目の前に試合の情報出現、スポーツ観戦が変わる…! 野球観戦でテスト実施

目の前に試合の情報出現、スポーツ観戦が変わる…! 野球観戦でテスト実施
目の前に試合の情報出現、スポーツ観戦が変わる…! 野球観戦でテスト実施

スマートグラスを使った野球観戦の模様

9月22日に北海道・札幌ドームで行われた試合「日本ハムファイターズvsソフトバンクホークス」にて、台湾から訪れた観光客限定で、スマートグラスを使った野球観戦のトライアルが実施された。

これは、日本ハムファイターズと精密機器を手がけるエプソンが共同で開発しているシステムを利用した試みで、試合を観戦しながら、カウントやバッテリーの配球、選手の情報などをリアルタイムに見ることができるというもの。

今後は野球をはじめ、その他のスポーツでの実用・運用に向けて、実証実験を続けていくという。

期待されるスポーツ観戦の未来

「MOVERIO BT-200AV/BT-200」

スマートグラスとは、メガネのようにかけるだけで目の前に大画面が広がる装置。今回使用された「MOVERIO BT-200AV/BT-200」は、ヘッドセット部がわずか88グラムと、非常に軽量で小型のスマートグラスだ。

そんなスマートグラスを活用した今回のシステムは、スタジアムでの観戦において、テレビ中継のように試合に関する情報を把握しづらい、いったん目を離してスマートフォンでチェックしなければならないといった煩わしさを解決するべく開発された。

選手を生で応援し、試合の熱気や感動を大勢のファンを共有できるといった生の魅力を活かしたまま、同時に試合の情報を取得できるようにしたというわけだ。 9月22日のトライアルでは、日本ハムファイターズに所属する、台湾人の陽岱鋼(ようだいかん)選手を応援するため、台湾から北海道を訪れた観光客を対象に行われた。試合の情報はすべて翻訳された状態で表示されたという。

今回はトライアル施策のため、カウントなどのデータ入力は別途オペレーターによる対応だったが、今後は、スタジアム自体で使われているデータをAPI化して連動させることで、よりシームレスなデータ表示を目指していく。
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