立ち入り禁止区域の福島県浪江町が、Googleストリートビューで閲覧可能に

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立ち入り禁止区域の福島県浪江町が、Googleストリートビューで閲覧可能に
立ち入り禁止区域の福島県浪江町が、Googleストリートビューで閲覧可能に
本日3月28日(木)、2011年3月11日の東日本大震災とそれに伴う原発事故により立ち入り禁止区域となっている福島県双葉郡浪江町が、Googleマップのストリートビューで閲覧可能になった。

震災から丸2年が経過した今も、浪江町には自由に立ち入ることができない。今も全国に避難している浪江町の全町民21,000人から、ふるさとの状況を見たいという声が多かったとのこと。そこでGoogleは、町民にだけでなく、震災の悲惨さを世界に発信するために、町のありのままの姿を閲覧できる今回のプロジェクトを推進した。

公開にあたって特別に、福島県浪江町町長の馬場有さんが、日本版 Googleブログの「福島県浪江町のストリートビューの公開によせて」と題したポストで、公開に際する思いや未来への提言を書き綴っている。そこでは、ストリートビューで町を案内しながら、かつての町の機能を振り返り、復旧が間に合っていない現在の様子が紹介されている。
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Googleは、東日本大震災直後から、消息情報や行方不明者情報、避難所の情報、災害情報などのインフォメーションに務めた。また、昨年末にも、震災で被害を受けた施設のようすをストリートビュー画像で記録/保存する「震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト」にもとづき、岩手県および福島県内の34施設のパノラマ画像を公開していた。

一連の試みは、有事が起きた際にリアルタイムで被災者の支援をするだけではなく、その爪痕をこのような形で世界に発信することもまた、技術の有効な活用なのだということを教えてくれている。


公開されたGoogle マップのストリートビュー
http://goo.gl/4bxdH

日本版 Googleブログ「福島県浪江町のストリートビューの公開によせて」
http://googlejapan.blogspot.jp/2013/03/namie-sv.html

未来へのキオク
http://www.miraikioku.com/
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