2ちゃんねるがまとめサイトを許諾制に 無許可使用には法的措置

2ちゃんねるがまとめサイトを許諾制に 無許可使用には法的措置
2ちゃんねるがまとめサイトを許諾制に 無許可使用には法的措置

「2ちゃんねるまとめブログ運営者の皆さまへ」スクリーンショット

日本最大の電子掲示板サイト「2ちゃんねる」(2ch.net)が、同サイトの掲示板のコンテンツを用いた、いわゆる2ちゃんねるの「まとめブログ」や「まとめサイト」の運営者に対し、11月1日(日)以降、2ch.netを所有するRaceQueen社からコンテンツ使用許諾を得なければ運営できない旨をGoogle Formsで発表した。

発表では、RaceQueen社からコンテンツの使用許諾を得ずに、同サイトのスレッド内容を使用することは複製権公衆送信権などの著作権侵害となり、刑事上及び民事上の法的責任が発生すると伝えている。

今後は違法行為を発見次第、刑事及び民事による適切な法的対応をとり、検索エンジン運営会社、広告主、広告代理人などの関係各社に通知の上、著作権侵害に対して対処していくという。

「2ちゃんねる」とは?

「2ちゃんねる」スクリーンショット

「2ちゃんねる」は、2ちゃんの愛称で知られるスレッド型電子掲示板が集合したサイト。

1999年の開設より、開設者である西村博之さん(通称・ひろゆき)が管理人をつとめていたが、2009年にシンガポールの企業・PACKET MONSTER INC.に運営権が譲渡され、ひろゆきさんは管理人から退くこととなった。

2014年には、2ちゃんねるのサーバーを運営するN.T.Technology代表のジム・ワトキンスさんが管理人に就任。つい先日には、西村さんが海外の2ちゃんねるとも呼ばれる米国の匿名掲示板「4chan」を買収したことが発表され、さらに9月24日には、ひろゆきさんがジム・ワトキンスさんに対して訴訟を起こしたことが明らかになり、2ちゃんねるの今後の動きに注目が集まっていた。

まとめサイト存亡の危機

そんな中、突如発表された今回のまとめサイトへの許諾制度。2ちゃんねる上のスレッドでのやりとりを主なコンテンツとしているまとめサイトだが、転載に関するルールは曖昧な状態だった。

今回の措置により、まとめサイトは「2ちゃんねるまとめブログのルールに基づいた運営ができる」という条件でのみ、運営の使用許諾を受けることが可能となり、コンテンツを無断で使用したコピーサイトを作成している運営者には「使用許諾を受けることができない」と明示している。

2ちゃんねるまとめブログのルールには、「引用元のスレッドへのリンクを張ること」のほか、11月1日より、「2ch.netから指定された広告を1つ貼ること」という内容が指定されている。

また、禁止事項については、「ステルスマーケティング記事の作成」と、まとめサイトで問題となった「レス内容の捏造及び改変」があげられており、ルールに反する場合は、使用許諾を取り消すこともあるという。詳細なルールや発表の内容は、Google Formsに掲載されている。
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1件のコメント

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nimnao

にいみなお

ルールを守れば転載してもいいよっていう免罪符ができたことが今後どう影響していくのか気になる。