同イベントは、数え切れないほどのリングで活躍し、格闘王の異名を持つ前田日明さんが、格闘技を通した不良たちの更生を目指して2008年3月に旗揚げし今回で38回目の開催となる。
本大会では「THE OUTSIDER」(以下・アウトサイダー)初となる現役プロレスラー・今成夢人選手の参戦や、昨年から開催され人気を博している女子アウトサイダーによるシングルマッチ、さらに第1回大会から参加しアウトサイダーを象徴する選手として愛されている黒石高大選手の引退試合などを含めて、全36試合が行われた。
荒くれ者からセミプロまで!「THE OUTSIDER」のフォトレポート
「THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL」
そんな中、アウトサイダーにはメジャー選手らの姿は無く、リングにあがる多くは不良たちやいまだ無名のアマチュア選手たちだ。これまで、試合以外の乱闘騒ぎも幾度となく起こっている。
しかし、そんな彼らアウトサイダーたちの闘志むき出しの姿や、喧嘩を思わせる荒削りな闘いこそが、多くのファンを獲得している要因ともいえる。
アウトサイダーの創設者・前田日明の登場!
前田日明さん
格闘技ファンはもとより、仲間の応援に駆けつけた強面な人も多く、会場は、通常の格闘技イベントとはまた違う緊張感に包まれる。
大会序盤の激戦! KO劇から壮絶なTKOまで
長く戦うことになれていない選手たちの体力に配慮してか、アウトサイダーの基本ルールは1ラウンド3分の2ラウンド制だ。国内では珍しくないが、世界的な総合格闘技・UFCの5分3ラウンドと比べるとやや短い印象だ。勝敗の決め方は関節技等でギブアップを奪う1本勝ち、打撃や締め技により相手を失神をさせるノックアウト(KO)。
そして、レフリーストップやドクターストップ、また累積2回のダウン判定によるテクニカルノックアウト(TKO)に加え、試合中に勝敗が決まらなかった場合はジャッジによる判定が用意されている。
またアウトサイダーの試合はレフェリングが非常に厳格に行われており、ストリートの喧嘩とはまったく異なる。むしろ、繊細なレフェリングにより格闘技経験の浅い選手でもリング上で安全に試合に臨むことができる。
第2試合 樋高俊介選手 VS ポテトヘッド選手
樋高俊介選手
第5試合 野村将平選手 VS 賀井亞選手
第8試合 鷺谷実選手 VS 新井悠介選手
第8試合 鷺谷実選手 VS 新井悠介選手
スタンディングの状態でのパンチやキックの応酬も白熱するが、総合格闘技ではグラウンド状態の攻防も見逃せない。特にTKO勝利をもぎ取るためのパウンド攻撃のラッシュは、観客も一緒になって声援を送る最も盛り上がる瞬間のひとつである。
アウトサイダーの華!ラウンドエンジェルたち
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