「ときめきセンサ」の秘密にせまるインタビュー!
体験後は、主に「ときめきセンサ」の企画や演出面を担当したTECHMAC・CEOの北口真さん、3次元キャストを担当された鶴田葵さん、2次元の声優を担当されたほた かけるさんにお話をうかがいました。──そもそも「ときめきセンサ」は、どのような経緯で開発されたのでしょうか?
北口 もともと、ローム株式会社さんのFacebookページで、今年のエイプリルフール企画の1つの話題づくりとして、「ドキドキを測れるセンサーが登場しました!」という発表をされていたのがきっかけでした。
この発表は各所で大反響を呼びまして、今回「シーテック ジャパン」というイベントで、チャレンジコラボという形で実現させることができました。
──開発する過程で、意識した点などはございますか?
北口 開発当初、そもそもときめきは簡単に計測できるものではないので、まずはときめき自体を生み出さないといけないことに気がつきました。
開発するにあたり「ときめきを生み出す」ことをものづくりの1つのテーマとして考え、「2次元と3次元どっちにときめく?」という仕掛けや、3次元のキャストさんにドキドキするセリフを言っていただいたり、2次元の方もどういう距離感で向き合ってもらうのかをすごく考えてつくりこみました。
──ときめきを生み出すのは難しそうですね……。
北口 そうですね。日常生活であんまりときめかないじゃないですか? では、どういうシチュエーションならときめくか。ときめきという存在が抽象的なので、なるべく体験者に「これ、ときめきだよね!」と、納得してもらえるように試行錯誤してデザインしました。
──実際には何パターンのシチュエーションをご用意されているのでしょうか?
北口 3次元キャストさんには、その場その場で変化をつけて臨機応変にやっていただいていて、2次元のアニメの方は男女3パターンずつシチュエーションを用意しています。
──今後、女の子のバリエーションや服装、髪型、背景なんかも増やせそうですよね!
北口 もっともっと増やして、いろんな種類のときめきをつくれたらおもしろそうだなと思います。
──鶴田さんは「シーテック ジャパン」での展示の時にも3次元キャストとして出演されましたが、実際に男性をときめかせてみた感想はいかがでしたか?
鶴田 私はときめかせる側なんですけど、実はやっている私もすごくドキドキしてました。体験者との距離もけっこう近いので、緊張もしますし。でも「片思いの疑似体験」は、やっていて楽しかったです。
北口 扉が開いたら目の前にいるから、距離は結構近いんですよね(笑)。
鶴田 あとは体験者さんによって、微妙にセリフを変えたりもして楽しんでました(笑)。
──ほたさんは、2次元の美少女の声優を担当されていました。
ほた 私は声の担当だけでなく、企画の段階から参加させていただいて、北口さんと一緒に「ときめきってどうやってつくれるんだろう?」と、試行錯誤していました。
2次元のアニメって、日常と違ってときめきばっかりなんです。なので、そのときめきをよりリアルに、わかりやすく体験してもらおうと、シチュエーションやセリフをご提案させていただいたり、3次元キャストのキャラクター設定もやらせていただきました。
──どのような点で苦労されましたか?
ほた 「シーテック ジャパン」への出展だったので、出展している企業さんだったり、その客層を考えた時に、理系の男性が多いことを想定してシチュエーションを考えました。
北口 実際に展示してみると、見事にそのシチュエーションが記者さんの心をときめかせたのか、テクニカル系からカルチャー系まで、多くのメディアさんに取り上げていただきました。
特に海外の方からも反響が大きくて、体験した海外ユーザーの間では「2次元と3次元、どっちが萌えるのか?」というやりとりが様々な言語で語られている状況で、世界中が注目していたテーマだったんだなというのを再認識できました。
──「2次元VS3次元」という、ある意味究極のテーマですよね(笑)。今回、男性版もあったそうですが、そちらの反応はいかがでした?
ほた 反響は大きかったです。「イケメンがいる!」という感じで、多くの女性が列をなしていたのが印象的でした。
北口 ネタバレしたくないので目をつぶったり、後ろ向きで列に並んでたり(笑)。
鶴田 私も男性版を体験しました。3次元のキャストさんはすごいカッコよかったんですが、私はアニメが好きなので2次元の方にドキドキしていたんですけど、結果は、レアな「どっちもまぁまぁ」という結果でしたね(笑)。
──なるほど(笑)。最後に「ときめきセンサ」の今後の展開を教えてください。
北口 「シーテック ジャパン」で実際に体験した方の声が生で聞けたり、「ときめき」を測定できることに対する反響もあったので、いただいた意見をロームさんと一緒にまとめて、どんどんと改善していけたらと思います。「ときめき」は、世界に通用する普遍的なテーマですし、手応えも感じているので、いろいろチャレンジしていきたいですね。
──「2次元VS2次元」のキャラ対決とか、例えばアイドルさんで「3次元VS3次元」とか、いろんな組み合わせが試せそうですね! では最後に、鶴田さんにとって「ときめき」とは(笑)?
鶴田 あー……(汗)難しいですね(笑)。ときめきとは……ちょっと胸が苦しくなったり、相手のことを想っていたり、そういうワクワクが「ときめき」なんじゃないかなと思います!
──ありがとうございました!
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