漫画と音楽の祭典・ジオラマミュージックフェア’13──渋谷を熱狂させた7時間を完全レポート

(((さらうんど)))
3組目に登場したのは、最先端のポップス街道をひた走るイルリメこと鴨田潤さん率いるバンド・(((さらうんど)))。「Welcome to Brand New Age」や「Signal Signal」など2ndアルバム『NEW AGE』の収録曲を中心にセレクト。透き通るような繊細でポップなサウンドが奏でられる。そのポップスさは、音楽でありながら色を感じてしまうほど、フロア全体を鮮やかに彩っていた。 そして、ceroの高城晶平さんとの共演楽曲「タイムリープでつかまえて」や、同じくceroの荒内佑さんとの「Swan Song's Story」、さらにはスカートの澤部渡さんを迎えた「Neon Tetra」といった、多数のゲストとの豪華なステージも繰り広げられた。

左:ゲストの高城晶平さん

左:ゲストの澤部渡さん

スカート
さっきまでの電子音とは一転、きらびやかで鮮やかなギターサウンドを響かせるジェットコースターポップユニット・スカートが登場。ギターボーカルの澤部渡さんによる力強い美声と淡いロックサウンドが相混じり、観客を暖かくも力強い音楽で包み込んだ。 ファンの間でも人気の高い「おばけのピアノ」や、ライブには欠かせない盛り上がり必須の定番曲「セブンスター」、そして新曲「サイダーの庭」などが披露された。途中、ギターを弾くときに使うカポタストが見つからないといったハプニングが起きるも、堂々としたライブパフォーマンスで鮮烈な存在感を見せつける。
cero
結成10年目を迎え、ライブハウスでの出演だけでなく、大型フェスへの参加や海外アーティストの来日公演のサポートなど、幅広く着実に実績と人気を積み上げているバンド・ceroがついに登場。それまで以上にフロアが大勢の観客で溢れ返る。 ボーカルの高城晶平さんの照れくさそうなMCに笑みがこぼれながらも、ライブでの圧倒的なステージにそこにいた誰もが釘付けになっていた。最高傑作と名高い2ndアルバム『My Lost City』から、「大洪水時代」、「船上パーティー」などを披露。ラストの「さん! 」では、美しいピアノの音色がフロア中に響き渡っていた。
error403 & U-zhaan
一際異彩を放っていたのは、人気イラストレーター・漫画家とタブラ奏者という異色の組み合わせが実現したerror403 & U-zhaan。鍵盤ハーモニカの音が印象的な、「鬼の岩佐くん」という小学生時代の友人を懐かしむ楽曲などを披露。それはまるで聞いている方も小学生の頃を思い出させるかのようだった。息もつかせぬ怒濤のライブパフォーマンスが続く中でやすらぎを与えてくれる優しいステージだった。
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