小説『極東セレナーデ 』復刊! 装画に江口寿史

小林信彦の長編小説『極東セレナーデ 』復刊! 装画に江口寿史
小林信彦の長編小説『極東セレナーデ 』復刊! 装画に江口寿史

小林信彦コレクション『極東セレナーデ』

小説家/評論家の小林信彦さんの書籍を復刊していく「小林信彦コレクション」の第1弾となる小説『極東セレナーデ』が、3月25日(金)に刊行された。

同シリーズの装画は漫画家・イラストレーターの江口寿史さんがつとめ、装幀はデザイナーの大原大次郎さんが担当。価格は1,700円(税抜)となっている。

鋭い批評精神を持った作家・小林信彦

小林信彦さんは早稲田大学文学部英文科を卒業、翻訳雑誌の編集長から転向し作家となった。

児童向け小説としてはじまった「オヨヨ」シリーズや実写映画化も果たした『唐獅子株式会社』にはじまる「唐獅子」シリーズで知られ、『日本の喜劇人』『笑学百科』『名人-志ん生、そして志ん朝』など、芸能に関する質の高いコラムや評論を発表。高い評価を受けてきた。

1973年に『日本の喜劇人』で芸術選奨新人賞を受賞、2006年には小説『うらなり』で第54回菊池寛賞を受賞している。また、『紳士同盟』『悲しい色やねん』など、多くの作品が映画化、ドラマ化を果たしている。

現在も精力的に執筆活動を続け、芸能・映画などエンターテイメントに関わる評論に定評がある。

名作として語り継がれる長編シンデレラストーリーが復刊

そんな小林さんの書籍を復刊していく「小林信彦コレクション」第1弾となる長編小説『極東セレナーデ』は、同氏が1987年から朝日新聞に連載していた代表的な作品。

おんぼろアパートに暮らす、ごく普通の20歳の女性・朝倉利奈が、突然ニューヨークで暮らすことになり、アイドルとして成功していくというシンデレラ・ストーリーだ。

当時の日本の広告や映画、マスコミ業界などに対する鋭い批評精神で、今もなお名作として語り継がれている。

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